【NIKE】エアズームペガサス39 レビュー|軽量化されて汎用的に!
ナイキの代表モデルであるエアズームペガサス39の特徴・用途を解説します。前作のペガサス38との比較も行います。
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商品概要
商品画像の引用元:nike.com
- 定価(税込): ¥14,300
- 重量: 266g(27.0cm)
- 厚さ: 31mm
- ドロップ: 10mm
- ミッドソール: React + Zoom Air(2つ)
- 主な用途: ジョギング、ロング走、レース(サブ4前後)、タウンユース
ナイキの代表モデルです。ペガサスは大幅アップデートとマイナーチェンジを交互に繰り返しますが、今年は大幅アップデートの年にあたります。
今作では、ミッドソールに内蔵されているZoom Airユニットが2つになり、さらに軽量化もされました。
普段のジョギングにはもちろんのこと、初〜中級者はレース用としても使用可能です。
軽量化されて汎用的になった
メーカー | 重量(27.0cm) | |
---|---|---|
ペガサス39 | NIKE | 266g |
ペガサス38 | NIKE | 290g |
クリフトン8 | HOKA | 250g |
ノヴァブラスト2 | Asics | 275g |
Adizero Japan 6 | Adidas | 231g |
ペガサスシリーズは重量が増え続けていて、前作のペガサス38の重量は290gありました。
他社の人気のデイリートレーナーと比べると重く、用途が狭いデメリットがありました。
しかし、ペガサス39では約25g軽量化され、これらのシューズに近い重さになりました。
反発力が高いため、重量の重いペガサス38でもキロ4分台前半のペースまで自然と上げることができましたが、今作ではキロ4(4'00"/km)前後のペースまで対応できます。
このため、フルマラソンでサブ4前後を狙うランナーにとってはさらにタイムが狙いやすくなり、上級者にとっては練習やレース前のアップで使いやすくなりました。
各ユニット詳細
アッパー
商品画像の引用元:nike.com
アッパーはペガサス38よりも柔軟性の高いエンジニアードメッシュが用いられています。
大きな変更点は、シュータンを通す部分が幅広のバンドからFlywire(フライワイヤー)に戻ったことです。
Flywireはアッパーの重量を最低限に抑えつつ高いサポート力を実現するナイキ独自の技術で、ペガサス32~36で使用されていました。
ペガサス37,38ではフィット感を高めるために幅広のバンドとなっていましたが、今作ではサポート力を重視してFlywireに戻ったといえます。
ミッドソール
モデル | ミッドソール | Zoom Air |
---|---|---|
ペガサス33,34 | クシュロン | 2つ(前後) |
ペガサス35,36 | クシュロン | フルレングス |
ペガサス37,38 | リアクト | 1つ(前足部) |
ペガサス39 | リアクト | 2つ(前後) |
ミッドソールの材質には、反発力と耐久性に優れたリアクトが使用されています。こちらはペガサス38と同じです。
ただし、Zoom Airユニットが後足部に追加されて2つとなり、ヒールストライクのランナーでもクッションと反発を感じられやすくなりました。
ただし、前後にZoom Airがあることで中央部が相対的に硬く感じられる場合もあり、慣れるまで時間がかかる可能性があります。
また、Zoom Airユニットが前後に2つ配置されたのは初めてではなく、ペガサス33,34でも採用されていた構造です。このため、数年前の乗り心地に戻ったともいえます。
NIKE公式の商品説明でも「定評のあるペガサスが帰ってきた」との記載があり、数年前のモデルを意識しているのは間違いなさそうです。
アウトソール
商品画像の引用元:nike.com
アウトソールは厚めのラバーが使用されており、従来モデルと同様に耐久性は非常に高いです。
ペガサス38との違いは、写真から分かるように前足部に大きな溝が追加されたことです。これにより、柔軟性とグリップ力が高まりました。
溝を追加した理由については、後足部に追加されたZoom Airによる安定性の低下を補うためではないかと考えています。
ペガサスはナイキの代表モデルのため、乗り心地の大きな変更はリスクがあり、溝の追加でバランスを取っているのではないかと推測しています。
ペガサス38との比較
商品画像の引用元:nike.com
改めてペガサス38と39を比較してみます。アッパー・ミッドソール・アウトソールと様々な変更がありましたが、一番大きな違いは重量です。
約25gの軽量化の恩恵は非常に大きく、多くのランナーにとって用途が広がったといえます。
シューズの特性を大きく左右するミッドソールの材質は同じ(リアクト)のため、単純に考えて軽いペガサス39の方がトレーニング向きです。
一方で、安さを重視する方や、タウンユースも想定して履き心地を重視する方は前作のペガサス38が選択肢になります。
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まとめ
- トップランナーも使用する代表モデル
- 前作から約25g軽量化
- Zoom Airが後足部に追加されて2つになった
- シューレース支持部はFlywireに戻った
- ジョギング~フルマラソン(サブ4前後)まで幅広く使用可能
- 耐久性が高くコストパフォーマンスが高い