【2024版】各社最速の厚底カーボンシューズ13足まとめ
2022/07/20
★2024/2/22更新:記事を更新しました★
各社最速(サブ3おすすめ)の厚底カーボンシューズ13足をまとめました。本記事で紹介しているシューズは全て25mm以上40mm以下なので、公認のレースではロードのみ使用可能(トラックは不可)です。
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全モデル | |
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メーカー別 | |
レベル別 | |
用途別 |
目次
- 1 厚底シューズのメリット
- 2 厚底シューズのデメリット
- 3 比較表
- 4 各社最速13足まとめ
- 4.1 ヴェイパーフライ3 (Nike)
- 4.2 アルファフライ3 (Nike)
- 4.3 メタスピードスカイ+ (Asics)
- 4.4 メタスピードエッジ+ (Asics)
- 4.5 アディゼロアディオスPro3 (Adidas)
- 4.6 FuelCell SC Elite v4 (New Balance)
- 4.7 ウエーブリベリオンプロ2 (Mizuno)
- 4.8 ロケットX2 (HOKA)
- 4.9 Cloudboom Echo 3 (On)
- 4.10 Fast-R ニトロエリート2 (Puma)
- 4.11 ハイペリオンエリート4 (Brooks)
- 4.12 エンドルフィンプロ3 (Saucony)
- 4.13 UAベロシティエリート2 (Under Armour)
厚底シューズのメリット
厚底カーボンシューズのメリットは、ランニングエコノミー(走行効率性)を高めることができる点です。
軽くて弾力性のあるフォーム材とカーボンプレート組み合わせることで、クッション性と安定性を維持したまま高いエネルギーリターンを実現できます。
ナイキの初代厚底カーボンシューズであるヴェイパーフライ4%の数字は、当時のナイキ最速シューズ(ズームストリーク6)と比べてエネルギーエコノミーを4%改善したことを示しています。
ただし、これはタイムが4%縮まる訳ではありません。前に進むためのエネルギーは、速度が上がるほど(空気抵抗が高くなるなどの影響で)曲線的に増えていくためです。
仮に4%タイムが縮まるとすると、ヴェイパーフライ4%発売前のフルマラソン日本記録である2時間06分16秒は、2時間01分13秒になってしまいます。
東京マラソンの上位選手の記録は当時から2分程度速くなっているので、これが全てシューズのおかげだとすると1.5%程度のタイム向上となります(それでもすごい値です)。
厚底シューズのデメリット
厚底カーボンシューズのデメリットはお金がかかることです。定価は安くても20,000円を超え、高いモデルは30,000円を超えます。
さらに、軽量なフォーム材を使用しているため、へたりやすく耐久性が低いです。このため、1km走行辺りの値段で考えるとコストパフォーマンスが悪いです。
他には、フォーム材が柔らかいため安定性が高くないこともデメリットです。特にペースが遅い場合は横にブレやすく、無理に力が入り怪我につながることもあります。
それだけでなく、ペースが遅いと反発力に対して推進力が小さいため、浮いたような走りになりシューズの性能を十分に引き出せない可能性もあります。
また、厚底シューズばかり使用していると、本来ランニングで鍛えるべき筋力・神経系の向上が薄れる恐れもあります。
このように何点かデメリットもあるため、購入したいシューズが自分にとって値段相応の価値があるか見極めることも大切です。
比較表
メーカー | 定価(税込) | 重量 | 厚さ | ドロップ | |
---|---|---|---|---|---|
Vaporfly 3 | Nike | ¥36,080 | 187g | 40mm | 8mm |
Alphafly 3 | Nike | ¥39,655 | 202g | 40mm | 8mm |
Metaspeed Sky+ | Asics | ¥27,500 | 205g | 39mm | 5mm |
Metaspeed Edge+ | Asics | ¥27,500 | 210g | 39mm | 8mm |
Adizero Adios Pro 3 | Adidas | ¥26,400 | 215g | 39.5mm | 6.5mm |
FuelCell SC Elite v4 | New Balance | ¥29,700 | 237g | 40mm | 4mm |
Wave Rebellion Pro 2 | Mizuno | ¥25,300 | 215g | 38mm | 1.5mm |
Rocket X 2 | HOKA | ¥35,200 | 236g | 37mm | 5mm |
Cloudboom Echo 3 | On | ¥32,780 | 215g | 37mm | 9.5mm |
Fast-R Nitro Elite 2 | Puma | ¥35,200 | 260g | 40mm | 8mm |
Hyperion Elite 4 | Brooks | ¥35,200 | 205g | 40mm | 8mm |
Endorphin Pro 3 | Saucony | ¥26,400 | 204g | 39.5mm | 8mm |
UA Velociti Elite 2 | Under Armour | ¥26,400 | 232g | 39.5mm | 2mm |
見切れている場合横にスクロールできます
2024年現在、国内のシェアはナイキが1番高く、続いてアシックス、アディダスの順に高いと感じます。トップランナーの大半はこの3社で占められています。
最近はOn・プーマのシェアも高くなりつつあり、次にニューバランス、ホカオネオネ、ミズノあたりが続きます。
サッカニー、ブルックス、アンダーアーマーは国内で扱いが少なかったり、実績も少ないこともあり、日本では履いている方は多くないように感じます。
各社最速13足まとめ
ヴェイパーフライ3 (Nike)
- 発売日:2023/4/13
- 定価(税込):¥36,080
- 重量(27.0cm):196g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:ZoomX
厚底カーボンシューズの王道モデル。競合モデルが増えてきている中、未だに多くのトップランナーが使用。
今作ではミッドソールを改良することで、クッション性を高めつつも軽量化・安定性の向上を実現。これにより幅広いランナーに扱いやすい乗り心地となった。
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アルファフライ3 (Nike)
商品画像の引用元:nike.com
- 発売日:2024/1/4
- 定価(税込):¥39,655
- 重量(27.0cm):202g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:ZoomX + Zoom Air × 2
ヴェイパーフライと並ぶナイキの最速モデル。ズームXとカーボンプレートに加え、露出したZoom Airユニット(エアポッド)も備えているのが特徴。
今作はシリーズ最軽量でバージョン2から約30g軽くなり、分割していたソールが一体形状となったことで安定性が向上した。
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メタスピードスカイ+ (Asics)
- 発売日:2022/6/14
- 定価(税込):¥27,500
- 重量(27.0cm):205g
- 厚さ:39mm
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:FF Blast Turbo
2021年後半頃から実績が増え始め、トップランナーの着用率が高まっている。日本ではナイキに次いで人気。的確な例えではないかもしれないが、スカイ+がアルファフライ、エッジ+がヴェイパーフライに近いイメージ。
初代モデルよりもフォーム材を4%増量し、カーボンプレートの傾斜が緩くなったことが変更点。このため、ある程度のスピード(~キロ4が目安)で走らないと上に跳ねてしまうので注意。
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メタスピードエッジ+ (Asics)
- 発売日:2022/6/14
- 定価(税込):¥27,500
- 重量(27.0cm):210g
- 厚さ:39mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:FF Blast Turbo
前作よりも4mm厚く、フォーム材が16%増量された。また、カーボンプレートは地面に近くなり、フォーム材からの反発力をより得られるようになった。
これらの変更でヴェイパーフライ(Nike)の感覚に近くなった。このためか、初代モデルはスカイの方が人気だったが、2代目ではエッジ+を選択するランナーが増えている。
アディゼロアディオスPro3 (Adidas)
- 発売日:2022/7/1
- 定価(税込):¥26,400
- 重量(27.0cm):215g
- 厚さ:39.5mm
- ドロップ:6.5mm
- ミッドソール:Lightstrike Pro
カーボンはプレート形状ではなく、5本指形状のエナジーロッド2.0を採用。前作では前足部に5本別々に配置されていたが、今作では足裏全体に一体となって配置されている。
ベルリンマラソン・ボストンマラソン・ニューヨークシティマラソンなど、多くの主要な大会で優勝者が着用していた実績があり、今作も期待できる。
FuelCell SC Elite v4 (New Balance)
- 発売日:2024/2/16
- 定価(税込):¥29,700
- 重量(27.0cm):237g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:4mm
- ミッドソール:FuelCell
ミッドソールのFuelCellフォームが大きくアップデートされ、多くの他社製品が採用しているPEBAベースの素材となった。
ミッドソール中央部に大きな溝が設けられており、新しいFuelCellフォームが大きく圧縮(変形)することで大きな推進力が得られるようになった。
2024年では女子都道府県駅伝2区(4.0km)区間賞、青梅マラソン(男子30km)優勝の実績あり。
ウエーブリベリオンプロ2 (Mizuno)
- 発売日:2023/12/22
- 定価(税込):¥25,300
- 重量(27.0cm):215g
- 厚さ:38mm
- ドロップ:1.5mm
- ミッドソール:Mizuno Energy Lite Plus + Mizuno Energy Lite
フォアフット走法をサポートするための後足部が削れたソール形状が特徴。中足部の最も厚い部分は66.5mmもある。
前作よりもミズノエナジーライトプラスの割合が大きくなったことで柔らかい乗り心地となったが、接地面積を広げることで安定性を高めている。
定価は25,300円とエリートモデルとしては比較的安く、ECサイト(楽天市場など)では値下がりしていることも多く、価格を抑えたい方は狙い目。
ロケットX2 (HOKA)
- 発売日:2023/3/1
- 定価(税込):¥35,200
- 重量(27.0cm):236g
- 厚さ:37mm
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:PEBA
旧モデルのミッドソールはEVAベースでやや硬めだったが、今作ではHOKA初のPEBAフォームを採用し、反発力・クッション性が大幅に向上した。
安定性を高めるために若干幅が広くなったが、アッパーが初代ヴェイパーNext%(Nike)のような半透明な薄いシート状の素材となり、重量増加は5g程度に抑えられている。
Cloudboom Echo 3 (On)
- 発売日:2023/7/6
- 定価(税込):¥32,780
- 重量(27.0cm):215g
- 厚さ:37mm
- ドロップ:9.5mm
- ミッドソール:Helion HF
Helion HFフォームを使用し前作よりもクッション性が大きく向上したが、乗り心地は厚底カーボンシューズの中では硬め。
2層のフォーム材に挟まれたSpeedboard(カーボンプレート)の傾斜が大きく、スピードを上げるほど推進力が感じられる。
CloudTec(空洞の部分)は飾り程度となり、アウトソールはフラットな領域が広がり、一般的なシューズの見た目に近づいた。
Fast-R ニトロエリート2 (Puma)
- 発売日:2023/12/8
- 定価(税込):¥35,200
- 重量(27.0cm):260g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:Nitro Elite Foam
アルファフライ(2以前)のような前後2つに分離したソールと、ソールを貫通し中央部が露出したカーボンプレートが特徴的。
重量は260gとエリート向けモデルとしては重いものの、反発力が非常に高い。箱根駅伝2024で数名の選手が着用しており、徐々にシェアが高まりつつある。
ハイペリオンエリート4 (Brooks)
- 発売日:2024/1/4
- 定価(税込):¥35,200
- 重量(27.0cm):205g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:DNA FLASH v2
ミッドソールのDNA FLASH v2は比較的硬めのため、沈み込みが苦手な方にはおすすめ。
厚底カーボンシューズとしてはバウンス感が控えめだが、軽量で脚が回しやすくトレーニングで使いやすい。
エンドルフィンプロ3 (Saucony)
- 発売日:2022/8/2
- 定価(税込):¥26,400
- 重量(27.0cm):204g
- 厚さ:39.5mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:PWRRUN PB
日本ではABCマートなど数店舗しか扱っていないため知名度は低いが、海外では人気が高い。
前作よりも4mm厚い39.5mmとなりクッション性と反発力が向上した。さらに、アウトソールを薄くすることで約10g軽量化された。
UAベロシティエリート2 (Under Armour)
- 発売日:2023/12/27
- 定価(税込):¥26,400
- 重量(27.0cm):232g
- 厚さ:39.5mm
- ドロップ:2mm
- ミッドソール:Pebax + SuperCriticalFlow
最速モデルとしては珍しく、2層構造のミッドソールを採用。上層のPebaxフォームは柔らかくて反発力に優れ、下層のSuperCeiticalFlowが安定性を高めている。
今作ではPebaxフォームが増量され、さらにSuperCeiticalFlowの中央部が空洞になったことで変形しやすくなり、より大きな反発力が得られるようになった。