【Asics】ハイパースピード5 レビュー│単なる部活専用機ではない
アシックスのハイパースピード5は軽量かつシンプルで、レーシングモデルの設計を踏襲したトレーニングモデルです。
ジョギング〜軽めのスピード練習に対応し、部活用としても人気が高く、その性能が気になっている方は多いと思います。
本記事では、ハイパースピード5の使用感・性能をレビューしつつ、ライトレーサー6との比較も行います。
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目次
ハイパースピード5 基本情報
- 発売日:2025/7/17
- 定価(税込):¥11,000
- 重量:210g(27.0cm), 186g(25.5cm)
- 厚さ:32mm
- ドロップ:7mm
- ミッドソール:FlyteFoam
- カテゴリー:トレーニング
- 主な用途:ジョギング、スピード練習、部活用、5km~ハーフマラソン
- 軽量でスピードが出しやすい
- 体重移動がスムーズ
- クッション性が少し向上
- アッパーが柔らかくフィット感が良い
- 反発力は高くない
ハイパースピード5の特徴
ハイパースピード5は軽量・シンプルで、それゆえ安くて部活用としても人気なシューズです。
重量はメーカー公表値(27.0cm)が210g、25.5cmサイズで実測186gでした。エボライドスピード3よりも数g軽い結果となりました。
部活モデルでは、厚さ23mmのアディゼロBK(199g)と大きく変わらず、ナイキのライバルフライ4(235g)と比較しても軽量です。
厚さはメーカー公表値が32mm(M)・31mm(W)で、25.5cmサイズ(M)で実測31.3mmでした。
ソールは2代目から大きく変わっておらず、厚さも30mm前後が続いていています。
最近のシューズとしては少し薄めではありますが、部活用と考えれば若干厚いくらいではあります。
ミッドソールには今作も全域にFlyteFoam(フライトフォーム)が採用されています。
ショアA硬度は5回平均値が39.5HAでした。平均より硬めですが、アディダスの部活用モデル(アディゼロBK)よりは少し柔らかいです。
そもそもFlyteFoamは2017年に登場したフォームで、当時は軽量性やクッションを売りにしていましたが、今となっては普通の軽量な素材の認識になっています。
FlyteFoamを採用したランニングモデルは減りつつあり、接地感が得られるシューズは多くないため貴重です。
反発力はほとんどありませんが、耐久性は良いので安さと合わせてコスパの高さも売りの1つといえます。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
サイズ感はぴったりでした。ワイドモデルがありますが、通常幅でも狭さは感じませんでした。
アッパーは「リピートメッシュ」という名前で、その名の通り同じような織り構造が繰り返されており、柔らかく柔軟性があります。
ライバルフライ4、アディゼロBKなど部活用シューズにありがちな硬さ・折れ感が全くなくフィット感が良いです。
部活用シューズはシンプルで性能差がつきづらいため、このフィット感が大きく差別化できる部分だと思いました。
インソールの変更で絶妙にクッションが向上
2代目からミッドソールはFlyteFoamから変わっていませんが、今作よりインソールがEVAからOrtholiteに変更されています。
インソールは「使用を重ねるごとに接着が安定し、最終的に固定される仕様」と記載がありますが、その通りで最初は浮いていたので簡単に取り外せました。
OrtholiteインソールはEVAよりも柔らかいですが、スピードカテゴリーのシューズに採用されるのは珍しいです。
このインソールの影響もあり全体的なクッションはそこそこあり、そこまで硬さは感じません。
もちろんノヴァブラスト5のようなバウンスモデルと比較したらほとんど跳ねませんが、クッションが全く無い訳ではないです。
リカバリー目的でなければジョギングで全然使っても良いと思えるクッションで、距離でいうとハーフマラソンくらいまでなら使えそうな感覚です。
クッションが向上することでレスポンスが遅くなってスピードが出しづらくなる不安もありましたが、そこまで差はないように思いました。
理由を調査してみたところ、インソールの厚さとグレードが影響していそうでした。
インソール厚さ測定結果 (左右にスライド可能です)
厚さは実測3.9mmでしたが、手元にあるダイナブラスト5のOrtholiteインソールは5.1mmほどあり、1mm以上の差があることが分かりました。
これに限らずアシックスのOrtholiteインソールの多くは5mm以上はあるため、意図的に薄めのインソールを採用しているように思われます。
1mmちょっとの差ではありますが、5.1mmのインソールを片側だけ入れ替えて履いてみると、クッションや厚さの印象が全然違いました。
もう1つの理由がグレードで、例えばダイナブラスト5のOrtholiteインソールには弾性率が高い「X30」が採用されていますが、ハイパースピード5には記載がなく標準的なグレードの可能性があります。
EVAインソールよりは柔らかいものの、ふかふかな感触でもなく、間に入るくらいの硬度です。
総合的には絶妙にクッションが追加されたくらいのイメージなので、今まで通りピッチは上げやすいと感じました。
単なる部活専用機ではない
部活用シューズとして売られることもあり使用範囲を限定してしまいがちですが、デイリー用としても全然使えるように感じます。
レーシングモデルの設計を踏襲して前足部がカーブしていますが、この形状のおかげで体重移動がスムーズで、前に進むことに最適化されています。
このため、運動部全般に向けた部活専用機というよりは、軽くてシンプルだから部活にも適しているくらいのイメージが近いです。
エボライドスピード3の下位モデルと考えると一番しっくりきますが、安さを求めるなら良い選択肢になると思います。
反発力は高くないものの、軽量なのでマラソンペースを少し超えるくらいまでなら難なく対応し、ショートインターバルなどでも使っています。
実売価格は基本的に10,000円を切るので、エボライドスピード3(¥15,400)と比較しながら購入を考えると良いと思います。
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ライトレーサー6との違い
部活用モデルとして人気なライトレーサー6との違いを解説します。
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|---|---|---|
| Hyper Speed 5 | Lyteracer 6 | |
| ¥11,000 | 定価 (税込) |
¥10,450 |
| 210g | 重量 (27.0cm) |
195g |
| 32mm | 厚さ | 27mm |
| FlyteFoam | ミッド ソール |
FF Propel |
商品画像の引用元:asics.com
どちらも安くて軽量でシンプルで、ジョギング〜軽めのスピード練習までなら対応できるシューズです。
シンプルながら特徴挙げるとすれば、ハイパースピード5は効率性、ライトレーサー6は柔軟性といえます。
ハイパースピード5は先ほどレビューしたようにソールがカーブしており、接地から蹴り出しまでの一連の動作がスムーズです。
アウトソールは上位モデルを踏襲したような縦に伸びたパターンで、前方にガイドされる感覚がありす。
一方でライトレーサー6は運動部全般に向けた設計のためソールがフラットで、かつ柔軟性があるためあらゆる動作に対応します。
ミッドソールは異なるものの硬度は同等だったので、単純に厚いハイパースピード5の方がクッションは高く感じられます。
性能に大きな差はないものの、種目が中長距離に決まっているならハイパースピード5を選んでおけば良いと思います。
短距離の場合は好みによるものの、ガイドされる感覚が不要であれば、シンプルに自分の力で進むライトレーサー6を選ぶことをおすすめします。
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どんなランナーにおすすめ?
ハイパーレーサー5は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量シンプルなシューズを持っておきたい
- 厚底に慣れてしまった脚を鍛えたい
- 部活用シューズ(中長距離)として1足欲しい
- フィット感も重視したい(硬めのアッパーは苦手)
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 反発力で進みたい
- 弾む感覚に慣れてしまった





