【New Balance】Fresh Foam X 880 v15 レビュー│厚底×シンプルで普段履きにも最適!
ニューバランスのFresh Foam X 880 v15 (GTX)を普段履き兼ランニング用として購入しました。
880シリーズといえばシンプルなニュートラルモデルでしたが、今作は大きくアップデートされて40mm近い厚底ソールとなりました。
本記事では880 v15の性能をレビューするとともに、1080・860といった他のモデルとの違いも解説します。
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| メーカー別 | |
|---|---|
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| 用途別 |
目次
Fresh Foam X 880 v15基本情報
- 発売日:2025/3/7
- 定価(税込):¥16,940 (GTX:¥19,800)
- 重量:290g(27.0cm)
- 厚さ:40mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Fresh Foam X
- カテゴリー:ニュートラル
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)、ウォーキング、タウンユース
- 厚底化でクッション性が向上
- 快適なアッパー
- 普段使いに最適
- シンプルでクセがない
- 約20g増量
- 1,540円値上げ
Fresh Foam X 880 v15の特徴
880シリーズはシンプルなニュートラルモデルで、普段履きとしても人気なシューズです。
Fresh Foam Walking 880というモデルもあるくらいで、そこからも普段使いしやすそうな雰囲気を感じます。
代表的なモデルに1080・860もありますが、1080はクッションモデル、860はスタビリティモデルに分類されます。
安定感に寄った860と迷う方は多いと思いますが、よりシンプルでスムーズさを求めるなら880がおすすめです。
ミッドソールは前作から採用された1層のミッドソール構成を引き継いでいますが、今作は厚底化されたことが大きな違いです。
(左)880v15 (右)880v12
3モデル前(v12)にはなりますが、並べてみると厚さが全く違うことが分かると思います。
24.5cmサイズ(Womens)の実測値は、880v15が36.9mm、880v12が30.8mmでした。前作(v14)も30mmを少し超える程度だったので、6mmほど厚くなったことになります。
これにより重量は増加しましたが、上位モデルの1080v14と厚さは同程度となりクッションは大きく向上しています。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
今回購入したのがGTX(防水モデル)のため通常モデルとは異なる可能性がありますが、サイズ感はぴったりでした。
防水モデルとはいっても革靴のような硬く折れ曲がる感じはなく、一般的なメッシュよりは厚みがあるくらいの質感です。
足型は同じだと思うので、GTXで小さくないなら通常モデルで小さいことはないはずです。
全体的に快適性を重視している印象で、パッドがしっかり入っていて、硬めのヒールカウンターにより安定感もありました。
柔らかすぎない快適なクッション
ミッドソールには「Fresh Foam X」が使用されていますが、同じ名前でもシリーズに応じて硬度が調整されています。
先日購入したばかりの「ショアA硬度計」で測定してみると、ソールの硬度は37.7HA(5回平均値)でした。
アシックスの特許を読む限り、硬さの評価には「アスカーC硬度」を使っていそうでしたが、こちらの硬度計は8万円ほどするため購入を諦めました。。。
聞き慣れない単位でイメージがつかないと思うので、他のモデルと硬度を比較してみました。
| ミッドソール | ショアA硬度 | |
|---|---|---|
| 880v15 | Fresh Foam X | 37.7HA |
| 1080v13 | Fresh Foam X | 27.8HA |
| Rebel v5 | FuelCell | 26.2HA |
5回測定の平均値
同じFresh Foam Xでも、クッションモデルの1080よりは硬度が高いことが数字でも確認することができました。
持っている方なら分かると思いますが、1080・Rebelはかなり柔らかいので、決して880v15のソールが硬すぎる訳ではありません。
外から触るとそこそこ硬度があるように思えますが、履いてみると厚底効果でしっかりクッションが感じられます。
他社製品ではエボライドスピード3(Asics)、ボストン13(Adidas)くらいのクッションだと思います。
大きくは沈まないため長時間履いていても疲れにくく、普段履きに最適化されていると思えるくらい快適でした。
意外と少ない厚底×シンプル
10km前後のジョギングで数回使いましたが、ランニングシューズとしてはシンプルです。
厚底ソールになったことで弾む感じは若干出てきましたが、どちらかといえばクラシカルなライド感です。
ただ、このようなシンプルな設計でありながら、40mm前後の厚底ソールを備えたシューズは意外と少ないと思います。
1080v14は柔らかいし、ゲルカヤノ32(Asics)はサポート機能が多いし、ペガサス41(Nike)・ゴースト17(Brooks)はやや薄いです。
厚底で柔らか過ぎないため地面からの距離は遠く感じられ、シンプルながらニーズはそこそこ高いように思います。
欠点を書くなら、ノヴァブラスト5(Asics)など現代風の弾むシューズに慣れていると物足りなさを感じるかもしれません。
24.5cm(GTX)で258g
それと重さも若干気になります。あと15gでも軽ければ、もっと気軽に走れるのになと思います。
と思いつつ記事を書いていたら、1080v15に新フォームの「Infinion (インフィニオン)」が搭載されることがとの情報を見かけました。
1080v15の重量からInfinionは結構軽い可能性があるので、このフォームが880v16にも搭載されることを期待しています。
Fresh Foam X 860 v14との違い
880シリーズ同じく、普段履きとしても人気な860v14との違いを解説します。
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|---|---|---|
| 880v15 | 860v14 | |
| ¥16,940 | 定価 (税込) |
¥16,500 |
| 290g | 重量 (27.0cm) |
300g |
| 40mm | 厚さ | 34mm |
| 6mm | ドロップ | 8mm |
| Fresh Foam X | ミッド ソール |
Fresh Foam X(2層) + EVA Board |
| ニュートラル | カテゴリー | スタビリティ |
商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
860シリーズも普段使いに人気のモデルで、こちらは880シリーズよりも安定感に性能が寄っています。
安定性を高めるために後足部にEVAボードを内蔵し、その下に2層目の硬めのフォームを配置しています。
フォームの崩れを防止してくれるメリットがありますが、それだけ重量は犠牲になっているのがデメリットです。
厚さは880v15の方が6㎜ほど厚いにも関わらず、重量は860v14の方が若干重くなっています。
このため、シンプルさを求める場合、または特にこだわりがないなら880v15を選んでおけば良いと思います。
どんなランナーにおすすめ?
Fresh Foam X 880 v15は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 厚底×シンプルなシューズを探している
- 柔らかすぎるシューズが合っていない
- 普段履きとしても使いたい(防水モデルあり)
- アッパーの快適性を重視したい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 厚さよりも軽さを優先したい(v14が選択肢)
- フォームの崩れを防止したい(860が選択肢)
- 弾むようなライド感が好み



