【NB】FuelCell Rebel v4 レビュー│歴代モデルの変遷・違いも解説!
FuelCell Rebel v4は軽量性に特化しつつ、反発力・クッション性にも優れたランニングシューズです。
スピードが出しやすく非常に万能なため、Rebelファンの私は全モデル(v1〜v4)購入してきました。
そこで本記事では、歴代モデルの比較を行うとともに、FuelCell Rebel v4の性能・使用感をレビューします。
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目次
FuelCell Rebel v4 基本情報
まずはFuelCell Rebel v4(以下、Rebel v4)のスペック、メリット・デメリットを紹介します。
- 発売日:2024/3/11
- 定価(税込):¥16,500
- 重量:210g(27.0cm), 191g(25.5cm)
- 厚さ:30mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:FuelCell
- カテゴリー:トレーニング
- 主な用途:ジョギング、ロング走、LT走、インターバル、ロードレース(サブ3〜サブ5)
- 超軽量
- 反発力が向上
- 用途が幅広い
- 耐久性は高くない
- 前足部がやや広い
歴代モデルの変遷
軽量性が特徴のFuelCell Rebelの歴代4モデルを振り返ります。
Rebel v1
- 重量(27.0cm):190g
- ミッドソール:FuelCell(TPU) + Revlite
覚えている方は少ないかもしれませんが、Rebel v1は2019年に初めてFuelCellシリーズが発表された際の初めのラインナップ(4足)のうちの1足でした。
当時は厚底シューズに移行している段階だったので、Rebel v1の厚さは26mmとそこまで厚くはなく、シリーズ最軽量です。
ミッドソールはFuelCell単体ではなく、ハンゾーに使用されているRevliteフォームがブレンドされています。
クッション性は高いものの今のFuelCellほど柔らかくはなく、薄底から厚底にちょうど移行しているようなシューズでした。
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Rebel v2
- 重量(27.0cm):204g
- ミッドソール:FuelCell(TPU)
ミッドソールがFuelCell単一になったことで、クッション・反発ともに大きく向上しました。
軽量で反発があるためキロ3ペースも余裕に対応できる性能で、ほぼ全ての用途に対応できる超万能なシューズとなりました。
ただし安定性・耐久性は犠牲となっており、特にアッパーが破れやすくて唯一不満に感じていました。
とはいいつつも軽量性・反発力・クッションに振り切った潔さが逆に良く、性能面では私が一番好きなバージョンです。
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Rebel v3
- 重量(27.0cm):209g
- ミッドソール:FuelCell(TPU)
Rebel v3はRebel v2の欠点を補ったようなシューズです。
FuelCellフォームは弾力感が抑えられている感覚で、ブレにくくなり安定性が向上しました。
FuelCellフォームはモデルごとに硬さ(弾力感)が調整されることがありますが、公式サイトに記載されることはなく、名称も「FuelCell」に統一されています。
個人的にはアシックスの「FF Turbo」「FF Turbo+」などのように、フォーム材の特性を変えるなら名称も変えてほしいと思っています。
今まで通り軽くて用途は広いものの、Rebel v2のような弾む感覚は弱くなり、だいぶ大人しくなったような印象を持ちました。
アッパーは500km程度走った地点で亀裂は入りましたが、Rebel v2よりは耐久があり、アウトソールが先に寿命を迎えそうになっています。
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Rebel v4
- 重量(27.0cm):210g
- ミッドソール:FuelCell(PEBA+EVA)
そして今作のRebel v4では、PEBA・EVAブレンドのFuelCellフォームを採用したことが大きな変更点です。
PEBAは軽量で弾力感があり、多くのメーカーが最速モデルのフォーム材に採用している材質です。
ちなみにニューバランス最速のFuelcell SC Elite v4よりも新たにPEBAを採用しましたが、EVAはブレンドされていません。
素材の変更がライド感・性能にどのような影響を与えたかについては、実走レビューで詳しく記載しようと思います。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
サイズ感(長さ)は通常で、普段の25.5cmでフイットしました。
アッパーは以前同様に透け透けでザラザラの質感で、靴下なしで履くとチクチクします。
パッドの量は少なく、履き心地・耐久性よりもパフォーマンスを重視しているといえます。
非常に薄くて軽量ですが、その代わり耐久性は高くない可能性があります(実際の耐久性に関しては後日追記予定です)。
前足部はやや広く、両側に指半分ずつくらいのスペースがありました。Rebel v3よりも明らかに広いです。
これによりRebelシリーズの課題である安定性はほとんど問題なくなり、幅広いレベルのランナーに対応したと思います。
重量(25.5cm)は実測191gで、Rebel v3と全く同じ重さでした。
マジックスピード3(Asics)、アディゼロジャパン8(Adidas)、ウエーブリベリオンプロ2(Mizuno)よりも軽いです。
幅が広くなったのに重量は変わっていないので、新しいFuelCellフォームの密度が低くなった可能性が考えられます。
反発力はv3 < v4 < v2
新たなFuelCellフォームは今まで通り弾力感があり、EVAをブレンドしているとは思えないほど柔らかいです。
走ってみてもライド感は大きくは変わらず、ふかふかで反発もしっかりと返ってきます。
材質の変更による違いはほとんどないように感じたので、今までのRebelが好きだった方は今作も気に入ると思います。
このため、今まで通りテンポの良い速めのジョギングや、トレーニング前のウォームアップで速めの動きを入れたいときに活用しています。
反発力はv3 < v4 < v2のように感じました。大人しくなり過ぎたRebel v3を、Rebel v2に近づけた(戻した)ようなイメージです。
Rebel v2のような弾力感がありつつRebel v3のような安定感があり、総合的に良いシューズになったように感じました。
1000m(2分58秒)で使用
1本目のみRebel v4を使用
1000mのインターバルで使用しました。1本目のみRebel v4を使用し、比較のため2,3本目はヴェイパーフライ(Nike)に履き替えました。
同じ力感で走って、結果は2分58秒、2分56秒、2分54秒でした(3本目のラストは気持ち上げました)。
ヴェイパーフライと比べて1000mあたりプラス3秒程度で収まり、速めのペースにも難なく対応します。
フォーム材(FuelCell)だけでなくシューズ全体の柔軟性も高いので、接地感はヴェイパーフライよりもソフトに感じます。
プレートがないため推進力が分散している感覚はあるものの、軽くて脚が回るためスピードは簡単に上がります。
ただし、前足部が広さが唯一の欠点に感じました。靴ひもをしっかり締めても、横に空間があるためどうしてもホールドが難しいです。
ジョギング・ロング走程度ならつま先が当たらず安定性も良いため快適ですが、スピードを出すにはやや広い印象です。
どんなランナーにおすすめ?
FuelCell Rebel v4は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量でクッションも求めている
- 速めのジョギング用に1足ほしい
- 1足で幅広い用途に対応したい
- 安めのトレーニングモデルを探している
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- アッパーの耐久性が不安
- 軽さではなく履き心地を重視している
定価16,500円の価格帯のシューズの中では圧倒的に軽量で、幅広い用途に対応できるのがRebel v4の良いところです。
安くて万能だからこそ全モデル購入しており、おすすめできるシューズなので気になった方は試してみてください。