【On】クラウドサーファー(7代目)詳細情報│スピードボード廃止の新モデル – Unattached Runner
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【On】クラウドサーファー(7代目)詳細情報│スピードボード廃止の新モデル

 Onの新技術であるCloudTec Phaseを用いて開発されたクラウドサーファー(Cloudsurfer)の特徴・用途をレビューします。

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全モデル
メーカー別
レベル別
用途別

商品概要

クラウドサーファー 搭載技術

商品画像の引用元:www.on-running.com

  • 定価(税込): ¥18,480
  • 重量: 245g(27.0cm), 205g(24.0cm)
  • 厚さ: 32mm
  • ドロップ: 10mm
  • ミッドソール: Helion
  • 主な用途: ジョギング、ロング走、10km~フルマラソン(サブ4~完走)、ウォーキング、タウンユース

 クラウドサーファーというモデルは以前から存在し、6代目まで発売されていました。

 ただし、今作では完全新作といえるほどモデルチェンジされたためクラウドサーファー"7"とはならず、改めて「クラウドサーファー」という商品名で発売されました。

 旧モデルのクラウドサーファー6の重量は300gを超えていましたが、今作(7代目)では245gとなり、他社の競合モデルと比較しても軽くなりました。

 参考までに、他社製品の重量(27.0cm)はペガサス40(Nike)が280g、ノヴァブラスト3(Asics)が253g、クリフトン9(HOKA)が248gです。

 Onのランニングシューズの中ではトップを争うほどクッション性が高く、デイリートレーナーとして活躍します。

CloudTec Phase搭載までの変遷

CloudTec (Cloudパーツ独立系)

クラウドスウィフト CloudTec

商品画像の引用元:www.on-running.com

 従来のCloudTecでは、Cloudパーツと呼ばれる中空構造のパーツの上にSpeedBoard(プレート)を配置されていました。

 各Cloudパーツが独立しているためアウトソールに多くの溝が見られ、この溝からSpeedboardが見えるような構成です。

 Speedboardにより反発力が高まりますが、やや硬い乗り心地となりOnが宣伝する雲のような乗り心地とは乖離があったように思います。

 実際、私が持っているクラウドスウィフトはランニング用途には硬く、今では通勤用シューズとして大活躍しています。

CloudTec (変形版)

クラウドモンスター、クラウドゴー

商品画像の引用元:www.on-running.com

 その後クッション性を重視するようになったのか、個々に独立していたCloudパーツが連結したり、2層になったモデルが発売されるようになりました。

 例えばクラウドモンスターでは、On史上最も大きなCloudパーツを蜂の巣状に上下交互に配置し、下側のCloudパーツのみアウトソールに使用されています。

 また、クラウドゴーでは2つのCloudパーツが連結され、それに伴いアウトソールの溝が少なくなりました。クラウドサーファーに近くなったともいえます。

CloudTec Phase

クラウドサーファー CloudTec Phase

商品画像の引用元:www.on-running.com

 そしてついにCloudTec PhaseではCloudパーツが完全にミッドソールに内蔵され、アウトソールの溝は中央に走る1本(分岐後は2本)のみとなりました(石が挟まる可能性も小さくなりました!)。

 Cloudパーツはコンピューターの計算により最適化され、傾いた長丸穴の空洞が配列したような構造になりました。

 この空洞はがドミノのように連鎖的に圧縮することでクッション性が向上し、スムーズな体重移動もサポートされます。

 さらに、SpeedBoardを廃止することでクッション性がさらに向上し、デイリートレーナーとして競争力のあるモデルになりました。

 OnのランニングシューズでSpeedBoardを用いないのは初めてのことになりますが、今後もCloudTec Phaseを用いたモデルが増えてくると思われます。

クラウドモンスターとの違い

クラウドサーファーとクラウドモンスターの違い

商品画像の引用元:www.on-running.com

 クラウドサーファーとクラウドモンスターはどちらもクッショニングモデルですが、乗り心地は大きく異なります

 クラウドサーファーにはSpeedboardが搭載されていないため反発力は高くなく、しっかりと衝撃が吸収されます。また、クラウドモンスターよりも30g軽量です。

 クリフトン(HOKA)やFresh Foam(New Balance)の乗り心地に近く、ゆっくりと長い距離を走ることに適しています。

 一方で、クラウドモンスターは反発力が高く弾むような乗り心地が特徴です。汎用性が高く、他社製品ではノヴァブラスト(Asics)が近いと思います。

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まとめ

 クラウドサーファー(7代目)の特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • 新技術のCloudTec Phaseを採用
  • 初めてSpeedboardを廃止
  • Onのランニングシューズの中ではトップレベルでクッション性が高い
  • 重量(27.0cm)は245gでデイリートレーナーとして軽量

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