【年齢別】20mシャトルランの平均|完走(247回)は可能?世界記録は?

 新体力テストでお馴染みの20mシャトルランの平均回数年齢別(20代以上も対応)に紹介します。また、音源の最後である247回まで完走できるかの分析、世界記録も紹介します。

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20mシャトルランの平均回数

 20mシャトルランの平均回数のグラフは、スポーツ庁「令和元年度 体力・運動能力調査報告書」を基に作成しました。

年齢別20mシャトルランの平均回数

 グラフから分かるように、20mシャトルランの平均回数は男子が14歳(中3)、女子は13歳(中2)がピークでした。詳しくは以下の表に示します。

小学生

年齢 男子 女子
6歳 (小1) 18.73 15.96
7歳 (小2) 29.07 22.27
8歳 (小3) 38.41 29.16
9歳 (小4) 45.60 37.09
10歳 (小5) 54.83 44.14
11歳 (小6) 63.42 51.56

 小学生では学年が上がるにつれて、20mシャトルランの記録は順調に伸びています

 小1では男女共に20回を下回っていますが、小6になると男子は60回、女子は50回を超えるようになります。

中学生

年齢 男子 女子
12歳 (中1) 71.57 56.33
13歳 (中2) 88.28 62.32
14歳 (中3) 94.81 62.12

 中学生になっても男子は小学生の頃から記録は伸び続け、中3の平均は90回を超えるようになります。

 女子も中2まで記録は伸び続けていますが、中3になると記録が少し落ちてしまいました。ただし、中3の方が平均回数が多い年もあります。

高校生

年齢 男子 女子
15歳 (高1) 83.75 50.14
16歳 (高2) 91.39 52.35
17歳 (高3) 90.88 52.45

 部活を引退した影響なのか、男女共に高1の記録が中3のときよりも落ちています

 男子は高2になると中2〜中3の記録まで記録が戻ったものの、高3になっても中3の記録までは届きませんでした。

 女子は高1の記録が小6の記録まで落ちていますが、高2・高3になっても記録は向上せず小6と同等の記録のままでした。

大学生

年齢 男子 女子
18歳 (大1) 80.61 43.57
19歳 (大2) 78.31 44.70

 大学生2年生(19歳)までのデータまでありました。また、高専の学生の記録も含まれています。

 大学生になると体育の授業がなくなり運動をする機会が大幅に減少するため、平均回数は高校生からさらに減少しています

 男子中1〜中2の記録、女子小5の記録と同等の結果となりました。

大人(20歳以上)

年齢 男子 女子
20-24歳 72.93 38.26
25-29歳 66.67 34.37
30-34歳 61.17 30.26
35-39歳 56.89 28.32
40-44歳 52.51 25.82
45-49歳 46.33 23.77
50-54歳 40.03 22.97
55-59歳 34.51 19.48
60-64歳 29.59 16.80

 当然の結果ではありますが、20代以降は年齢が上がるにつれてシャトルランの平均回数は減少していきます。

 男子は20代前半小630代後半小540代後半小450代前半小3の回数と同等の結果となりました。

 また、女子は20代前半小430代前半小350代前半小2の回数と同等の結果となりました。

 ただし、アンケートで運動を「ほぼ毎日」行うと回答した方は、「しない」と回答した方よりも、男子が25~30回、女子が10~15回程度多くの回数を走れています

 この回数は年齢に換算すると約25歳分の差があります。つまり、毎日運動している50歳と運動をしない25歳は同じ体力だといえます。

完走(247回)は可能なのか?

回数と速度の関係

 音源の最後である247回まで完走できるかを考えるために、20mシャトルランの回数と速度の関係を示します。

回数 速度(km/h) ラップ(s) 50m換算(s) 1000m換算
1~7 8.0 9.00 22.5 7'30"/km
8~15 9.0 8.00 20.0 6'40"/km
16~23 9.5 7.58 18.9 6'18"/km
24~32 10.0 7.20 18.0 6'00"/km
33~41 10.5 6.86 17.1 5'43"/km
42~51 11.0 6.55 16.4 5'27"/km
52~61 11.5 6.26 15.7 5'13"/km
62~71 12.0 6.00 15.0 5'00"/km
73~83 12.5 5.76 14.4 4'48"/km
84~94 13.0 5.54 13.8 4'37"/km
95~106 13.5 5.33 13.3 4'26"/km
107~118 14.0 5.14 12.9 4'17"/km
119~131 14.5 4.97 12.4 4'08"/km
132~144 15.0 4.80 12.0 4'00"/km
145~157 15.5 4.65 11.6 3'52"/km
158~171 16.0 4.50 11.3 3'45"/km
172~185 16.5 4.36 10.9 3'38"/km
186~200 17.0 4.24 10.6 3'32"/km
201~215 17.5 4.11 10.3 3'26"/km
216~231 18.0 4.00 10.0 3'20"/km
232~247 18.5 3.89 9.7 3'15"/km

 約1分ごとに速度が上がり最終的に18.5km/hまで上がりますが、この速さは50mに換算すると9秒7程度です。

 高3男子の50m走の平均タイムが7秒2であることを考えると、絶対に無理な速度ではなさそうです。

 ちなみに、フルマラソン男子の日本記録の速度は20km/h(3'00"/km)を超えているので、折返しがなければシャトルランの最速スピードで2000回以上走れることになります。

 ただし、折返しが入ることで全く別の話になります。スピードが上がるほど、それだけ減速も必要となるので折返しによるロスが大きくなります

 スピードを上げすぎると折返しのロスの方が大きくなるため、20mを一番効率的に折り返すためのスピード(極大点)が存在することになります。

 つまり、20mの距離を折り返すラップには限界があり、このときのラップは4.5秒前後(回数でいうと158~171回)になります(身を削って確かめました)。

 トップアスリートであれば150回まで達してもスタミナは残っているものの、折返しのロスのせいで限界を迎えることになります。

 このため、150回を超えてくるあたりからは、どれだけ効率的に折返しをすることができるかという技術的な要素が大半を占めてきます。

 以上より、20mシャトルランを247回まで完走することは人間には不可能で、恐らく200回に達することも不可能だと思います。

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 つまり、人間には4.36秒で20mを折り返すことは不可能で、日本のシャトルランの音源なら171回が限界値になると考えられます。

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