【アシックス最速】メタスピードスカイ+/エッジ+ 比較!どっちが良い? – Unattached Runner
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【アシックス最速】メタスピードスカイ+/エッジ+ 比較!どっちが良い?

 アシックス最速のマラソンシューズであるメタスピードスカイ+/エッジ+の特徴・用途をレビューし、比較を行います。また、初代モデルヴェイパーフライ(NIKE)との違いについても解説します。

商品概要

MetaSpeed Sky+ MetaSpeed Edge+
定価(税込) ¥27,500
重量(27.0cm) 205g 210g
厚さ 39.5mm
ドロップ 5mm 8mm
ミッドソール FF Turbo + Carbon Plate
主な使い道 ロードレース、ロング走、テンポ走、インターバル
ランナーのタイプ ストライド型 ピッチ型

 アシックス最速のマラソンシューズです。世界陸上2022(オレゴン)では、フルマラソンでナイキに次いで2番目の着用率でした。

 2つのモデル用意されていますが、アシックス公式ではストライド型のランナーはスカイ+ピッチ型のランナーはエッジ+がおすすめとされています。

 上級者向けのレーシングシューズのため、キロ4(4'00"/km)よりも速いペースでの使用が想定されています。

 厚さはアシックス公式で33mmとされていますが、ミッドソールのみの厚さです。インソールアウトソールを含めると、40mmギリギリの厚さがあります。

各モデル詳細

メタスピードスカイ+

メタスピードスカイ+

メタスピードスカイ+は、ドロップが小さく前足部が厚い

 スカイ+ストライド型の(ピッチが速くない)ランナーにおすすめとされています。

 ドロップ(ソールの前後の高低差)は5mmとエッジ+(8mm)よりも小さいです。ドロップが小さいほど地面と平行に近づくので、推進力はエッジ+よりも上方向に返されます。

 さらに、カーボンプレートは地面に対して傾斜が小さく、こちらも推進力を上方向に返す役割があります。

 カーボンプレートはミッドソール上部に配置されています。このためフォーム材(FF Turbo)の圧縮を感じやすく、その反発力(復元力)で進む感覚が強いです。

メタスピードスカイ+と初代モデルの違い

商品画像の引用元:asics.com

 初代モデルと比較すると、カーボンプレートの傾斜が小さくなったことが大きな違いです。

 傾斜が大きい初代モデルの方が、前に押し出すサポート(いわゆるヴェイパー感)が強く感じられます。

 スカイ+はフォーム材を圧縮させることで反発力(推進力)を得る構造なので、それだけランナー自身の力が必要になります。

 このように、スカイ+の方がクッション性反発力を得られる構成ですが、よりレベルの高いシューズになったと感じます。

メタスピードエッジ+

メタスピードエッジ+

メタスピードエッジ+は、ドロップが大きく推進力がサポートされる

 エッジ+ピッチ型のランナーにおすすめとされています。

 ドロップ8mmとスカイ+(5mm)よりも大きく、カーボンプレートの傾斜もスカイ+よりも大きいです。

 これらの構成により推進力は前方向に働くため、スカイ+よりも滞空時間は短くなります。

 カーボンプレートはミッドソール下部に配置されているため、スカイ+よりクッションは感じづらいです(決して小さい訳ではないです)。

 その代わり、安定感はスカイ+よりも高く感じますキロ5(5'00"/km)ペースで走っても、違和感なくスムーズに走ることができます。

メタスピードエッジ+と初代モデルの違い

商品画像の引用元:asics.com

 初代モデルと比較すると、フォーム材が4mm厚くなり、16%増量されたことが大きな変更点です。

 これにより、エッジ+の方が反発力が大きく、前に押し出すサポートが強くなりました。

 初代モデルはスカイが人気でしたが、ヴェイパーフライ(NIKE)の感覚に近くなったためか、2代目ではエッジ+を選ぶ方も多いです。

結局どっちが良いのか?

メタスピード 判定ツール

引用元:asics.com

 アシックス公式サイトに、ペースピッチを入力してどちらが適しているかの判定ツールが公開されています。

 ただし、私は判定ツールはあくまで目安で、これだけで判断しない方が良いと考えています。

 理由は、そもそも2モデルの感覚が異なること、種目(距離)によってピッチが異なることの2点が挙げられます。

 スカイ+はフォーム材の感覚が大きく、自分の力でフォーム材を圧縮し、推進力に変換する必要があります。

 多くの反発力が得られるためトップランナーの着用率はスカイ+の方が高いですが、ペースが遅ければ上に跳ねるだけになり性能を最大限に引き出すことができません

 それに対して、エッジ+は前への推進力がサポートされるため、小さな力でも効率良く進むことができます。

 エッジ+の方がヴェイパーフライ(NIKE)の感覚に近くて走りやすく、万人受けするような印象を受けます。

 次に、種目によってピッチが異なるというのは、同じ人でもフルマラソンより5kmの方が当然ペースが速く、種目が短いほどピッチが速くなるということです。

 ストライド型のランナーでフルマラソンだけのために買うならスカイ+で良いですが、ハーフ以下の距離で使うことも考えるとスカイ+で良いとは限りません。

 特に10km以下ならストライド型のランナーであってもピッチは上がってくるため、エッジ+の方が走りやすいと思います。

 また、400mトラックで練習をする場合は、基本的にフルマラソンのレースペースよりも速く走るため、エッジ+が適していると感じる方が多いです。

 さらに、スカイ+と比較して沈み込みが少ないため、カーブを曲がりやすいメリットもあります。

 このように、ストライド型・ピッチ型だけではなく、目的にあったモデルを選ぶという視点があっても良いと思います。

 クセが少なく前に進みやすいエッジ+の方が合う方が多いと思いますが、よりクッション反発力を感じたい方はスカイ+を選ぶと良いと思います。

ヴェイパーフライとの比較

メタスピードエッジ+とヴェイパーフライの違い

商品画像の引用元:(左)asics.com (右)nike.com

 ヴェイパーフライNext%2と似たモデルであるメタスピードエッジ+と比較を行います。

 どちらも厚さは39.5mm、ドロップは8mmと同じで、重量はヴェイパーの方が10g程軽いですが大きな差ではありません。

 違いが感じられるのはミッドソールの材質で、ヴェイパーに使用されているズームXの方が、エッジ+のFF Turboよりも弾力性が高く柔らかいです。

 前に進む感覚はヴェイパーの方が強く、エッジ+はガイドソールで転がしつつプレートで押し出すようなイメージです。

 ヴェイパーの方が推進力が高くグイグイ進めますが、エッジ+はある程度ペースが落ちても対応できると感じます。

まとめ

 メタスピードスカイ+/エッジ+の特徴・用途をまとめると以下のようになります。

メタスピードスカイ+
  • フォーム材を圧縮させて推進力を生み出す
  • ペースが遅い(力が弱い)と上に跳ねてしまう
  • エッジ+よりクッションと反発が感じられる
  • トップランナーの着用率はエッジ+より高い
メタスピードエッジ+
  • カーボンプレートの傾斜が大きく前への推進力が感じられる
  • スカイ+よりもクセが少なく万人受けする印象
  • 10km以下ならスカイ+よりも扱いやすいことが多い
  • 400mトラックで使用するならエッジ+の方がおすすめ

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