【Mizuno】NEO ZEN (ネオゼン) レビュー│ノヴァブラストのライバル?

ミズノネオゼンは軽量かつ高いクッション性が特徴で、様々な使い方に対応できるシューズです。
アシックスでいうノヴァブラストのような位置付けのモデルで、その違いが気になっている方も多いと思います。
そこで本記事では、ネオゼンの使用感をレビューするとともに、ノヴァブラストやミズノネオビスタとの違いも解説します。
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目次
ミズノネオゼン 基本情報

- 発売日:2024/12/26
- 定価(税込):¥16,500
- 重量:235g(27.0cm), 200g(24.5cm)
- 厚さ:39.5mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Mizuno Energy NXT
- カテゴリー:クッション
- 主な用途:ジョギング、ロング走、LT走、インターバル、ロードレース・マラソン(サブ3.5~サブ5)
- デイリートレーナーとしては軽量
- 高いクッション性
- スペックを考えると割安
- 中強度のトレーニングまで対応
- (人によっては)柔らかすぎる
- 後足部の安定性は低い
ミズノネオゼンの特徴

ミズノのデイリートレーナーといえば、ウエーブライダー、またはウエーブスカイが代表的です。
それぞれ安定性やクッション性に優れていますが、軽量ではないためスピード練習には向いていません。
他社製品は、ここ数年で軽量で万能なデイリートレーナーが増えてきていましたが、ミズノはこれに該当するモデルがなかったように思います。
ネオゼンはこの穴を埋めるようなシューズで、ようやく他社のラインナップに追いついてきたように感じます。

39.5mmの厚底ソールにクッション性に優れたミズノエナジーNXTを使用しており、クラシカルなウエーブライダーと比較すれば現代風なスペックです。
私は真っ白なソールよりもクリーム色を帯びたソールの方が柔らかいイメージがありますが、ミズノエナジーNXTはその見た目通りでかなり柔らかいです。
重量(27.0cm)は235gですが、これはウエーブライダー28よりも40g以上軽量で、サブ3向けレーシングモデルのリベリオンフラッシュ2よりも約10g軽量です。
程良く反発力もあるため、ジョギングやモデレート走をはじめ、中強度のトレーニングやレース(サブ3.5〜)でも活躍します。
余談ですが、ミズノは2025年3月期Q3決算で過去最高益を出していますが、ランニングカテゴリーはマイナス成長でした。
今までの開発の遅れでまだ苦戦していますが、ネオゼンや今後発売されるであろう現代風の新モデルで、シェアを少しずつ奪還できるように応援しています。
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実走レビュー
サイズ感・履き心地

サイズ感は通常通りでしたが、シュータン一体型のニットアッパーのため、履き口は狭いです。
ただし生地が伸びるため履きづらいことはなく、履いた後も何も気になりませんでした。
走っている間はアッパーに意識が向かなかったので、これで重量が削減できているなら何ら問題ありません。
通気性は冬に走っても寒すぎないくらいだったので、デイリー用としては丁度良いと思いました。
ジョギング用ならネオゼン一択

記事前半で紹介したように、ネオゼンは軽量でクッションが高く、私はミズノからジョギング用として選ぶならネオゼン一択です。
ウエーブライダー・スカイでは少し重く、リベリオンフラッシュではプレートが不要です。
ジョギング用なら重量を気にする必要性は低いですが、私はサポートよりも軽さを選んでしまいます。
価格は16,500円とウエーブライダー28と同じで、40mm近いソールと軽さを考えれば割安です。
実際走ってみて、キロ4分半〜キロ5くらいなら重さは全く気にならず、むしろ軽さが気になるくらいで快適でした。
スムーズスピードアシストが搭載されているようですが、後足部がカットされている感覚は全くありませんでした。
クッションが強くて大きく圧縮するので、前に押し出されるというよりはフラットで、ペースをコントロールしやすいように思います。
推進力はプレートがないため分散しているように感じました。アディゼロEVO SL(Adidas)のようにナイロンシャンクがあっても良いのかな、とは思いました。
ノヴァブラスト5よりも柔らかい

競合モデルともいえるノヴァブラスト5(Asics)と比較しても、クッションはネオゼンの方が強いです。
厚底ソールにプレートがないため予想はしていましたが、想像よりも柔らかく感じました。
ミッドソールのミズノエナジーNXTが柔らかいことに加え、ソール中央部がカットされており、これにより変形が促進されています。
特に後足部から接地するとぐにゃぐにゃで、上から見ると誇張なしで接地面積が1.2倍くらいになっているように見えました。
私はノヴァブラスト5でも柔らかいと思っているので、ネオゼンは柔らかすぎるくらいに感じます。
慣れていないだけかもしれませんが、15km走った後では足裏が疲れている感覚がありました。
ネオゼンの他に3モデル発売されるとの情報があるので、このまま少し薄く、さらに軽く、アディゼロSL2と同じ14,300円で発売されてくれれば嬉しいです。
ミズノネオビスタとの違い
ネオゼンの厚底版ともいえる、ミズノネオビスタとのスペック・使い所の違いを解説します。
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NEO ZEN | NEO VISTA | |
¥16,500 | 定価(税込) | ¥22,000 |
235g | 重量(27.0cm) | 265g |
39.5mm | 厚さ | 44.5mm |
6mm | ドロップ | 8mm |
Mizuno Energy NXT | ミッドソール | Mizuno Energy NXT + Nylon Plate |
商品画像の引用元:jpn.mizuno.com
比較表の通りネオビスタの方が5mm厚く、これに伴い重量は30g重くなります。
もう1点大きな違いとして、ネオビスタはナイロンプレートが内蔵されており、超厚底にも関わらずネオゼンよりも安定感があるように思います。
プレートにより推進力が前方に効率良く変換され、重量はあるもののネオゼンよりスピードは出しやすく感じます。
ただし、ネオゼンもそこそこのスピードが出るので、軽量で楽しく走れれば良いなら、安く手に入るのでおすすめです。
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どんなランナーにおすすめ?
ミズノネオゼンは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量なジョギングシューズが欲しい
- ノヴァブラスト5のような跳ねるシューズが好み
- ウエーブライダーは重く感じる
- ネオビスタほど厚くなくて良い
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 高い安定性を求めている
- ふかふか過ぎる接地感は苦手
- 積極性に前に押される感覚が欲しい