【Asics】メタスピードLD 0 レビュー│2000m 5分33秒で使用
アシックスの長距離用スパイクであるメタスピードLD0を2000mで使用しました。ピンがない特徴的なスパイクなので、その使用感をレビューします。
商品概要
引用元:asics.com
ピンレスが特徴の長距離トラック用スパイクです。対象種目は5000m~10000mとされていますが、中距離種目でも十分に性能を発揮します。
ただし、濡れた路面ではグリップ力が低下するため、3000mSCでの使用は非推奨とされています。
スパイクピンの代わりには、ヘキサクロウと呼ばれるカーボン製の突起物がアウトソールに使用されています。
ヘキサクロウは部位ごとにサイズと角度が適正化されており、推進力を前方向に変換するとともに、トラックとの接触時間を短縮する役割があります。
ミッドソールにはFF Turboと呼ばれる軽量かつ高反発のフォーム材が使用され、中にはフルレングスのカーボンプレートが内蔵されています。
この構造は、アシックス最速のマラソンシューズであるメタスピードスカイ+/エッジ+と同じです。
全体として、メタスピードスカイ+/エッジ+の省エネ構造と、メタスプリント(短距離スパイク)のピンレス技術を組み合わせたようなスパイクだといえます。
スペインの選手が5000mで12分50秒の国内記録を樹立した実績があり、トップ選手の着用数も増えつつあります。
実際に2000mで使用
3000m(8分20秒)のペースメーカーとして2000mまで使用しました。
サイズ感は小さく感じました。特につま先が低く、普段のサイズではかなり窮屈に感じました。
普段使ってるナイキのヴェイパーフライNext%やドラゴンフライは25.0cmですが、メタスピードLD 0は25.5cmがフィットしました。
通常のピン有りのスパイクでは立ったときに後傾気味になりますが、メタスピードLD 0はそこまで傾きません。
点で捉える通常のスパイクと異なり面で捉えることができるため、普通のシューズに近い感覚で走ることができます。
さらに、ヘキサクロウはやや硬く、エボライドやグライドライドのような転がる感覚が得られます。
このため、ヒールストライク気味でも体重移動がサポートされ、初〜中級者でも扱いやすいと思います。
ラップは400mごとです。
2000mは予定通り5分33秒(2'46"/km)で引っ張ることができました。
50分前に自身のレースで1500m(3分48秒)を走っていてダメージが残っていましたが、そこそこ余裕を持って走れました。
ちなみに1500mはドラゴンフライ(NIKE)という中長距離用の通常のピン有りスパイクを使用しました。
ドラゴンフライよりも厚底のためクッションが感じられましたが、沈み込みは思ったより少なく接地感は強めです。
シューズ感覚のため速いペースで走れるか心配でしたが、反発力が強いためか感覚以上に進んでいました。
ただし、カーブはピン付きのスパイクよりも若干曲がりづらいと感じました。カーブでは面接地が不利になるのかもしれません。
1500mのダメージがなければもう少し好印象だったかもしれませんが、やはり5000m~10000mが最適だと感じました。
まとめ
メタスピードLD 0の特徴や使用感をまとめると以下のようになります。
- 最適な種目は5000m~10000m(中距離にも対応)
- サイズ感は小さめ(ハーフアップがおすすめ)
- シューズの感覚に近く、幅広いレベルの方におすすめ
- マラソンシューズの省エネ構造を利用
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