【比較表付き】NB ハンゾー W/R/U/Tの違いを解説!重さや用途など
ニューバランスのハンゾー(HANZO)シリーズには、W/R/U/Tなど様々な種類のモデルがあります。本記事では、ハンゾーシリーズの違いを比較表を用いて解説します。
ハンゾーの特徴
本記事では、商品に関する画像はNew Balance公式HPより引用しています。
ニューバランスには、HANZO、FuelCell、FRESH FOAMの3つの代表的なコレクションがあります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
HANZO
REVliteXという軽量な素材を使っていて様々な場面で使える。日本限定。
FuelCell
ニューバランス最大の反発力を持つ素材。もちもちとしてクッション性が高い。
FRESH FOAM
クッション性が特徴。初心者向け。
ハンゾーはランニング用語でいうRacing Flat(レーシングフラット)と呼ばれるシューズになります。Racing Flatとは軽量でドロップが小さいシューズの総称です。
もっと簡単にいえば薄底シューズのようなもので、アシックスならソーティ・ターサー、ミズノならウエーブエキデン・エンペラー・クルーズが該当します。
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比較表
ニューバランス公式の情報を元に比較表を作成しました。
HANZO W | HANZO R | HANZO U | HANZO T | |
---|---|---|---|---|
定価(税込) | 16,500 | 16,500 | 14,850 | 10,450 |
レベル | サブ2.5 | サブ3 | サブ4 ~ 完走 | 全ランナー |
重量(M/W) | 190g/160g | 220g/160g | 250g/200g | 205g/160g |
厚さ | 20mm | 24mm | 29mm | 24mm |
ドロップ | 6mm | 6mm | 8mm | 6mm |
厚さのみ推定値
初めてトラックのレース(800m~)に出場するときに注意なのがシューズの厚さです。800m以上のレースでは、厚さが25mmを超えると失格となります。
この中で25mm以下であると承認されているのはハンゾーWとRのみです。ハンゾーTも25mmを下回っていそうですが、トラックのレースでは使用しない方が無難です。
安く買うには?
ハンゾーを安く買う方法は前のバージョンのシューズを買うことです。
ニューバランスのランニングシューズはアップデートされるとバージョンの数字が上がり、シューズ名の後ろに「v(数字)」が付きます。
例えば、ハンゾーRの3代目はHANZO R v3という名前になります。ただし、公式HPでもAmazonでもバージョンの記載は省かれることが多いです。
バージョンが省かれていてもAmazonで検索すると明らかに安いですし、旧モデルと記載されていることもあるので分かると思います。
2021年8月現在ではハンゾーRはv3が最新ですが、Amazonで値段を確認するとv3が10,692円、1つ前のv2が5,980円となっていました。
ハンゾーはアップデートされてもマイナーチェンジが多いため、1つ前のモデルでも問題ないことがほとんどです。
各シューズ詳細
HANZO W
ハンゾーWはハンゾーシリーズで一番薄くて軽いモデルです。アシックスのソーティとターサーの間くらいの位置付けだと思います。
対象ランナーはサブ2.5レベルとされていますが、厚底シューズが主流になってからはマラソンで使っている選手はほとんどいません。
主な使い道はトラックでのスピード練習です。陸上を始めたばかりの中学生、高校生が800m~5000mのレースで使用することも多いです。
タイムの目安としては、800mであれば2分10秒、1500mであれば4分30秒くらいまでは対応できると思います。
HANZO S (廃盤)
ハンゾーWの前にはハンゾーSというモデルがありました。
ハンゾーSとWの違いはミッドソールの素材です。ハンゾーSにはREVliteが使用されていて(今のハンゾーはREVliteX)、ハンゾーSの方が軽いですが反発力は低いです。
ハンゾーSは既に廃盤になっていますが、Amazonで8,000円程度で安く買えるのでハンゾーWではなくSを買う方も多いです。
HANZO R
ハンゾーRは先ほど紹介したハンゾーWよりも厚くてクッション性と耐久性が高いモデルです。RはRacerの頭文字を取っています。
またアシックスでの例えになってしまいますが、ターサーとライトレーサーの間くらいの位置付けと考えるとしっくりくると思います。
ある程度のクッション性があるためフルマラソンまで対応とされていますが、こちらも厚底シューズが増えてからマラソンではあまり使用されていません。
実際のところは、長距離選手がペース走やインターバルで使用することが多いです。普段のジョギング(~キロ5が目安)で使っている方もいます。
世界陸連(WA)のシューズリストで承認されているため、800m以上のレースで使用することも可能です。
また、型落ちモデルは半額以下で買えることが多いため、短距離選手がアップ用のシューズとして使っていることも多いです。
レースでタイムを狙うならハンゾーW(or S)、スピード練習、ウォームアップ、レースも兼用したいなど様々なシーンで使いたい場合はハンゾーRを選ぶと良いと思います。
HANZO U
ハンゾーUはハンゾーシリーズで一番厚くクッション性が高いモデルです。UはUltra Racerの頭文字からきていて、ウルトラマラソン(100km)も想定した機能を持っているようです。
ミッドソール内側の硬度が高く安定性が高められ、初心者も想定した設計となっているのが特徴です。また、唯一4E(幅広)が用意されています。
ドロップが唯一8mm(他は6mm)であることも特徴です。ドロップが大きいほどスピードは出しづらいですが、体重移動がサポートされるため楽に走れます。
用途はデイリーラン~レース(サブ4~完走レベル)と幅広いです。LSDやロングジョグにも使えます。
安くてクッション性と耐久性が高いため、長距離選手(特に中高生)がよくウォーミングアップで使用しています。スポーツショップでも部活の最初の1足として売られていることが多いです。
HANZO T
ハンゾーTは少し特殊で、全ランナー対象のトレーニング用モデルです。見た目はハンゾーRと似ていて、廉価版ハンゾーRともいえます。
ハンゾーRとの大きな違いはアッパーの構造です。全体的にハンゾーTの方が簡単な作りで通気性が劣ります。
特にフルマラソンではシューズの温度上昇によってマメができやすくなるため、通気性の良さも大事なポイントとなります。
このため、一番おすすめの用途は(レースに向けた)トレーニングとなります。他にも、デイリーランや部活性のウォームアップ用として使うこともできます。
まとめ
ハンゾーシリーズの各モデルの用途は以下の通りです。
HANZO W
- 800m~5000mのレース
- スピード練習
HANZO R
- デイリーラン
- スピード練習
- 短距離のアップ用
- 800m~5000mのレース
HANZO U
- デイリーラン、LSD
- フルマラソン(サブ4~完走)
- 長距離のアップ用
HANZO T
- デイリーラン
- スピード練習
- ウォームアップ用
- フルマラソン(サブ3.5~サブ5)