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【アシックス】S4 レビュー│マジックスピード2との違いは?

★2024/1/28:記事を更新しました★

アシックス S4 レビュー

 アシックスのサブ4向けモデルである、S4(エスフォー)特徴・使用感をレビューします。マジックスピード2との比較も行います。

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全モデル
メーカー別
レベル別
用途別

商品概要

スペック

  • 定価(税込): ¥22,000
  • 重量: 240g(27.0cm)
  • 厚さ: 39mm
  • ドロップ:6mm
  • ミッドソール: FF Blast Turbo + FlyteFoam + Carbon Plate
  • 主な使い道: 5km〜フルマラソン(サブ3〜サブ4)、インターバル、テンポ走、ロング走、ジョギング(速め)

 S4はSpeed・Stability・Safety・Sub4の4つの「S」に由来しており、サブ4(4時間切り)を目指すランナーのためのレーシングシューズとして開発されました。

 アシックスの従来のサブ4向けモデルといえばグライドライド3GT-2000 11などクッションを重視したモデルが普通でした。

 しかし、S4はサブ4向けモデルとしては珍しくフルレングスのカーボンプレートを内蔵し、上級者向けのシューズに似た構成が採用されました。

 厚さは39mmと公認ギリギリです。アシックス公式では34mmと記載されていますが、恐らくインソールアウトソールを含んていません。

 サブ4向けではありますが、FF Blast Turboが使用されているためレースでメタスピードスカイ+/エッジ+を履くランナーのトレーニング用にもおすすめです。

アッパー

S4 アッパー
S4 アッパー2

左右にスライド可能です。

 アッパーにはメタスピードプラスシリーズと同じモーションラップアッパーが採用されています。

 モーションラップアッパーは透けるほど薄いものの、伸縮性があり素早く元に戻る性質があります。

 またシュータンもペラペラで薄く、軽量性を追求していることが伝わります。

 シューレースは凹凸があるためほどけにくく、フィット感にも優れています。

 サイズ感は少しだけ小さいと感じたので、迷ったら大きいサイズを選択することをおすすめします。

ミッドソール

S4 ミッドソール

 ミッドソールは2層構造で、上層には軽量・高反発のFF Blast Turboが配置されています。これはアシックス最速のメタスピードプラスシリーズと同じフォーム材です。

 4つの「S」のうち特にStability・Safetyが上位モデルよりも強化されており、安定性を高めるために下層にFlyteFoamを配置し幅は広めに設定されています。

 FlyteFoamは後足部に多いため、かかとから接地してもブレづらく、蹴り出し時は前足部のFF Blast Turboにより推進力が得られるように設計されています。

アウトソール

S4 アウトソール

 アウトソールはグリップ力に優れたAsicsGripが全域に配置されています。

 メタスピードプラスシリーズと異なり後足部までラバーが伸びており、前足部よりも厚くしています。

 このため、かかと接地でも擦り減りづらくトレーニングでも使いやすいのがメリットです。

サブ3〜4ペースで使用

S4 15.2kmjog

 まずはコンセプト通りサブ4ペース(5'41"/km)あたりで走り始め、徐々にペースを上げていきいました。

 メタスピードシリーズよりも反発力は落ちますが、ベースが広いためかクッション性は同等(むしろ高いくらい)に感じます。

 FF Blast Turboの割合が大きい前足部の方が柔らかく、かつカーボンプレートの影響もあり、前に押し出される感覚は強いです。

 足が自然と前に出るため、サブ4ペースからすぐにキロ5(サブ3.5)を切ってしまいましたが、疲労状態ではペース維持の助けになりそうです。

 ペースが上がるにつれてFF Blast Turboの反発力が強く感じられ、サブ3ペースまで簡単に上げることができました。

 性能はサブ4よりもサブ3.5寄りに感じられたため、サブ4を狙いつつもさらにレベルアップしたいランナーにもおすすめできます。

マジックスピード2との違い

S4とマジックスピード2との違い

商品画像の引用元:asics.com

 アシックス公式でも比較されていますが、S4マジックスピード2の構造はかなり似ています。

 どちらも重量(27.0cm)は240g、ミッドソールは2層構造で中にはプレートが内蔵されています。

 大きな違いはミッドソール上層で、S4はFF Blast Turbo、マジックスピード2はFF Blast Plusが使用されています。

 どちらも反発力に優れたフォーム材ですが、FF Blast Turboの方が軽くて上級者向けのモデルに使用されることが多いです。

 また、プレートの材質はS4はカーボン製ですが、マジックスピード2はカーボン+TPUです。TPUは樹脂材料のため、柔軟性が高くなります

 これらの違いだけみるとS4の方がレベルの高いシューズであり、構造的にはマジックスピード2の上位モデルといえます。

 アシックス公式ではS4がサブ4、マジックスピード2がサブ3向けと宣伝されていますが、どちらもサブ3〜サブ4向けと考える方がしっくりきます。

 4時間切りには若干オーバースペックだと思いましたが、アシックスがサブ4向けと判断している以上はサブ4ペースでも性能が発揮できるデータがあるはずです。

 構造的にはサブ3まで目指せる性能があるので、サブ4を目指すランナーはレベルアップしても長く使えるシューズだと思います。

★2023/3/23追記★

 アシックス公式でマジックスピード2の対象レベルがスピードエントリー(サブ4以下?)と記載され、S4の下位モデルのような位置付けになっていました。

 ただし、アシックスのランステのページにはサブ3〜サブ4との記載があります。意外と適当(?)なので、あまりレベルは気にしなくても良いかもしれません。

★2024/1/28追記★

 マジックスピード3では全域がFF Blast Plusとなりましたが、接地感はそこまで柔らかくないため、フルマラソンではS4の方がおすすめです。

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競合モデル

S4 競合モデル

商品画像の引用元:(左)asics.com (中央)jpn.mizuno.com (右)saucony.com

 S4の競合モデルとしてはウエーブリベリオンフラッシュ(Mizuno)エンドルフィンスピード3(Saucony)が挙げられます。ズームフライ5(Nike)アディゼロボストン11(Adidas)も同じカテゴリーですが、重量は270g前後あり若干ジョギング寄りです。

 特に、ウエーブリベリオンフラッシュは構造がかなり似ており、2層のミッドソールの間にプレートが内蔵されています。ちなみに、こちらはサブ3向けとして宣伝されています。

 エンドルフィンスピード3はミッドソールが弾力性の高いPWRRUN PBのみで、安定性は低くなるものの反発力は高いです。S4よりもやや上級者向けだといえます。

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まとめ

  • レース・スピード練習全般に対応
  • サブ3~サブ4レベルと考えるのが良さそう
  • 実質マジックスピード2上位モデル
  • メタスピード系列と同じFF Blast Turboを使用

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