【On】Cloudswiftレビュー│最適な距離は?フルマラソンは可能?
初のOn(オン)のシューズとしてCloudswift(クラウドスウィフト)を購入しました。主な用途は通勤用ですが、ランニングでの使用感をレビューします。
商品詳細
スペック

商品画像の引用元:on-running.com/ja-jp
- 定価(税込): ¥17,350
- 重量: 265g(25.5cm), 282g(27.0cm)
- 厚さ: 33mm
- ドロップ: 6mm
- ミッドソール: Helion + Speedboard
- 主な用途: ジョギング、ウォーキング、タウンユース
タウンユースやウォーキングにも適したランニングシューズです。On公式では、ロードランニングとトレーニングカテゴリーに分類されています。
アッパー

アッパーは厚めのエンジニアードメッシュとなっています。冬は快適ですが、夏は暑すぎるかもしれません。
サイズ感は通常です。つま先が狭いというレビューも見受けられますが、私は全く気になりませんでした。レース用ではなく多少緩くても問題ないので、心配な方は0.5cm上げても良いと思います。
アッパーの側面は、剛性を高めるためかメッシュの上をゴム状の素材が覆っているため二重になっています。
シューレースはゴムの部分を通っているのですが、あまり内側に伸びないため強く結びつける(足を固定する)ことはできません。
シュータンは履き口と一体となっているため着脱が容易で、履き心地も良いです。
ミッドソール

ミッドソールにはHelion(ヘリオン)と呼ばれるOn独自の素材が使用されています。
HelionのCloudパーツ(中空部分)は全部で16個配置され、その上には反発力を高めるために樹脂製のプレート(Speedboard)が内蔵されています。
Speedboardがロッカー形状(ゆりかごのような形状)となっているのが特徴で、スムーズに(楽に)前に進むようにサポートされます。
また、Cloudパーツは左右に分かれていますが、中央のCloudパーツがない領域ではSpeedboardが見えるようになっています(アウトソールの写真参照)。
アウトソール

アウトソールの色がついている部分は、グリップ力を高めるためにゴムで覆われています。
グリップ力は比較的高く、雨の日に路面やトラックで走りましたがほとんど滑りませんでした。
また、Cloudswiftを上から見ると徐々に幅が広くなっているため、アウトソールの接地面積も広いです。このため、安定性が高くタウンユースに最適です。
実際に走ってみた感想

(左)50分ジョグ (右)200+100×2
50分ジョグ(10.1km)のあとに、200mと100m×2の流し(軽めのスピード)を競技場で行いました。
初めてOnのシューズで走りましたが、想像していたよりも硬いというのが第一印象です。
ミッドソールのHelionが結構硬く、その硬さから想像されるよりはクッションが感じられますが、それでも全体としては硬いです。
重量は25.5cmで実測265gとやや重いですが、実際に走ってみると30gくらい軽く感じます。
ジョギングはキロ5(5'00"/km)前後のペースでしたが、このペースではロッカー形状の効果でスムーズに前に進みます。
ペースが遅いほどCloudパーツ1つ1つの主張が強くなり、接地が3段階くらいで感じられて面白いです。
200mの流しは36秒(キロ3)を切るくらいのイメージで走りましたが、反発力が高く33秒台と感覚より速いタイムが出ていました。
この日は雨が降っていてタータンが濡れていましたが、全く滑ることなくグリップは抜群です。トレッドミルとの相性も良いと思います。
ただし、かかとのホールドが甘くて少し抜ける感覚があるため、がっつりスピード練習で使うには不向きだと思います。
この点はタウンユースも想定した設計のため仕方がないですが、反発力は高いため軽くスピードを出すくらいなら十分なレベルです。
フルマラソンでは使用可能?
全体として硬めなので、個人的にはハーフマラソンまでの使用かなと思います。
フルマラソンも走れないことはないですが、走り慣れていない方は足裏を痛める可能性があると思います。
Onのシューズでフルマラソンを走るなら、初心者向けのCloudstratus(クラウドストラトス)や上級者向けのCloudboom Echo(クラウドブームエコー)の方が適しています。
他のメーカーも含めクッション性が高いシューズを持っている場合は、フルマラソンであえてCloudswiftを選ぶ必要はないと思います。
まとめ
Cloudswiftの特徴・用途は以下の通りです。
- タウンユースやウォーキングにも適している
- ロッカー形状で楽に走れる
- 長くてもハーフマラソンまでが推奨
- 着脱は簡単だが、かかとのホールドが甘い