【Asics】メタスピードSky/Edgeパリ 比較!乗り心地の違いは?
2024/03/23
アシックスの最速モデルであるメタスピードSkyパリ、メタスピードEdgeパリのスペック・走り心地の違いをお伝えします。どっちを買おうか迷っている方は参考にしてみてください。
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商品概要
スペック
- 発売日:2024/3/21
- 定価(税込):¥27,500
- 重量:185g(27.0cm)
- 厚さ:39.5mm
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:FF Turbo Plus + Carbon Plate
- カテゴリー:レーシング
- 主な用途:ロードレース(~サブ3)、スピード練習、ロング走
メタスピードSkyパリ、メタスピードEdgeパリは2024年に発売されたアシックスの最速モデルです。
名称は間違えやすいですが、メタスピードパリSky/Edgeではなく、メタスピードSky/Edgeパリです(パリが後にきます)。
アシックスのカーボン内蔵モデルは、2020年に発売されたメタレーサーを入れると4代目となります(メタレーサー → Sky/Edge → Sky+/Edge+)。
前作(Sky+/Edge+)の発売から約2年空きましたが、今作もSkyがストライド型、Edgeがピッチ型ランナーに対応しています。
基本的にはストライド型のランナーの方が多いとされてはいますが、走法に関わらず実際の履き心地でEdge選ぶ方も多いです。
今作では主にミッドソールの改良により重量が185g(27.0cm)と20g以上軽量化され、競合モデルと比較しても最軽量の部類となりました。
定価(税込)は変わらず27,500円です。他社の最速モデルが軒並み値上げして40,000円近い価格となっていることもあり、非常に安く感じます。
ドロップはEdgeパリが5mm(前作は8mm)となり、重量差もないためSkyパリとのスペック差はなくなりました。
違いはミッドソール・カーボンプレートの形状・配置のみで、これだけで乗り心地が大きく変わってきます。
ソールの違い
ミッドソール側面にはエッジ(画像の白点線)がついていますが、おおよそカーボンプレートが通る部分と対応しています。
このエッジを境界にブラックとネオンイエローの部分が分かれていますが、ネオンイエローの領域が広い方がSkyパリです(逆に黒い領域が広い方がEdgeパリです)。
これはSkyパリの方がカーボンプレートが上側に配置されているためで、逆にEdgeパリはスプーンのように傾斜がつけられています。
Skyパリは特に前足部が広く、かつフォーム材(FF Turbo+)の使用量も多く、カーボンプレートで広範囲を押し込むことで強い反発力を得ることができます。
Edgeパリはカーボンプレートの傾斜により前に押し出される感覚が強く、コンセプトにもあるようにピッチを上げやすい構造となっています。
アウトソールには、どちらもグリップ力に優れたAsicsGrip(アシックスグリップ)が採用されています。
Sky/Edgeで配置が若干異なり、フォア~ミッドフットで性能を大きく引き出せるSkyパリは前足部全域にラバーが配置されています。
また、初期カラー(Sunrise Red/Black)ではSkyパリが赤、Edgeパリが黒なので色で区別することも可能です。
ちなみにアッパー(モーションラップアッパー2.0)はデザインが同じなので、ぱっと見で区別することは難しいです(シュータンに小さくモデル名は記載されています)。
ただし、Sky+/Edge+ではアッパーの配色が異なるデザインもあった(Orange Pop/Island Blue)ので、Skyパリ/Edgeパリでも見た目で簡単に区別できるデザインで発売される可能性もあります。
走り心地の比較
Sky Paris
見た目だけでは分かりませんでしたが、Skyパリを履いてみるとソールの中央部が相対的に厚く感じられます。
このため遅めのペースでは土踏まずが持ち上げられるような違和感があるだけで、推進力はそこまで感じられませんでした。
前足部のフォーム材を圧縮するにはある程度のスピード(+フォア〜ミッド接地)が必要で、ペースを上げていくにつれて反発力も強く感じられるようになりました。
このように速いペースで性能を発揮できる構造なので、レースの最後までペースを維持できる方に適しているように思います。
また、主に前足部から反発力を得る構造はアルファフライ3(Nike)に近いですが、推進力はSkyパリの方が上を向いているように感じました。
クッション(沈み込み感)は前作のSky+よりも強く感じられるため、Sky+が硬く感じていた方にとっては嬉しいアップデートだと思います。
クッション性が高くなったとはいってもアルファフライ3ほど柔らかくはなく、接地後に素早く反発が返ってくる印象です。
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Edge Paris
ソールの違いの部分で解説したように、Edgeパリはカーボンプレートの傾斜が大きいため前に押し出される感覚が強いです。
Skyパリよりもクッションは控えめ(Edge+よりは高い)ですが、ペースによらず体重移動がスムーズに感じられ、万人受けするような乗り心地だと思います。
ヴェイパーフライ3(Nike)のような感覚に近く、脚の回しやすさ・扱いやすさはSkyパリよりも優れているように思います。
私は普段1500mペースのトレーニングを行うことが多いこともあり、ピッチを上げて脚をコントロールしやすいEdgeパリの方が好みでした。
アルファフライ3の記事でも書きましたが、カーボンプレートの幅が広いとカーブが曲がりにくいため、Edgeパリの方がトラックとの相性が良いように感じます。
トラックでの使いやすさで判断する方は多くないと思いますが、そうでなくても今作ではEdgeが好みの方が多くなったような印象です。
まとめ
メタスピードSkyパリ、Edgeパリの違いを以下にまとめます。
- スペック(厚さ、重量など)・アッパーは共通
- Skyパリの方が前足部が広く、カーボンプレートの傾斜が緩い
- Skyパリは前足部を踏み込むことで強い反発力が得られる(アルファフライ3に近い)
- Edgeパリは前に押し出される感覚が強く、脚をコントロールしやすい(ヴェイパーフライ3に近い)