【Adidas】アディゼロデュラモスピード2 レビュー│デュラモSL2との混同に注意
アディダスのアディゼロデュラモスピード2は、程良い安定性を備えたシンプルなシューズです。
アディゼロでは一番安いモデルのため、どこまで使えるか気になっている方は多いと思います。
そこで本記事では、アディゼロデュラモスピード2のレビューを行うとともに、混同されやすいデュラモSL2との違いも解説します。
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目次
アディゼロデュラモスピード2 基本情報
- 発売日:2025/1/9
- 定価(税込):¥9,900
- 重量:262g(27.0cm), 240g(25.5cm)
- 厚さ:32mm (実測37.2mm)
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Lightstrike
- カテゴリー:ニュートラル
- 主な用途:ジョギング、部活、ロードレース(~ハーフマラソン)、ウォーキング
- 安く入手しやすい
- 価格帯を考えれば厚底
- シンプルでクセがない
- 安定感があり歩きやすい
- かかとのホールドが甘い
- ミッドソールがやや硬い
- 反発力は高くない
アディゼロデュラモスピード2の特徴
アディゼロデュラモスピード2はシリーズでは最も安く、定価は10,000円を下回っています。
安い理由はシンプルなためで、ミッドソールはライトストライク1層構成を採用しています。
ライトストライクはそこそこ軽量ではあるものの、硬めでクッション性・反発力はあまり高くない素材です。
ショアA硬度は43.3HA(5回平均値)でした。アディゼロSL2のライトストライク(36.9HA)よりも全然硬いです。
ライトストライクは硬度が改良されて柔らかくなった経緯がありますが、アディゼロデュラモスピード2のフォームは前の硬かった配合だと思われます。
新たな配合(ライトストライク2.0)ではなかったのは残念ですが、普段履き・ウォーキング用として考えれば柔らかい硬度です。
重量は代表サイズ(27.0cm)が262g、25.5cmサイズで実測240gでした。
デイリーモデルとしては平均値な重量ではありますが、シンプルな部活用シューズとして考えると少し重いです。
例えばライバルフライ(Nike)は235g、ハイパースピード5(Asics)は210gとさらに軽量です。
アディダスの安いシューズから軽さを求めるなら、厚さ23mmのアディゼロBK(199g)が選択肢になります。
ただしクッションはほとんどないため、ジョギングが中心だったり普段使いも考えているならアディゼロデュラモスピード2がおすすめです。
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実走・性能レビュー
サイズ感・履き心地
サイズ感はぴったりでした。ただしアッパーの作りが全体的に安っぽく、かかとのホールドが甘いです。
かかと周りを囲うパッドが配置されてはいますが、履き口が広いためか抜ける感覚があります。
右足のみ靴ひもを奥の穴まで通しましたが、履きづらくなるだけでホールド感はそこまで改善されませんでした。
重量も軽くはないためペースはそこまで上がらず、モデル名についているスピードはミスマッチに感じました。
メーカー公表値よりも厚底
厚さは32mmと公表されていますが、実測で37.2mmもありました。
32mmのシンプルなシューズとしてはやけに重いと思っていましたが、これなら納得がいきます。
アディダスの公式サイトは大手メーカーでは一番適当で、特に安いモデルは誤っていることがよくあります。
アディゼロデュラモスピード2もアディゼロの比較表では26mmと記載されていたり、この地点でよく分かりません。
あまりにも公表値とズレているので測定方法がおかしいのか不安になってきましたが、横からスケールを当ててみても32mmなはずはありません。
外から見える部分とインソールの上面は必ずしも一致しませんが、明らかに32mmよりは厚いです。
37mmあればアディゼロSL2・ボストン13といった上位モデルと同等で、10,000円前後のシューズとしてはなかなか見ない厚底ソールです。
ただし重量増加のデメリットは無視できないので、シンプルなシューズの中では軽くないことを認識しておいた方が良いかもしれません。
厚底だけどライド感はシンプル
公表値よりも厚いことに関してはポジティブサプライズではありますが、走ってみると厚さから想像されるほどクッションは感じられませんでした。
Ortholiteインソールは柔らかいので足元のクッションはありますが、そこから下のライトストライクが硬くてほとんど圧縮していません。
このためライド感はシンプルで、良く言えば安定感はありますが、クッション・反発力は高くありません。
接地時の衝撃がバチバチくるほどではないもの37mmの厚さを活かしきれておらず、その厚みのシューズをそのまま履いているような感覚でした。
それはそれで厚底を履いてる感があって歩くだけなら満足ですが、ランニング用途で考えると基本は10km前後、長くてもハーフマラソンまでかなと思います。
値段相応の性能といったところで、アディゼロ上位モデルには及ばず、下の価格帯のランファルコン(コアランナー)・GLXよりは良いくらいです。
あと数千円出ぜばアディゼロSL2、スーパーノヴァライズ2などが買えるので、予算があるなら上位モデルを検討してみても良いと思います。
ただし、アディゼロデュラモスピード2はABCマートで取り扱いがあるなど実売価格はかなり安く、セール価格で安く買えればお買い得だと思います。
デュラモSL2との違い
混同されやすいデュラモSL2との違いを解説します。
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|---|---|---|
| Adizero Duramo Speed 2 | Duramo SL 2 | |
| ¥9,900 | 定価 (税込) |
¥8,250 |
| 262g | 重量 (27.0cm) |
299g |
| 32mm | 厚さ | 32mm |
| 6mm | ドロップ | 9mm |
| Lightstrike | ミッド ソール |
Lightmotion |
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
デュラモSL2はアディゼロデュラモスピード2と名前も見た目も似ており、混同されやすいシューズです。
デュラモSL2はアディゼロシリーズではなく、ミッドソールにライトモーションというフォームが使用されています。
ライトストライクと同様に硬めのフォームですが、密度が高いためか重量は300g近くあり、価格差からすると大きな違いに見えます。
簡単に見分けるならシューズの後ろを確認すれば良く、アディゼロデュラモスピード2なら「DURAMO SPEED 2」と印字されています。デュラモSL2なら「DURAMO SL 2」です。
Amazonなどネットで検索するとどちらもヒットすることがあり、デュラモSL2の方が若干安い(しかもレビューが多い)ので選んでしまいがちです。
性能自体はシンプルで大きくは変わらないですが、重量を気にするのであれば確認してから購入することをおすすめします。
どんなランナーにおすすめ?
アディゼロデュラモスピード2は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 安く厚底のシューズが欲しい
- 普段使いに丁度良いクッションを求めている
- 安定感がありシンプルで良い
- マラソンではなく軽く走れれば良い
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ふかふかなクッションを想像している
- スピードが出しやすいシューズを探している




