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【2024版】On(オン)のランニングシューズ12足を比較表付きで紹介!

★2024/2/3更新:最新情報を反映しました★

オン ランニングシューズ比較

 ランニング市場で成長率トップと言われているOn(オン)ですが、どのシューズを選べばいいか迷っている方も多いと思います。そこで本記事では、Onのランニングシューズ比較表付きで紹介します。

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全モデル
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レベル別
用途別

Onのランニングシューズの特徴

 Onのランニングシューズには、CloudTec(クラウドテック)と呼ばれる独自の技術が採用されています。

 特徴的な見た目・豊富なカラーバリエーションからデザイン性で選ぶ人も多いですが、性能を向上させるために様々な工夫がされています。

CloudTec

 初期のスタンダードなCloudTecは、Cloudパーツという中空のフォーム材が複数並べられ、1つ1つが圧縮することでクッション性を向上しています。

 その後、さらにクッション性や反発力を高めるために、Cloudパーツを二重構造にしたり、結合したパターンも見られるようになりました。

Helionスーパーフォーム

Helion SF(ヘリオンスーパーフォーム)

 CloudパーツにはHelion SF(ヘリオンスーパーフォーム)という独自のフォーム材が使用されています。

 Cloudパーツが完全に潰れないように適度な硬さがあり、圧縮状態から復元することで推進力が得られます。

 また、気温の影響を受けづらく、寒い日でも硬度が大きく変化しない(硬くなりにくい)性質があります。

Helionハイパーフォーム

Helion HF(ヘリオンハイパーフォーム)

 レーシングモデルにはHelion HF(ヘリオンハイパーフォーム)というフォーム材が使用されることがあります。

 Helion SFよりも弾力感があり、反発力・クッション性に優れていますが、耐久性は低めです。

 独立したCloudパーツでは形状が維持できないため、Cloud(穴)は非常に小さく通常のランニングシューズに近い見た目をしています。

Speedboard

Speedboard(スピードボード)

 CloudTecでは効率良く推進力を生み出すために、基本的にCloudパーツの上(または内部)にSpeedboard(スピードボード)と呼ばれるプレートを配置しています。

 Speedboardには樹脂製カーボン製のものがあり、目的に応じて厚さ形状が調整されています。

CloudTec Phase

CloudTec Phase

商品画像の引用元:on-running.com/ja-jp

 CloudTec Phase(クラウドテックフェーズ)は、コンピュータによる有限要素解析によりCloud(穴)の大きさ・形状・配置などを決定し、クッショニングを最適化した新しい技術です。

 Cloudパーツが独立している通常のCloudTecとは異なり、通常のソールに穴を空けたような構造となっています。

 これらの穴がドミノのように連鎖的に圧縮することで、今まで以上にソフトな乗り心地が得られるようになりました。

 また、Speedboardの位置はCloudパーツの上とは限らず、廃止されたり下部に配置されるようになりました。

比較表

 On公式HPの情報を元に、ランニングシューズの比較表を作成しました。

定価(税込) 重量(27cm) ドロップ クッション スタイル
Cloudmonster ¥20,680 275g 6mm 最大 ローリング
Cloudboom Echo 3 ¥32,780 215g 9mm 高め スピード
Cloudflow 4 ¥19,580 235g 8mm 低め ローリング
Cloudeclipse ¥21,780 285g 6mm 最大 ニュートラル
Cloudsurfer ¥19,580 245g 10mm 高め ニュートラル
Cloudstratus 3 ¥21,780 290g 6mm 高め ローリング
Cloudgo ¥16,830 256g 11mm 中程度 ニュートラル
Cloudrunner ¥15,180 300g 9mm 高め 安定感
Cloudflyer 4 ¥19,580 300g 11mm 高め 安定感
Cloud 5 ¥17,380 250g 7mm 低め タウンユース
Cloud X 3 ¥17,380 243g 8mm 低め タウンユース
Cloudswift 3 ¥19,580 320g 5mm 中程度 ローリング

見切れている場合横にスクロールできます

 一番人気のモデルはクラウドモンスターです。クッション性・反発力に優れ、ジョギング~フルマラソンまで使用可能な万能なモデルです。

 マラソン最速モデルはクラウドブームエコ-3です。Helion HFの厚底ソールに、カーボン製のSpeedboardを内蔵しています。

 ジムや旅行などタウンユースがメインなら、Cloud 5・Cloud X 3がおすすめです。

レース・トレーニング

Cloudmonster (クラウドモンスター)

  • 定価(税込):¥20,680
  • 重量(27.0cm):275g
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、10km〜フルマラソン(サブ4~完走)

 ミッドソールの見た目にインパクトがあるように、On史上最も大きなCloudパーツが採用されている。

 Cloudパーツがハニカム構造のように上下に交互に並んでいるのが特徴で、これにより大きなエナジーリターンが得られるように設計されている。

 反発力のみならずクッション性も高いため、デイリートレーナーとして履いているランナーも多い。

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Cloudboom Echo 3 (クラウドブームエコー3)

  • 定価(税込):¥32,780
  • 重量(27.0cm):215g
  • ドロップ:9mm
  • 主な用途:5km~フルマラソン、テンポ走、インターバル

 On最速のマラソンシューズ。出雲駅伝2023で佐藤圭汰選手(駒沢大)が2区(5.8km)で着用し、区間賞を獲得した実績がある。

 カーボン製のSpeedboardが内蔵され、インソールには滑り止めがプリントされている。他社の厚底カーボンシューズと比較するとやや硬めの乗り心地でロッカー形状を感じやすい。

Cloudflow 4 (クラウドフロー4)

  • 定価(税込):¥19,580
  • 重量(27.0cm):235g
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:スピード練習、5km~ハーフマラソン、ジョギング、部活用、冬季練習

 軽量性が特徴のスピードモデル。アッパーには軽量で通気性に優れたウーブンアッパーを採用。

 2重構造のミッドソールにスプーン型のSpeedboardを内蔵し、旧モデルよりもクッション性・反発力が向上した。

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デイリートレーナー

Cloudeclipse (クラウドエクリプス)

  • 定価(税込):¥21,780
  • 重量(27.0cm):285g
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、10km~フルマラソン(サブ5~完走)

 Onで最も厚いソールに2層のCloudTec Phaseを採用。クッション性が高く、長い距離を走る場面に最適。

 SpeedboardはCloudパーツの上ではくなく下部に配置。これによりソフトな乗り心地を損なわずに安定性を調整している。

Cloudsurfer (クラウドサーファー)

  • 定価(税込):¥19,580
  • 重量(27.0cm):245g
  • ドロップ:10mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、LSD、10km~フルマラソン(サブ4~完走)

 初めてCloudTec Phaseを採用し、有限要素法(FEA)によりミッドソールの形状を最適化したモデル。

 ミッドソールに内蔵されたCloudパーツが連鎖的に圧縮することで高いクッション性スムーズな乗り心地が得られる。

 Onのランニングシューズでは初めてSpeedboardを廃止し、軽量化とさらなるクッション性の向上を実現した。

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Onの新技術であるCloudTec Phaseを用いて開発されたクラウドサーファー(Cloudsurfer)の特徴・用途をレビューします。

Cloudstratus 3 (クラウドストラトス3)

  • 定価(税込):¥21,780
  • 重量(27.0cm):290g
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ウォーキング、10km~フルマラソン(サブ4.5~完走)

 CloudTecを2重構造にすることで高いクッション性を実現したモデル。安定感も高く、初心者や膝の怪我が心配な方におすすめ

 使用用途が似ているシューズとしては、アシックスのGEL-KAYANO(ゲルカヤノ)やHOKA(ホカ)のBONDI(ボンダイ)などが挙げられる。

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オンのクッショニングモデルであるクラウドストラトス3の特徴・用途をレビューします。クラウドモンスター・クラウドサーファーとの比較も行います。

Cloudgo (クラウドゴー)

  • 定価(税込):¥16,830
  • 重量(27.0cm):256g
  • ドロップ:11mm
  • 主な用途:ジョギング、テンポ走、ロングインターバル

 軽量性クッション性のバランスが取れたモデル。ジョギング用に軽いシューズを求める方におすすめ

 他のモデルと異なり2つクラウドパーツが合体したような構造のため、通常のランニングシューズに近い接地感が得られる。

Cloudrunner (クラウドランナー)

  • 定価(税込):¥15,180
  • 重量(27.0cm):300g
  • ドロップ:9mm
  • 主な用途:ジョギング、ウォーキング

 程良いクッション性を備えた初心者向けのモデル履き心地を重視しているため、ウォーキングなどタウンユースにも最適

 定価(税込)は15,180円Onのシューズの中では比較的安いため、価格を抑えたい方にもおすすめ。

Cloudflyer 4 (クラウドフライヤー4)

  • 定価(税込):¥19,580
  • 重量(27.0cm):300g
  • ドロップ:11mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ウォーキング、ロードレース(サブ5~完走)

 Cloudパーツが大きく、クッション性、安定性、快適性を同時に実現させたモデル。

 快適性を重視しているため重量は300gと重めで、ゆっくりペースのランニングやウォーキングにおすすめ。

タウンユース、ファンラン

Cloud 5 (クラウド5)

  • 定価(税込):¥17,380
  • 重量(27.0cm):250g
  • ドロップ:7mm
  • 主な用途:タウンユース、ウォーキング、軽めのジョギング

 Cloud 5はOnのシューズの中で1番スタンダードで人気なモデル。防水仕様のCloud 5 Waterproof(¥20,680)も人気。

 ランニングのみならずジム、ウォーキング、体育館用、旅行など、タウンユースとしての使用もおすすめ。

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Cloud X 3 (クラウドX3)

  • 定価(税込):¥17,380
  • 重量(27.0cm):243g
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:タウンユース、ジョギング、ジム、スポーツ全般

 Cloud X 3は先ほど紹介したCloud 5とソールの部分はかなり似ていて、クラウドパーツ(ソールの中空構造)の数と配置は全く同じ

 Cloud X 3とCloud 5の一番の違いはアッパーで、Cloud Xのアッパーはエンジニアードメッシュのため通気性に優れている。一方でCloud 5は、履き心地を重視した生地を使用している。

Cloudswift 3 (クラウドスウィフト3)

  • 定価(税込):¥19,580
  • 重量(27.0cm):320g
  • ドロップ:5mm
  • 主な用途:タウンユース、軽めのジョギング

 シティランニング(硬い路面用)のために設計されており、アディダスのウルトラブーストのような位置付けのモデル。

 伸縮性の高いニットアッパーと柔軟なヒールカップを採用することで、旧モデルよりもフィット感が向上した。

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初のOn(オン)のシューズとしてCloudswift(クラウドスウィフト)を購入しました。主な用途は通勤用ですが、ランニングでの使用感をレビューします。

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