【学年別】高校生陸上部の800m、1500m、5000mの平均タイム – Unattached Runner
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【学年別】高校生陸上部の800m、1500m、5000mの平均タイム

 高校生陸上部の800m、1500m、5000m(女子は3000m)平均タイムタイム分布を、学年別・男女別に調べてみました。

 陸上部に限定せず全体の平均タイムを知りたい場合は以下の記事を参照してください。

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平均タイム・タイム分布の記事リンク

年齢別

中学
高校
一般

大会別

MKディスタンス
日体大記録会

調査方法

 できるだけ偏りなく、かつ幅広い選手を対象にするために、「東京都高体連第1~6支部春季競技会」から2~3年分の全記録を収集しました(中学生の記録は除外しています)。

 大会は4月上旬に行われているため、学年が上がったばかりの地点での走力を反映しています。1年生は入学したばかりのため、出場している選手の大半が陸上経験者であると思われます。そのため、1年生の平均タイムは実際より速く出ていると思われます。

 2年生以降では高校から陸上を始めた選手も多く出場するようになるため、平均タイムが1年生よりも落ちている種目も多くみられます。

平均タイム・タイム分布

800m

男子(2分12秒)

 全625人分の結果を収集した結果、高校生男子の800mの平均タイムは2分12秒でした。学年別にみると、3年生が2分09秒、2年生2分14秒、1年生が2分16秒でした。

学年 平均 ~2'00 ~2'05 ~2'10
全学年 2'12"51 5.4% 17.8% 45.9%
3年 2'09"89 8.1% 27.3% 57.6%
2年 2'14"04 3.0% 11.1% 37.5%
1年 2'16"90 5.2% 6.9% 34.5%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は2秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校男子800m

 約半数(46%)の選手が2分10秒を切っていますが、2分05秒切りになるとその割合は一気に18%まで減少しています。さらに、県大会の目安である2分切りの選手の割合はわずか5.4%でした。

女子(2分41秒)

 全624人分の結果を収集した結果、高校生女子の800mの平均タイムは2分41秒でした。このタイムは、中学3年生の平均タイムと同じタイムです(詳しくはこちらの記事を参照してください)。学年別にみると、3年生が2分40秒、2年生2分43秒、1年生が2分40秒で、学年に寄らずほとんど同じタイムでした。

学年 平均 ~2'20 ~2'30 ~2'40
全学年 2'41"96 3.4% 19.7% 46.8%
3年 2'40"93 4.6% 22.4% 49.0%
2年 2'43"44 2.6% 15.0% 43.2%
1年 2'40"90 2.1% 25.3% 50.5%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は2秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校女子800m

 平均タイムは中学3年生と同じでしたが、トップ選手のレベルは上がっています。例えば、中学3年生で2分20秒を切っている選手は14%でしたが、高校生では20%となっていました。また、男子の分布よりも幅広い(縦軸のレンジが半分くらいになっています)ことも分かります。

1500m

男子(4分41秒)

 全1381人分の結果を収集した結果、高校生男子の1500mの平均タイムは4分41秒でした。学年別にみると、3年生が4分36秒、2年生4分44秒、1年生が4分44秒でした。

学年 平均 ~4'10 ~4'20 ~4'30
全学年 4'41"24 4.4% 21.0% 31.7%
3年 4'36"20 5.5% 28.8% 42.5%
2年 4'44"63 3.9% 14.4% 22.9%
1年 4'44"32 3.1% 20.5% 30.3%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は3秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校男子1500m

 4分30秒切りの割合は32%でした。4分30秒切りは、1kmのペースがちょうど2分台となるタイムでもあるので多くの選手の目標になると思います。

 また、4分20秒切り(4分1桁)の選手は21.0%4分10秒切り(4分1桁)の選手は4.4%でした。さらに、表には記載していませんが3分台(4分切り)を達成した選手の割合はわずか0.4%という結果になりました。

女子(5分35秒)

 全671人分の結果を収集した結果、高校生女子の1500mの平均タイムは5分35秒でした。学年別にみると、3年生が5分31秒、2年生5分40秒、1年生が5分33秒でした。

学年 平均 ~5'00 ~5'15 ~5'30
全学年 5'35"92 10.4% 25.0% 45.2%
3年 5'31"06 11.0% 30.3% 53.5%
2年 5'40"37 8.3% 19.1% 37.7%
1年 5'33"71 16.1% 31.2% 48.4%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は3秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校女子1500m

 約半数(45%)の選手が5分30秒切り、また4人に1人(25%)の選手が5分15秒切りを達成しています。5分15秒1kmのペースがちょうど3分30秒になるので目標にしやすいと思います。

 さらに、4分台(5分切り)の選手の割合は10%でした。5分00秒1周80秒のペースとなりますが、これは先ほど紹介した800mの平均タイムとほとんど同じペースになります。

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3000m(女子)

女子(11分42秒)

 全283人分の結果を収集した結果、高校生女子の3000mの平均タイムは11分42秒でした。学年別にみると、3年生が11分39秒、2年生11分46秒、1年生が11分29秒でした。1年生は13人しか出場していなかったため誤差が大きい可能性があります。

学年 平均 ~10'00 ~10'30 ~11'00 ~11'30
全学年 11'42"38 3.2% 7.8% 21.9% 42.4%
3年 11'39"91 2.9% 8.1% 22.8% 44.9%
2年 11'46"13 3.0% 7.5% 21.6% 38.8%
1年 11'29"49 7.7% 7.7% 15.4% 53.8%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は10秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校女子3000m

 10分台(11分切り)の選手の割合は22%9分台(10分切り)の選手は3%でした。1500mのタイム分布から考えると、全体的にレベルが高いです。これは、ある程度1500mで走れるようになってから3000mに出場しているためだと思われます。

5000m(男子)

男子(17分29秒)

 全781人分の結果を収集した結果、高校生男子の5000mの平均タイムは17分29秒でした。このタイムは、1kmのペースが3分30秒くらいのペースです。学年別にみると、3年生が17分15秒、2年生17分39秒、1年生が17分56秒でした。

学年 平均 ~15'30 ~16'00 ~16'30 ~17'00
全学年 17'29"12 2.8% 8.6% 19.7% 36.4%
3年 17'15"73 3.9% 11.7% 24.9% 44.3%
2年 17'39"39 2.3% 6.5% 16.0% 30.3%
1年 17'56"90 0.0% 4.2% 14.6% 31.2%

 タイム分布は以下のようになりました。横軸は10秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。

高校男子5000m

 16分台(17分切り)の選手の割合は36%15分台(16分切り)の選手は9%でした。高校時代15分台の選手はかなり速いイメージがあったので予想通りの分布でした。

 高校駅伝の強豪校では平均タイムが14分台(15分切り)のチームもありますが、14分台の選手はほんの一握りです。14分台の高校生は毎年500人くらいいますが、高体連の登録人数(令和元年)が67000人程度なので、計算上14分台の高校生の割合は0.7%程度となります。

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