【ASICS】ソーティシリーズの違いについて│RPとかLTって何の略? – Unattached Runner
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【ASICS】ソーティシリーズの違いについて│RPとかLTって何の略?

★2022/1/5更新:一部内容を更新しました★

 アシックスの薄底シューズといえばソーティシリーズが有名で、毎年いろいろなモデルが発売されています。

 名前に「RP」とか「LT」がついていたり、他にも「SEIHA」とか「TENKA」がついていて違いがよく分からなかったので整理してみることにしました。

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現行モデルの比較

 2022年1月現在発売されているモデルは以下の3種類です。

定価
(税込)
重量
(26.5cm)
ミッドソール素材
SORTIEMAGIC RP6 16,500 145g FlyteFoam + FlyteFoam Propel
SORTIEMAGIC LT2 13,200 150g FlyteFoam

見切れている場合横にスクロールできます

 反発力はRPシリーズのほうが高く、逆にクッション性はLTシリーズのほうが高いです。

ソーティシリーズとは

名前の意味

 アシックスによると、ソーティとは「集団から抜け出す」という意味が込められているみたいです。

 ちなみにSORTIEという英単語の意味を調べてみると、「小旅行」とか「(軍隊の)突撃」とかが出てきて謎でした。

 ソーティマジックのマジックは、1960年に発売された「マジックランナー」からきています。空気と熱を外に逃がす構造でマメができづらくなっていて、魔法のシューズと絶賛されていたみたいです。

使用用途

 ソーティシリーズの用途は、トラックでのスピード練習800m ~ 5000mのレース・駅伝になります。10km以上からはターサーシリーズを履く選手が多くなってきます(ターサーは厚さの規定でトラックの公認レースでは使用できません)。

 現在はロードレースで厚底シューズを履いている選手が多いですが、ソーティの方が軽くてスピードが出しやすく、クセが少なく履きやすいメリットがあります。女性選手はまだまだ履いている方が多い印象があります。

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サイズ感

 アシックスの公式HPでカスタマー評価の平均値をみたところ、サイズ感は真ん中だったので普段のサイズで大丈夫そうです。

 もしサイズに迷った場合はサイズの小さい方をおすすめします。ソーティを履いて走るときは基本的にペースが速いので、サイズが小さい方が足元のブレを抑えられてメリットになります

各モデルの詳細

SORTIEMAGIC RPシリーズ

 RPは「Repulsion(反発)」の略です。アウトソールのプレートが中足部から前足部まで伸びていて、RPという名の通り優れた反発性を発揮します。RPシリーズは2014年から発売され、2022年1月現在では6代目のRP6が発売されています。

 フルマラソンで有名な川内選手も使用しているシューズですが、見た目が似ているターサーRP800mのレースで間違えて使用してしまったことがありました。

SORTIEMAGIC RP4

SORTIEMAGIC RP4 (Amazon「ASICSストア」より引用)

 RP4まではミッドソールに反発性に優れた「SpEVA(スピーバ)」軽量性に優れた「Solyte(ソライト)」を組み合わせた素材が使用されていましたが、RP5からはSolyteの新素材である「FlyteFoam」と、SpEVAの新素材ともいえる「FlyteFoam Propel」が使用されています。

 反発性に優れたFlyteFoam Propel前足部に、軽量性に優れたFlyteFoamつま先後足部に配置されています。

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SORTIEMAGIC LTシリーズ

 LTシリーズは2014年から発売され、2022年1月現在では2代目のLT2が発売されています。LTは「Light(軽量)」の略ですが、RP6の方がわずかに軽いです。

 前田穂南選手MGC(東京五輪選考会)で優勝した際に履いていたシューズで、オリンピック本番でも使用していました。

 初代のLTでは「Solyte」が使用されていましたが、LT2では新素材「FlyteFoam」が使用されています。RP6との主な違いは反発性重視の「FlyteFoam Propel」が使用されていないことで、LT2は名前の通り軽量性に特化しています

 さらにアウトソールも異なっていて、RP6は反発力重視のセパレートソールですが、LT2ではクッション性重視のフラットソールとなっています。

SORTIE JAPANSEIHAシリーズ

 過去に発売されていたモデルです。JAPANSEIHAシリーズは2015年から発売され、2代目のJAPANSEIHA2が最終モデルです。

 ミッドソールには反発性に優れた「SpEVA」が全面に配置されています。ただしフラットソールになっているため、反発特化というよりは安定性とクッション性も重視しています。

SORTIE JAPANシリーズ

SORTIE JAPAN

SORTIE JAPAN (Amazon「ASICSストア」より引用)

 過去に発売されていたモデルです。「SpEVA」「Solyte」を組み合わせた素材が使用されています。

 ソーティシリーズの中ではソールが厚く、またアウトソールには「DUOSOLE(靴裏のつぶつぶ)」がありません。そのため、レーシングシューズというよりは練習用で、安定性とクッション性が高いモデルといえます。

SORTIE JAPANTRAINER

SORTIE JAPANTRAINER (Amazon「ASICSストア」より引用)

 「SORTIE JAPANTRAINER」という、さらに厚いトレーニングモデルもありますが、ここまで厚いシューズを選ぶならターサーシリーズでいいような気もします。

TENKAシリーズ

SORTIEMAGIC RP5 TENKA

SORTIEMAGIC RP5 TENKA (Asics公式HPより引用)

 TENKAには「天下」「点火」の意味が掛かっています。TENKAシリーズは武将をイメージした赤や黄色のデザインのシューズで、機能的な意味はありません。

 例えばRPシリーズTENKAデザインなら、「SORTIEMAGIC RP TENKA」という名前になります。

まとめ

 2022年1月の現行モデルには「RP6」「LT2」の2種類があり、その違いはミッドソールの素材とアウトソールの形状にありました。

 基本的にレースでも練習でも使えますが、反発性やクッション性を考えて「RP6」レース用「LT2」練習用みたいに使い分けてもいいかもしれません。