ランニングシューズDB ガーミン スペック比較

【2024最新】短距離(100m~400m)おすすめのスパイク22選!9秒台~初心者まで対応

★2024/2/23更新:記事を更新しました★

 短距離(100m〜400m)選手におすすめのスパイクを紹介します。9秒台ランナーが履いていたスパイクから、初心者の定番まで幅広く紹介します。

シューズまとめ記事のリンク

全モデル
メーカー別
レベル別
用途別

短距離スパイクの選び方

 短距離スパイクを選ぶ際に確認するポイントは、プレートの硬さとソールの傾斜です。

プレートの硬さ

プレートの硬さ 反発力 脚への負担
硬い
柔らかい

 短距離に限らず、スパイクを選ぶうえで一番重要なのはプレートの硬さです。プレートの硬いほど反発力は大きくなりますが、脚への負担も大きくなります

 極端な例を挙げると、反発力を上げるために鉄のプレートを採用しても、誰も曲げることはできず浮いた走りになってしまいます。さらに、無理な方向に力がかかって怪我をする恐れもあります。

 このような理由から、特に筋力が足りない初心者・中学生柔軟性のあるプレートのスパイクを選ぶのがおすすめです。

ソールの傾斜

スパイクソールの傾斜

(上)ソニックスプリントエリート2 (下)ジェットスプリント2 (画像はASICS公式HPより引用)

 短距離では、フォアフット接地とフラット接地という言葉を良く聞きます。

 フォアフット接地はその名の通りつま先から接地する走法です。フラット接地は、足裏全体を使って走る走法です。ミッドフットに近いフォアフットみたいなイメージです。

 スパイクを選ぶ際は、フォアフット走法の方は傾斜の大きいスパイク、フラット走法の方は傾斜の小さいスパイクがおすすめです。

 どちらの走法が良いかというと、個人的にはフォアフット走法がおすすめです。スピードを出すには、フォアフット走法が自然なフォームとなるためです。

 また、世界的に見てもフォアフット接地の選手が多いです。ウサインボルト選手の100mのスロー動画を見ましたが、かかとはほとんど接地していませんでした。

 それに対して、フラット接地接地してから前への体重移動が難しいといわれています。ただし、日本人初の9秒台を達成した桐生選手フラット接地を意識しているようで、選手によってはフラット接地が合っている場合もあります。

中~上級者向けスパイク

 プレートが硬く、反発力が大きいスパイクを紹介します。

ズームスーパーフライエリート2 (Nike)

ズームスーパーフライエリート2

商品画像の引用元:nike.com

  • 定価(税込):¥18,150
  • 重量:149g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:100m~400m

 山縣亮太選手9秒95の日本新を樹立したときに履いていたスパイク。小池祐貴選手、サニブラウン選手9秒台を出したときもこのスパイクの初代モデルだった。

 8本の取り外し可能なピンに加え、プレート裏の突起によって高いグリップ性が発揮されるようになっている。

 アッパーはフライニットの進化版であるアトムニットを採用。吸水を最小限に抑え、通気性軽量性に優れている。

エアズーム マックスフライ (Nike)

エアズームマックスフライ サイド

商品画像の引用元:nike.com

  • 定価(税込):¥22,000
  • 重量:163g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • 適正種目:100m~400m

 前足部に搭載されたZoom Airユニットが特徴で、非常に高いエネルギーリターンが得られる。東京五輪100mで優勝したジェイコブズ選手が着用していていた。

 重量は163g(27.0cm)とズームスーパーフライエリート2よりも15g程度重いが、このデメリットを補うだけのエネルギーリターンのメリットが得られる。

 欠点は耐久性が低いことで、中距離用スパイクのエアズームヴィクトリーと同様に、Zoom Airユニットがパンクすることが多い。

メタスピードSP (Asics)

メタスピードSP

商品画像の引用元:asics.com

  • 定価(税込):¥29,500
  • 重量:調査中
  • ピン:7本
  • プレート:カーボン
  • 適正種目:100m~200m

 アシックス初の短距離向け厚底スパイク。ミッドソールにはマラソン最速モデルと同じFF Blast Turboを使用。

 カーボンプレートはミッドソール上部(インソール真下)に配置されているため、フォーム材の圧縮を感じやすく、その復元力で進む感覚が強い。

 400mの選手、フラット接地を好む方、フォーム材の反発がさらに欲しい方は、中距離モデルのメタスピードMDもおすすめ。

関連記事
アシックスの厚底スパイク2024年モデル8足を比較!FF Turbo、Blastの違いは?

アシックスの厚底スパイク2024年モデル8足を比較!FF Turbo、Blastの違いは?

アシックスの厚底スパイク(2024年モデル)8足を比較し、違い・見分け方を解説します。フォーム材のFF Turbo/Blast+/Blastの違いも解説します。

ソニックスプリントエリート3 (Asics)

  • 定価(税込):¥28,500
  • 重量:175g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • プレート:カーボン樹脂
  • 適正種目:100m~400m

 バージョン2から大きくアップデートされ、ミッドソールにFF Blastを採用した厚底スパイク(20mmギリギリ)となり、ピンの数は4本から7本に増加。

 メタスピードSPとアッパー・アウトソールはほぼ同じだが、ミッドソールがFF Blast Turboではないため下位モデルの位置付け。カーボン樹脂プレートはやや柔軟性があり、中級者にもおすすめ

ジェットスプリント3 (Asics)

  • 定価(税込):¥28,500
  • 重量:170g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • プレート:カーボン樹脂
  • 適正種目:100m~400m

 ソニックスプリントエリートと同様にFF Blastを採用した厚底スパイクに変更。ソールがフラット形状(前足部の反りが小さい)のため、足裏全体でフォーム材を圧縮することで反発力を得たい方に合っている。

 ソニックスプリントエリートとの違いはソールの形状のみで、アッパー、ミッドソールの素材、ピンの数・配置は共通

クロノインクス9 (Mizuno)

  • 定価(税込):¥28,600
  • 重量:150g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:100m~400m

 ミズノの上級者モデル。1997年から続く歴史あるモデルで信頼性が高い中長距離ではトップランナーの大半がナイキのスパイクだが、短距離ミズノの選手も多い。

 軽量化フィット感向上のためのスケルトンアッパーと、踵の落ち込みを防ぐ中足部のプレート形状が特徴。

エックスブラストNEO2 (Mizuno)

  • 定価(税込):¥27,500
  • 重量:185g(27.0cm)
  • ピン:6本
  • 適正種目:100m~200m

 素足感覚を重視したクロノインクスと異なり、最近の流れであるエネルギーリターンを重視したモデル。

 マラソン用モデルと同じミズノエナジーライトを使用し、周りを硬めのEVAフォームで覆うことで安定性も追求している。

関連記事
【ミズノ】陸上スパイクXシリーズの違い│クロノインクスとの比較も

【ミズノ】陸上スパイクXシリーズの違い│クロノインクスとの比較も

ミズノの短距離用スパイクであるXシリーズの特徴・違いを紹介します。同じ短距離スパイクのクロノインクス9との比較も行います。

アディゼロプライムSP2 (Adidas)

アディゼロプライムSP2

商品画像の引用元:adidas.co.uk

  • 定価(税込):¥28,600
  • 重量:119g(27.0cm)
  • ピン:6本
  • 適正種目:100m~400m

 薄底の旧モデルと異なり、前足部に反発力クッション性に優れたLightstrike Proが配置。世界陸上2023での着用率が非常に高かった。

 前足部にエアユニットを配置したマックスフライ(Nike)と同様にフォアフット前提。パンクすることがないため、耐久面で安心感がある。

FuelCell SC PWR-X (NB)

FuelCell SuperComp PWR-X

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp

  • 定価(税込):¥29,700
  • 重量:140g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:100m~400m

 反発力に優れたFuelCellフォームに、フルレングスのカーボンプレートを配置した構成。

 カーボンプレートは前足部の硬度が相対的に低く、最大限にパワーが引き出せるように調整されている。

FuelCell SC SD-X (NB)

FuelCell SuperComp SD-X

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp

  • 定価(税込):¥26,400
  • 重量:150g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:200m~800m

 構成自体はPWR-Xと全く同じだが、多くのFuelCellフォームが使用され、カーボンプレートの硬度が低い

 PWR-Xよりもシューズの感覚に近く、フォーム材の反発力で推進力が得られ、800mまで使用可能。

evoSPEED Tokyo Future 4 (Puma)

evoSPEED Tokyo Future 4

商品画像の引用元:us.puma.com

  • 定価(税込):¥19,800
  • 重量:165g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:100m~400m

 非常に硬くて反発力が高い薄底スパイクで、接地感の強さと足の回りやすさが特徴的。

 サニブラウン選手が着用していたモデルだが、日本での取扱数は少なく入手困難

初~中級者向けスパイク

 上級者向けスパイクよりも柔軟性が高いので、脚への負担が小さいです。そのため、上級者の練習用スパイクとしてもおすすめです。

SPブレード9 (Asics)

  • 定価(税込):¥19,800
  • 重量:170g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:100m~400m

 中級者向けスパイクの王道エフォートヒートスプリントを持っている選手が、脱初心者としてステップアップの際におすすめ。

 ミッドソールには長距離用のシューズにも使用されているFlyteFoamを用いた技術が使用され、クッション性と柔軟性を兼ね備えている。

 女子選手はトップ選手でも柔軟性のあるプレートが合っていることが多く、福島千里選手はSPブレードで100m、200mの日本記録を樹立した。

サイバーブレード16 (Asics)

 先程紹介したSPブレードと同じアシックスの中級者向けスパイクだが、足の固定方法が異なる

 靴紐+ベルト1本で固定するSPブレードに対して、サイバーブレードベルト3本で固定する方式を採用。

 どちらが良いとかは特になく正直どちらでも良いが、ベルト固定の方が着脱が楽になるメリットがある。

 ただし、上級者モデルは基本靴紐固定であるため、慣れておく意味ではSPブレードの方が適している。

エックスブラストエリート3 (Mizuno)

  • 定価(税込):¥25,300
  • 重量:160g(27.0cm)
  • ピン:6本
  • 適正種目:100m~200m

 エリートモデルとはされているが、上位モデルのNEOが発売されたことと、クロノインクスがトップモデルとして根強いこともあり、事実上中級者向け(または練習用)の位置付け。

 エックスブラストNEO2と異なり高反発材のミズノエナジーライトは使用されておらず、薄底スパイクの分類に入る。

エックスレーザーネクスト3 (Mizuno)

  • 定価(税込):¥20,350
  • 重量:155g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:200m~400m

 エックスブラストエリートよりも柔軟性が高いプレートを使用した中級者向けモデル

 インサート樹脂(枝の部分)の数を少なくすることでねじれ剛性を小さく調整しているため、特にロングスプリント(200m~400m)におすすめ。

ズームJAフライ3 (Nike)

  • 定価(税込):¥14,850
  • 重量:150g(27.0cm)
  • ピン:8本
  • 適正種目:200m~400m

 左右非対称の構造が特徴のスパイクで、自然な感覚でカーブを曲がれるように設計されている。このため、200m、4継の1走・3走の選手に特におすすめのスパイクといえる。

 海外では新モデルのズームJAフライ4が販売されており、JAフライ3から10g程軽量化されピンの数が1本減った。

アディゼロフィネス (Adidas)

  • 定価(税込):¥17,600
  • 重量:140g(27.0cm)
  • ピン:6本
  • 適正種目:100m~400m

 TPU製のプレートが使用されているため、アディダスのスパイクの中では柔軟性が高い

 トップモデルのプライムSP2があるため中級者向けモデルに分類したが、その中では硬くて対象レベルは高め

evoSPEED Tokyo Brush 4 (Puma)

evoSPEED Tokyo Brush 4

商品画像の引用元:us.puma.com

  • 定価(税込):¥17,600
  • 重量:165g(27.0cm)
  • ピン:6本
  • 適正種目:100m~400m

 カーボンプレートを搭載したフューチャー4と異なり、Pebax製のプレートが搭載されたモデル。

 フューチャー4と区別するために初〜中級者向けに分類したが、この中では硬めで上級者寄り

初心者向けスパイク(土トラック兼用)

 トラック・土トラック(校庭)兼用のモデルを紹介します。特に、中学生の初めの1足として定番なのは、アシックスのエフォートとミズノのエックスファーストです。

 購入時についてくるピンは土トラック専用です。タータン(オールウェザートラック)で使用する場合は別途ピンを購入する必要があるので注意です。

関連記事
陸上スパイクピンの選び方│長さ、形状、材質の違いは?

陸上スパイクピンの選び方│長さ、形状、材質の違いは?

陸上のスパイクピンには様々な長さ・形状のものがあります。これは各競技で最大限のパフォーマンスを発揮するために設計されてるためです。本記事では、陸上のスパイクピンの長さや形状の違いや選び方について解説します。

エフォート13 (Asics)

  • 定価(税込):¥10,700
  • 重量:200g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • 適正種目:全種目

 中学生が初めに買うスパイクの定番トラック種目全般に使用可能な万能なスパイク

 定価(税込)が10,700円と安いため、まだまだ足が大きくなる中学生の最初の1足としてぴったり

 短距離に種目が決まっている場合は、上位モデルのヒートスプリントも選択肢の1つに入る。

ヒートスプリント13 (Asics)

  • 定価(税込):¥14,000
  • 重量:200g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • 適正種目:100m~1500m

 種目が短距離に決定していて、校庭や土トラックで練習することもあるならヒートスプリントがおすすめ。

 先ほど紹介したエフォートよりもプレートがやや硬いため、より短距離に適した設計となっている。

エックスファースト2 (Mizuno)

  • 定価(税込):¥11,000
  • 重量:210g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • 適正種目:全種目

 先ほど紹介したアシックスのエフォートと並んで、こちらも中学生が初めに買うスパイクの定番

 従来までのブレイブウィングシティウスウィング廃盤となったが、性能はほとんど変わらない。

 エフォートXファーストのどちらかで迷うかもしれないが、どちらも初心者の筋力に配慮した設計となっているため、どちらでも問題ない

エックススピリット (Mizuno)

  • 定価(税込):¥14,300
  • 重量:210g(27.0cm)
  • ピン:7本
  • 適正種目:全種目

 エックスファーストの次のステップとしておすすめで、アシックスのヒートスプリントと同じ位置付けのモデル。

 エックスファースト2とピンの配置は同じだが、クロノインクスに似たアッパーとなり、ベルト固定が追加されている。

おすすめ記事

【Adidas】アディゼロボストン12詳細情報│約15gの軽量化!ジャパン8との違いは?

【Adidas】アディゼロボストン12詳細情報│約15gの軽量化!ジャパン8との違いは?

アディダスの厚底トレーニングモデルであるアディゼロボストン12の特徴・用途をレビューします。旧モデルのボストン11、ジャパン8との比較も行います。

【2024版】長距離(3000m、5000m、10000m)おすすめのスパイク・シューズ14選

【2024版】長距離(3000m、5000m、10000m)おすすめのスパイク・シューズ14選

長距離種目(3000m、5000m、10000m)おすすめのスパイク・シューズを紹介します。シューズの厚さ(20mm以下/25mm以下)も記載しています。

【2024最新】初心者おすすめのランニングシューズ21選!選び方も解説

【2024最新】初心者おすすめのランニングシューズ21選!選び方も解説

初心者におすすめのランニングシューズをカテゴリー別に紹介します。シューズの選び方についても解説します。

【On】クラウドストラトス3 詳細情報│快適性が向上したクッショニングモデル

【On】クラウドストラトス3 詳細情報│快適性が向上したクッショニングモデル

オンのクッショニングモデルであるクラウドストラトス3の特徴・用途をレビューします。クラウドモンスター・クラウドサーファーとの比較も行います。