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【Brooks】ゴースト17 レビュー│ついに12mmドロップが絶滅

ゴースト17 レビュー

 ゴースト17はブルックスを代表するデイリートレーナーで、シンプルさを追求したようなシューズです。

 毎モデルわずかな改良がされていますが、今作ではついにドロップが10mmとなり、クッション性が向上しています。

 本記事ではゴースト17のレビューを行うとともに、別の選択肢として紹介するローンチ11との比較も行います。

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メーカー別
レベル別
用途別

ゴースト17 基本情報

  • 発売日:2025/7/8
  • 定価(税込):¥18,700
  • 重量:285g(27.0cm), 262g(25.5cm)
  • 厚さ:36mm
  • ドロップ:10mm
  • ミッドソール:DNA LOFT v3
  • カテゴリー:ニュートラル
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5〜完走)、ウォーキング、タウンユース
メリット
  • クッション性が少し向上
  • 10mmドロップに変更(←12mm)
  • シンプルでクセがない
  • 程良いサポート
デメリット
  • 約15g増量
  • 1,100円値上げ
  • ワクワク感はない

ゴースト17の特徴

ゴースト17 正面図

 ゴーストはブルックスを代表するスタンダードモデルで、デイリー用にシンプルな構成をしています。

 今作もミッドソールはDNA LOFT v3のみで、シンプルな1層構成をとっています。

 DNS LOFT v3はEVAに窒素を注入した柔らかいフォームとされてはいますが、モデルごとに硬度を調整しているのか、ゴーストシリーズでは柔らかすぎない程度に調整されています。

 この適度な硬度とシンプルなソール構成により、クセがなく扱いやすいことが特徴ともいえます。

 今作の大きなアップデートとしては、ドロップが歴代の12mmから10mmに変更されたことが挙げられます。

 12mmドロップは時代遅れなのか採用しているメーカーは知っている限りなく、ゴースト17の発売により絶滅したのではと思います。

 直近では、ミズノのウエーブライダー29も12mmドロップから10mmドロップに変更されています!

 高ドロップはヒールストライクには有利ではあるものの、人によっては違和感があり、また前足部のクッションが犠牲になることが懸念点でした。

 わずかな変更ではあるものの現代風のアップデートとなり、今までよりも幅広い層に受け入れられやすくなったと思われます。

実走レビュー

サイズ感・履き心地

ゴースト17 サイズ感

 サイズ感は普通でした。普段のサイズで問題ないと思います。

 アッパーは2層構造で前作から進化したそうですが、違いはほとんど感じられず、柔らかく快適な質感です。

 前足部が狭めというレビューを見かけますが、一切気になることはなく、むしろ快適にフィットしている感覚でした。

 嬉しかったのはかかとの部分が反ったことで、走行時のストレスが全くなく、着脱のしやすさも向上しています。

 さらにシューズ全体の見た目も洗練された印象で、普段履き用としても使いやすくなったと思います。

クッションは少しだけ向上

ゴースト17 DNA LOFT v3

 ソールの厚さ(後足部)が1mm増加し、ドロップが2mm減少したため、前足部は3mm厚くなっています

 さらに、インソールがEVA製からスポンジのような素材であるOrtholiteに変更されています。

 これにより、特に前足部の底突き感が和らいでおり、全体的なクッションの向上はしっかりと感じられました。

 ただしフォーム自体の変更はなくDNA LOFT v3のままであるため、明らかに変わったような感覚ではありません。

 ブルックスらしい(?)程良い硬さがあり、今までのゴーストのように地面を捉える感覚は残っています

 このため歴代のゴーストが好きだった方は心配する必要はなく、少しだけクッションが追加されたくらいに思って問題ありません。

 最近はシンプルなシューズが多くはないので、テンポアップ系とは別にローテーションの1つとして持っておくのも良いと思いました。

あまりにも普通すぎるライド感

ゴースト17 着用写真

 ここまで書いてきたことの裏返しになりますが、ライド感はあまりにも普通で特徴がありません。

 特段悪いところはないものの、褒めるところもないので、走ってて凄いと思える要素は正直ありません

 ペガサス(Nike)だったらエアズーム内蔵、ノヴァブラスト(Asics)だったらバウンス感、FuelCell Rebel v5(New Balance)だったら軽量性など何かしら特徴があるものですが、ゴーストは本当に何もないです。

 このシンプルさが人気の理由でもあるため悪いことではないですが、推進力など物足りなさを感じる方もいると思います

 強いていうならスタンダードモデルとしては少しサポート寄りの印象で、初心者に優しいシューズだとは思います。

ゴースト17 重量

 重量は実測262g(25.5cm)ありました。重すぎることはないけど、決して軽いとはいえないです。

 軽くない上にシンプルなのでジョギング(+α)程度のペースに限られ、基本はキロ5前後、いってもキロ4付近までの使用になりそうです。

 これはこれで良いのですが、スピードをもう少し出したい場面が多い方には、次に紹介するローンチ11というシューズを選択肢として紹介します。

ローンチ11も選択肢

 ゴースト17の重さが気になる方、シンプルさに物足りない方に、別の選択肢としてローンチ11を比較しながら紹介します。

ゴースト17 ローンチ11
Ghost 17 Launch 11
¥18,700 定価
(税込)
¥17,600
285g 重量
(27.0cm)
239g
36mm 厚さ 32mm
10mm ドロップ 8mm
DNA LOFT v3 ミッド
ソール
DNA FLASH v1
+ DNA FLASH v2

商品画像の引用元:brooksrunning.co.jp

 ローンチはゴーストシリーズでもハイペリオンシリーズでもなく、知らない方は少なくないと思います。

 立ち位置はこの間に入るイメージで、ジョギング〜テンポアップ用まで幅広く使用できるシューズです。

 ローンチ11のミッドソールに新たに採用されたDNA FLASHは、かつてのハイペリオンエリート(4代目以前)で使用されており、当時はスーパーフォームと呼ばれていたような素材です。

 今のスーパーフォームと比較するとかなり硬めではありますが、デイリー用と考えれば安定感があるため好都合です。

 クッション・サポートはゴースト17よりも落ちますが、軽量でレスポンスが速いため、スピードの出しやすさは大きく上回ります(反発力は同じくらいかな?という印象です)。

 価格はなぜかゴースト17よりも安く、ブルックスとしては優しい価格設定なので、コスパ重視で選ぶのも良いと思います。

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どんなランナーにおすすめ?

 ゴースト17は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。

こんなランナーにおすすめ
  • シンプルで扱いやすいシューズが良い
  • 柔らかすぎず、ある程度は接地感がほしい
  • 今までのゴーストが合っていた
  • 普段履き・ウォーキング用としても使いたい

 逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。

こんなランナーには不向き
  • 少なからず推進力はほしい
  • 弾むように楽しく走りたい
  • 軽さ・スピードを重視したい