【2023最新】短距離(100m~400m)おすすめのスパイク21選!9秒台~初心者まで対応
2023/04/02
★2023/4/2更新:最新情報を反映しました★
短距離(100m〜400m)選手におすすめのスパイクを紹介します。9秒台ランナーが履いていたスパイクから、初心者の定番まで幅広く紹介します。
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短距離スパイクの選び方
短距離スパイクを選ぶ際に確認するポイントは、プレートの硬さとソールの傾斜です。
プレートの硬さ
プレートの硬さ | 反発力 | 脚への負担 |
---|---|---|
硬い | 大 | 大 |
柔らかい | 小 | 小 |
短距離に限らず、スパイクを選ぶうえで一番重要なのはプレートの硬さです。プレートの硬いほど反発力は大きくなりますが、脚への負担も大きくなります。
極端な例を挙げると、反発力を上げるために鉄のプレートを採用しても、誰も曲げることはできず浮いた走りになってしまいます。さらに、無理な方向に力がかかって怪我をする恐れもあります。
このような理由から、特に筋力が足りない初心者・中学生は柔軟性のあるプレートのスパイクを選ぶのがおすすめです。
ソールの傾斜

(上)ソニックスプリントエリート2 (下)ジェットスプリント2 (画像はASICS公式HPより引用)
短距離では、フォアフット接地とフラット接地という言葉を良く聞きます。
フォアフット接地はその名の通りつま先から接地する走法です。フラット接地は、足裏全体を使って走る走法です。ミッドフットに近いフォアフットみたいなイメージです。
スパイクを選ぶ際は、フォアフット走法の方は傾斜の大きいスパイク、フラット走法の方は傾斜の小さいスパイクがおすすめです。
どちらの走法が良いかというと、個人的にはフォアフット走法がおすすめです。スピードを出すには、フォアフット走法が自然なフォームとなるためです。
また、世界的に見てもフォアフット接地の選手が多いです。ウサインボルト選手の100mのスロー動画を見ましたが、かかとはほとんど接地していませんでした。
それに対して、フラット接地は接地してから前への体重移動が難しいといわれています。ただし、日本人初の9秒台を達成した桐生選手はフラット接地を意識しているようで、選手によってはフラット接地が合っている場合もあります。
中~上級者向けスパイク
プレートが硬く、反発力が大きいスパイクを紹介します。
ズームスーパーフライエリート2 (Nike)

商品画像の引用元:nike.com
- 定価(税込):¥18,150
- ピン:8本
- 重量:149g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
山縣亮太選手が9秒95の日本新を樹立したときに履いていたスパイクです。小池祐貴選手、サニブラウン選手が9秒台を出したときもこのスパイクの初代モデルでした。
8本の取り外し可能なピンに加え、プレート裏の突起によって高いグリップ性が発揮されるようになっています。
アッパーはフライニットの進化版であるアトムニットが使用されています。吸水を最小限に抑え、通気性と軽量性に優れている素材です。
エアズーム マックスフライ (Nike)

商品画像の引用元:nike.com
- 定価(税込):¥22,000
- ピン:7本
- 重量:163g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
前足部に搭載されたZoom Airユニットが特徴で、非常に高いエネルギーリターンが得られます。東京五輪100mで優勝したジェイコブズ選手が着用していました。
重量は163g(27.0cm)とズームスーパーフライエリート2よりも15g程度重いですが、このデメリットを補うだけのエネルギーリターンのメリットがあります。
欠点は耐久性が低いことです。中距離用スパイクのエアズームヴィクトリーも同じですが、Zoom Airユニットがパンクすることが多いです。
ソニックスプリントエリート2 (Asics)
- 定価(税込):¥27,500
- ピン:4本
- 重量:155g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
アシックスのハイエンドモデルであるメタスプリントに近いスパイクです。メタスプリントは4万円近くするので、ソニックスプリントエリート2を選ぶのが現実的です。
メタスプリントはピンが無いことが特徴ですが、ソニックスプリントエリート2は5mmピン(固定式)が4本となっています。
ピンを短く少なくすることで、接地抵抗の低減と接地時間の短縮を実現しています。
ジェットスプリント2 (Asics)
- 定価(税込):¥25,300
- ピン:4本
- 重量:150g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
桐生選手が日本人初の9秒台を出したスパイクの市販モデルです。桐生選手(ジェット桐生)監修ということもあり、名前はジェットスプリントとなっています。
ソニックスプリントエリートとの違いはソールの形状で、ジェットスプリントはフラットソールとなっています。上級者向けでフラットソールのスパイクは少ないので貴重です。
それ以外はソニックスプリントエリートとほとんど同じで、固定ピンが4本、配置も同様になっています。アッパーの素材も同じです。
クロノインクス9 (Mizuno)
- 定価(税込):¥28,600
- ピン:8本
- 重量:150g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
ミズノの上級者モデルです。1997年から続く歴史あるモデルで信頼性が高いです。中長距離ではトップランナーの大半がナイキのスパイクですが、短距離はミズノの選手も多いです。
軽量化とフィット感向上のためのスケルトンアッパーと、踵の落ち込みを防ぐ中足部のプレート形状が特徴です。
エックスブラストNEO2 (Mizuno)
- 定価(税込):¥27,500
- ピン:6本
- 重量:185g(27.0cm)
- 適正種目:100m~200m
素足感覚を重視したクロノインクスと異なり、最近の流れであるエネルギーリターンを重視したモデルです。
マラソン用モデルと同じミズノエナジーライトを使用し、周りを硬めのEVAフォームで覆うことで安定性も追求しています。
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アディゼロプライムSP2 (Adidas)

商品画像の引用元:adidas.co.uk
- 定価(税込):¥28,600
- ピン:6本
- 重量:119g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
薄底の旧モデルと異なり、前足部に反発力とクッション性に優れたLightstrike Proが配置されています。
前足部にエアユニットを配置したマックスフライ(Nike)と同様にフォアフット前提。パンクすることがないため、耐久面で安心感があります。
FuelCell SC PWR-X (NB)

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥29,700
- ピン:8本
- 重量:140g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
反発力に優れたFuelCellフォームに、フルレングスのカーボンプレートを配置した構成です。
カーボンプレートは前足部の硬度が相対的に低く、最大限にパワーが引き出せるように調整されています。
FuelCell SC SD-X (NB)

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥26,400
- ピン:8本
- 重量:150g(27.0cm)
- 適正種目:200m~800m
構成自体はPWR-Xと全く同じですが、多くのFuelCellフォームが使用され、カーボンプレートの硬度が低いです。
PWR-Xよりもシューズの感覚に近く、フォーム材の反発力で推進力が得られ、800mまで使用可能です。
evoSPEED Tokyo Future 4 (Puma)

商品画像の引用元:us.puma.com
- 定価(税込):¥19,800
- ピン:8本
- 重量:165g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
非常に硬くて反発力が高い薄底スパイクで、接地感の強さと足の回りやすさが特徴的です。
サニブラウン選手が着用していたモデルですが、日本での取扱数は少なく入手困難です。
初~中級者向けスパイク
上級者向けスパイクよりも柔軟性が高いので、脚への負担が小さいです。そのため、上級者の練習用スパイクとしてもおすすめです。
SPブレード9 (Asics)
- 定価(税込):¥19,800
- ピン:8本
- 重量:170g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
中級者向けスパイクの王道です。エフォートやヒートスプリントを持っている選手が、脱初心者としてステップアップの際におすすめです。
ミッドソールには長距離用のシューズにも使用されているFlyteFoamを用いた技術が使用され、クッション性と柔軟性を兼ね備えています。
女子選手はトップ選手でも柔軟性のあるプレートが合っていることが多く、福島千里選手はSPブレードで100m、200mの日本記録を出しています。
サイバーブレード16 (Asics)
先程紹介したSPブレードと同じく、こちらもアシックスの中級者向けスパイクです。SPブレードとの違いは足の固定方法です。
サイバーブレードはベルト3本で固定、SPブレードは靴紐+ベルト1本で固定する方式となっています。
どちらが良いとかは特になく正直どちらでも良いですが、ベルト固定の方が着脱が楽になるメリットはあります。
ただし、上級者モデルは基本靴紐固定なので、慣れておく意味ではSPブレードの方が良いかもしれません。
エックスブラストエリート3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥25,300
- ピン:6本
- 重量:160g(27.0cm)
- 適正種目:100m~200m
エリートモデルとはされていますが、上位モデルのNEOが発売されたことと、クロノインクスがトップモデルとして根強いこともあり、事実上中級者向け(または練習用)の位置付けです。
エックスブラストNEO2と異なり高反発材のミズノエナジーライトは使用されておらず、薄底スパイクの分類に入ります。
エックスレーザーネクスト3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥20,350
- ピン:8本
- 重量:155g(27.0cm)
- 適正種目:200m~400m
エックスブラストエリートよりも柔軟性が高いプレートを使用した中級者向けモデルです。
インサート樹脂(枝の部分)の数を少なくすることでねじれ剛性を小さく調整しているため、特にロングスプリント(200m~400m)におすすめです。
ズームJAフライ3 (Nike)
- 定価(税込):¥14,850
- ピン:8本
- 重量:150g(27.0cm)
- 適正種目:200m~400m
左右非対称の構造が特徴のスパイクで、自然な感覚でカーブを曲がれるように設計されています。このため、200m、4継の1走・3走の選手に特におすすめのスパイクといえます。
海外では新モデルのズームJAフライ4が販売されています。JAフライ3から10g程軽量化され、ピンの数が1本減っています。
アディゼロフィネス (Adidas)
- 定価(税込):¥17,600
- ピン:6本
- 重量:140g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
TPU製のプレートが使用されているため、アディダスのスパイクの中では柔軟性が高いモデルです。
トップモデルのプライムSP2があるため中級者向けモデルに分類しましたが、その中では硬くて対象レベルは高めです。
evoSPEED Tokyo Brush 4 (Puma)

商品画像の引用元:us.puma.com
- 定価(税込):¥17,600
- ピン:6本
- 重量:165g(27.0cm)
- 適正種目:100m~400m
カーボンプレートを搭載したフューチャー4と異なり、Pebax製のプレートが搭載されたモデルです。
フューチャー4と区別するために初〜中級者向けに分類しましたが、この中では硬めで上級者寄りです。
初心者向けスパイク(土トラック兼用)
トラック・土トラック(校庭)兼用のモデルを紹介します。特に、中学生の初めの1足として定番なのは、アシックスのエフォートとミズノのエックスファーストです。
購入時についてくるピンは土トラック専用です。タータン(オールウェザートラック)で使用する場合は別途ピンを購入する必要があるので注意です。
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エフォート13 (Asics)
- 定価(税込):¥10,700
- ピン:7本
- 重量:200g(27.0cm)
- 適正種目:全種目
中学生が初めに買うスパイクの定番です。トラック種目全般に使用可能な万能なスパイクです。
定価(税込)が10,700円と安いので、まだまだ足が大きくなる中学生の最初の1足としてぴったりです。
短距離に種目が決まっている場合は、上位モデルのヒートスプリントも選択肢の1つに入ります。
ヒートスプリント13 (Asics)
- 定価(税込):¥14,000
- ピン:7本
- 重量:200g(27.0cm)
- 適正種目:100m~1500m
種目が短距離に決定していて、校庭や土トラックで練習することもあるならヒートスプリントがおすすめです。
先ほど紹介したエフォートよりもプレートがやや硬いため、より短距離に適した設計となっています。
エックスファースト2 (Mizuno)
- 定価(税込):¥11,000
- ピン:7本
- 重量:210g(27.0cm)
- 適正種目:全種目
先ほど紹介したアシックスのエフォートと並んで、こちらも中学生が初めに買うスパイクの定番です。
従来までのブレイブウィングやシティウスウィングは廃盤となりましたが、性能はほとんど変わりません。
エフォートとXファーストのどちらかで迷うかと思いますが、どちらも初心者の筋力に配慮した設計となっているため、どちらでも問題ないです。格好いい方を選びましょう。
エックススピリット (Mizuno)
- 定価(税込):¥14,300
- ピン:7本
- 重量:210g(27.0cm)
- 適正種目:全種目
エックスファーストの次のステップとしておすすめで、アシックスのヒートスプリントと同じ位置付けのモデルです。
エックスファースト2とピンの配置は同じですが、クロノインクスに似たアッパーとなり、ベルト固定が追加されています。