【Asics】ノヴァブラスト4 レビュー│安定性が向上!ノヴァ3との違いは?
ノヴァブラスト4は弾むような感覚が特徴のバウンスシリーズに分類され、上級者〜初心者まで幅広いレベルのランナーに人気のモデルです。
バウンスシリーズの中ではノヴァブラストが代表モデルで、クッション性・反発力が高いため普段のジョギングからフルマラソン(サブ4〜)まで活躍します。
楽しいライド感で日々のローテーションとして活躍しているので、その特徴・使用感についてノヴァブラスト3と比較しながらレビューします。
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目次
ノヴァブラスト4の基本情報
はじめに、ノヴァブラスト4のスペック、メリット・デメリットを紹介します。
- 発売日:2024/1/11
- 定価(税込):¥15,400
- 重量:260g(27.0cm M), 225g(25.0cm W)
- 厚さ:41.5mm(M), 40.5mm(W), 39.5mm(実測)
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:FF Blast Plus Eco
- カテゴリー:クッショニング
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース(サブ4〜完走)、軽めのスピード練習
- 弾むような楽しいライド感
- やや速めのペースまで対応
- 快適なアッパー
- 安定性が向上
- リーズナブル
- 前作よりも約7g増量
- 前作よりは硬めのライド感
ノヴァブラスト4の特徴
40mmオーバーの厚さを活かしたバウンス感
ノヴァブラスト4の厚さはメンズで41.5mm、レディースで40.5mmと超厚底です。
公認ロードレースの規定である40mmを超えていますが、アシックス公式がマラソンでの使用をすすめている上に、上位入賞を狙うようなシューズではないので基本的には問題ないと思われます(一応、自己判断でお願いします)。
この超厚底のミッドソールには、弾力感のあるフォーム材であるFF Blast Plus Ecoが採用されています。
これにより弾むような楽しいライド感が得られる上に、クッション性・反発力にも優れた性能を実現しています。
アシックスのジョギングシューズといえばゲルカヤノやGT-2000を思い浮かべる方は多いと思いますが、これらはサポート力が強めで初心者に適したシューズです。
ノヴァブラストはこれらのシューズほどサポートが必要ない方におすすめで、実際に多くの中〜上級者がデイリートレーナーとして使用しています。
かなり安めの価格設定
ノヴァブラスト4の定価は税込15,400円です。この価格帯はミドルレンジのシューズが多く、以下のようなシューズが挙げられます。
- ノヴァブラスト4 (Asics):¥15,400
- ペガサス41 (Nike):¥16,500
- Fresh Foam X 880 v14 (New Balance):¥15,400
- ウエーブライダー27:¥14,850
- アディゼロSL2:¥14,300
この価格帯のシューズは各社の代表モデル・スタンダードモデルが多く、ライド感は比較的シンプルです。
ノヴァブラスト4はこれらのシューズと比べるとクッション・反発力が突出しており、性能面では1段上に感じます。
ゲルカヤノと同じ1つ上の価格帯に設定されていてもおかしくなく、ナイキ・HOKA・Onなどでは2万円前後の価格で販売されていても疑問に思いません。
このように安くて性能が高いため、やや速めのペースにも対応できるジョギングシューズを探している方には特におすすめしたいです。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
左右にスライド可能です。
サイズ感は普段のサイズでフィットしましたが、前足部は広くなったように感じました。
アッパーのエンジニアードウーブンは、ノヴァブラスト3よりも柔らかくなっています。
伸縮性があるため包みこまれるような感覚で、多くの方にフィットすると思います。
素材は厚すぎず軽量で、前足部に孔を多数設けられているため通気性は悪くありません。
見た目から想像されるよりも軽い
重量(27.0cm)は260gで、見た目から想像されるよりも軽量です。
マジックスピード3やS4のようなレース/トレーニングモデルよりは重いですが、ジョギングシューズとしては軽いです。
以下、アシックスのデイリートレーナーと重量を比較してみます。
- ノヴァブラスト4:260g
- GT-2000 12:270g
- ゲルカヤノ30:303g
- ゲルニンバス26:305g
これらのシューズと比べるとサポート機能が少なく、それだけ重量は軽くなっています。
走ってみると、バウンス感の効果も相まってより軽く感じられます。
接地してから反発がすぐに返ってくるため、キロ4くらいまでなら簡単にペースを上げることができました。
ノヴァブラスト3よりは硬め
ミッドソールのFF Blast Plus Ecoは、ノヴァブラスト3に使用されているFF Blast Plusにリサイクル材を約24%配合したフォーム材です。
この影響でノヴァブラスト3よりも少しだけ硬めに感じられましたが、元々がかなり柔らかいため、一般的なシューズと比較すれば十分過ぎるクッションです。
少し硬めになったことで安定性は向上しており、初心者にも使いやすくなったように思います。
また、ソールのロッカー形状をより感じられるようになり、ペースを落としても楽に走ることができました。
リサイクル材と聞くと乗り心地が大きく変わったペガサスターボNN(Nike)を思い出してしまいますが、ノヴァブラスト4はそこまで大きな変化ではなかったので安心しました。
ノヴァブラスト3との違い
商品画像の引用元:asics.com
改めて、ノヴァブラスト4と3の違いを整理します。
- アッパーは伸縮性が高い素材を採用
- ミッドソールはFF Blast Plus Ecoに変更
- 厚さは約3mm増加し、ソール側面の形状を改良
- アウトソールが改良され、少し厚くなった
ここまで見てきたように、ミッドソールがFF Blast Plus Ecoになったことで少しだけ硬めの感触となりました。
ただし、厚さが約3mm増加され、ミッドソールの形状が改良されているため、今まで通りバウンス感はしっかりと感じられます。
乗り心地にそこまで大きな変化がある訳ではなく、今まで通りの使い方ができると思います。
アウトソールは形状変更はないものの少しだけ厚くなり、素材の改良も行われました。
これにより耐久性が向上し、ノヴァブラスト3の課題であったアウトソールの擦り減りやすさが改善しました。
定価は1,100円上がってしまいましたが安いことに変わりなく、耐久性が向上したことを考えれば妥当だと思います。
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どんなランナーにおすすめ?
ノヴァブラスト4は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 厚底シューズをリーズナブルに入手したい
- やや速めのペースまで対応できるシュースが欲しい
- 初心者モデルほどのサポートは不要
- 気軽にランニングを楽しみたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ふかふかなクッションを期待している
- スーパーブラストのような圧倒的なバウンス感を求めている