【初心者必見】一般市民ランナーの5km、10kmの年齢別の平均タイム – Unattached Runner
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【初心者必見】一般市民ランナーの5km、10kmの年齢別の平均タイム

 市民ランナーの5km(5000m)、10km(10000m)の平均タイムを年齢別に調べてみたので紹介します。特に初心者の方で5kmや10kmから始める方も多いと思うので、目標を立てる上で参考にしてみてください。

平均タイム・タイム分布の記事リンク

年齢別

中学
高校
一般

大会別

MKディスタンス
日体大記録会

調査方法

 毎年ゴールデンウィーク中に開催される、春日部大凧マラソン5年分の全記録を収集しました。スタート位置でタイムが変わらないように、グロスタイムではなくネットタイムを収集しました。

 起伏が少ないコースで、かつ多くのランナーが出場している大会なので、精度のいいデータが得られたと思います。

平均タイム・タイム分布

5km

男子(28分38秒)

年齢 平均 ~20:00 ~25:00 ~30:00
全体 28'38 18.3% 38.5% 59.5%
~39歳 26'49 26.0% 48.4% 70.8%
40代 26'08 27.6% 48.8% 68.7%
50代 26'37 24.0% 47.6% 69.1%
60歳~ 32'24 4.4% 21.0% 41.2%

 全2156人のデータを収集した結果、市民ランナー男子の5kmの平均タイムは、28分38秒でした。ただし、60代以上の記録を除外すると、平均タイムは26分台となります。

 ランニング経験者からすると「遅すぎる」とか「ジョギングペース」とか思われるかもしれませんが、5kmのレースはランニング未経験でも参加の敷居が低いため、それだけ平均タイムも遅い側に引っ張られます。

 周りのランニング仲間が速いほど感覚が麻痺してきますが、ランニング未経験者にとっては1キロ5分半のペースでも十分速いペースです。

 年齢別に見ると、39歳以下が26分49秒、40代が26分08秒、50代が26分37秒、60歳以上が32分24秒でした。39歳以下よりも40代・50代の平均タイムの方が速いですが、この理由は若くて速い選手が10kmやハーフマラソンに出場しているためだと思われます。

 全体のタイム分布は以下のようになりました。横軸は1分ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

男子5kmのタイム分布

 基本的にタイム分布は正規分布に近い形になるのですが、20~30分あたりが一様分布になっていました。5kmは特に初心者ランナーが多く出場していて、タイムのばらつきが大きくなったためだと思われます。また、20分を切ったところで相対度数が急激に高くなっていることから、20分切りを目標としているランナーが多いこともわかります。

 平均タイムは若いランナーで26分台となっていますが、ファンランも多いと思うので、全員が一生懸命走った場合もう少し平均タイムは速くなると思います。そのため、初心者はまず25分切りを目標とするのが良いと思います。25分であれば1kmあたりのペースがちょうど5分(キロ5)になるので目標にしやすいと思います。

女子(31分56秒)

年齢 平均 ~20:00 ~25:00 ~30:00
全体 31'56 1.1% 16.4% 38.5%
~39歳 31'13 2.0% 15.3% 41.8%
40代 31'43 0.4% 18.6% 41.9%
50歳~ 32'48 1.0% 15.2% 32.1%

 全1464人のデータを収集した結果、市民ランナー女子の5kmの平均タイムは、31分56秒でした。

 年齢別に見ると、39歳以下が31分13秒、40代が31分43秒、50歳以上が32分48秒でした。

 全体のタイム分布は以下のようになりました。横軸は男子と同様1分ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

女子5kmのタイム分布

 平均タイムの31~32分あたりをピークとした比較的きれいな分布となりました。初心者は平均タイムよりも少し速い30分切りを目標とするのが良いと思います。30分であれば1kmのペースがちょうど6分(キロ6)になるので目標しやすいと思います。

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10km

男子(58分40秒)

年齢 平均 ~40:00 ~50:00 ~60:00
全体 58'40 4.9% 24.5% 57.9%
~39歳 54'52 10.8% 35.9% 68.8%
40代 56'45 5.8% 29.5% 64.8%
50代 57'32 3.3% 25.3% 61.8%
60歳~ 64'05 0.5% 10.1% 40.1%

 全9405人のデータを収集した結果、市民ランナー男子の10kmの平均タイムは、58分40秒でした。全体的に5kmの出場層よりもレベルが高いです。

 年齢別に見ると、39歳以下が54分52秒、40代が56分45秒、50代が57分52秒、60歳以上が64分05秒でした。60歳以上に関しては、5kmの平均タイムの2倍よりも速いです。

 全体のタイム分布は以下のようになりました。横軸は1分ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

男子10kmのタイム分布

 9000人以上の記録を収集したおかげもあって、かなりきれいな分布になりました。初心者は55分切りを目標にするのが良いと思います。10kmで55分だと1kmのペースが5分30秒になりますが、フルマラソンでいうと4時間切りができるペースになります。

女子(65分25秒)

年齢 平均 ~40:00 ~50:00 ~60:00
全体 65'25 0.3% 7.6% 30.8%
~39歳 65'50 0.6% 6.3% 29.7%
40代 65'00 0.2% 10.0% 33.9%
50歳~ 65'27 0.1% 6.3% 28.6%

 全3512人のデータを収集した結果、市民ランナー女子の10kmの平均タイムは、65分25秒でした。

 年齢別に見ると、39歳以下が65分50秒、40代が65分00秒、50歳以上が65分27秒でした。

 全体のタイム分布は以下のようになりました。横軸は男子と同様1分ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

女子10kmのタイム分布

 こちらも平均タイム(65分)付近をピークとしたきれいな分布になりました。初心者は60分(1時間)切りを目標とするのが良いと思います。先ほどの5kmの目標ペースと同じキロ6(1km6分ペース)としましたが、60分切りを達成できたら脱初心者といって良いと思います。

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