【NB】Fresh Foam X 1080 v13 レビュー│大幅に軽量化された代表モデル
Fresh Foam(フレッシュフォーム)コレクションは高いクッション性が特徴で、その中で1080は最も代表的で人気のモデルです。
13代目となる1080v13ではミッドソールが大きくアップデートされ、よりジョギングで使いやすいシューズとなりました。
当サイトで紹介しているシューズの中でも特におすすめなので、その魅力を紹介していこうと思います。
Fresh Foamシリーズは他にも880・860などのモデルがありますが、詳しくは以下の記事で比較しています。
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目次
Fresh Foam X 1080v13の基本情報
まずはFresh Foam X 1080v13のスペック、メリット・デメリットを紹介します。
- 発売日:2023/10/13
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:265g(27.0cm), 241g(25.5cm), 215g(24.0cm)
- 厚さ:38mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Fresh Foam X
- 主な用途: ジョギング、ロング走、ロードレース(サブ4〜完走)、リカバリー、ウォーキング、タウンユース
- 厚底なのに軽量
- ふかふかなクッション
- 快適なアッパー
- 適度なポップ感
- 快適な履き心地
- 安定性は高くない
Fresh Foam X 1080v13の特徴
ふかふかな厚底ソールを搭載
ミッドソールのFresh Foam Xは1080v12から改良され、従来よりも軽量で反発力が高くなりました。
さらに厚さは4mmほど厚くなったことでクッション性も大幅に向上しています。
ニューバランスのシューズの中ではトップレベルにクッションが高く、「マックスクッショニング」カテゴリーに分類されるシューズに変わったといえます。
長時間のランニングやリカバリー目的に適していますが、弾むような楽しいライド感も特徴的なので、気軽にランニングを始めたい方にもおすすめできます。
厚底なのに軽量
重量(27.0cm)は265gとクッショニングモデルとしては軽量です。
同カテゴリーの競合製品としては、以下のようなシューズが挙げられます。
- 1080v13(ニューバランス):265g
- クリフトン9(HOKA):248g
- ゲルニンバス25(Asics):299g
- インヴィンシブル3(Nike):282g
この中では、軽量性の観点でクリフトン9が最も競合すると思います。どちらも疲労を感じているときでも楽に走れることがメリットだと感じます。
クリフトン9の方が軽量ですが、アウトソールの耐久性がやや低いため、コストパフォーマンスは高くありません。また、反発力は1080v13の方が高いように感じます。
また、ゲルニンバス26・インヴィンシブル3は重量はあるものの、反発力は1080v13よりも高いです。
実走レビュー
ニューバランスのシューズは何足も持っていますが、全てFuelCellシリーズで、Fresh Foamシリーズは初めてです。
今回初めてFresh Foam 1080 v13を購入した理由は、ミッドソールのクッション性が向上し、さらに厚さが40mm近くまで増加したためです。
半年間主にジョギングで使用したので、性能やフィット感についてお伝えします。
アッパーが柔らかく快適
左右にスライド可能です。
1080v13はソールがふかふかですが、アッパーもパッドが多くてふかふかです。
サイズ通りのフィット感で締めつけ感が少ないため、長時間のランニングでも快適に走れます。
シュータンやかかと周りはパッドが特に多いものの大きく干渉せず、また前足部は伸縮性があるので窮屈感もありません。
長時間の使用に適しているので、ランニングシューズとしての役割が終わったらタウンユースに転用しても良いかなと思っています。
適度なポップ感が心地良い
ジョギングで使用しましたが、想像通りのふかふか感で、想像していたよりも反発力が強いです。
例えるなら、クリフトン9(HOKA)とノヴァブラスト3(Asics)を足して2で割ったような乗り心地です。
クリフトン9のようなふかふか感がありつつ、ノヴァブラスト3のようにしっかりと反発が返ってきます。
それに加えてデイリートレーナーとしては軽量なため、速めのペースにも対応できます。
普段キロ4〜5ペースで走っていますが全く問題なく、フルマラソンではサブ4までなら余裕で対応できると思います。
ただし、安定性はあまり高くないように感じたので、ふかふか過ぎる乗り心地が苦手な方には合わないかもしれません。
350km走ってもほとんど摩耗しない
半年間(約350km)使った地点でのアウトソールがこちらです。
1枚目:半年(約350km)使用後、2枚目:新品時
写真の通り、アウトソールはほとんど摩耗していないことが分かると思います。
楕円形のパターンを近くで見れば一部が少し削れていますが、ほとんど分からないレベルです。
アウトソールが柔らかいと摩耗が早くなる傾向があるのですが、1080v13は柔らかいのに削れないのは嬉しいです。
この摩耗量のペースで考えれば、少なくとも倍の700km走ってもミッドソールが露出することはなさそうです。
Fresh Foam 1080v12との違い
商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
1080v13と1080v12の大きな違いは重量で、主にミッドソールの改良により25gほど軽量化されました。また、厚さは4mmほど厚くなりました。
過去、厚底化が進むと重量も増加する傾向がありましたが、最近では1080v13のように厚底でも軽量なモデルが増えてきています。
ミッドソールの改良は軽量化のみならず反発力も向上しており、v12は衝撃をしっかり吸収するような乗り心地でしたが、v13では少しポップ感が加わった印象です。
さらに、アッパーは1080v12よりも快適性が重視されているため、より長い距離を走りやすくなりました。
v12は型落ちモデルのため安く購入できるとは思いますが、ふかふか感が苦手でなければ性能が向上したv13がおすすめです。
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FuelCell Propel v4も選択肢
商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
1080v13は同カテゴリーのモデルの中では相対的にお手頃な価格で購入できることが多いですが、それでも高く感じる方もいると思います。
そうした場合におすすめなのがFuelCell Propel v4です。このモデルは定価が12,000円で、1080v13よりも6,000円以上安いです。
FuelCellシリーズは弾むような反発力が特徴で、Fresh Foamシリーズよりもレーシング/トレーニング寄りの性能です。
中でもPropel v4は最も安いモデルでありながら、TPUプレートを内蔵することで高い反発力と安定性を実現しています。
快適性の観点では1080v13の方が勝りますが、価格を抑えたい方やトレーニング志向の方はPropel v4も選択肢に入れると良いと思います。
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まとめ
Fresh Foam X 1080v13は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- ふかふかなクッションを求めている
- 気軽にランニングを始めたい
- ロング用に快適性を重視したい
- 厚底だけど重すぎないシューズが良い
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 柔らかすぎず、安定性のサポートが必要
個人的には2023年モデルでは一番おすすめで、今までFresh Foamに対してノーマークだった方もぜひ試してほしいです。