【Mizuno】ネオゼン2 レビュー│クッションモデルと考えれば最高
ミズノのネオゼン2(NEO ZEN 2)は、弾むように楽しく走れるデイリートレーナーです。
今作は特徴であるバウンス感が薄れたとの声があり、その性能が気になっている方は多いと思います。
そこで本記事では、ネオゼン2の性能・使用感についてレビューし、初代モデルとの違いも解説します。
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目次
ネオゼン2 基本情報
- 発売日:2026/1/16
- 定価(税込):¥17,600
- 重量:245g(27.0cm), 217g(25.5cm)
- 厚さ:40.5mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Mizuno Energy NXT (超臨界EVA)
- カテゴリー:クッション
- 主な用途:ジョギング、ロング走、リカバリー、LT走、ロードレース・マラソン(サブ3.5~サブ5)
- クッションモデルとしては軽量
- 安定感が大きく向上
- 楽しいライド感は変わらず
- 割安な価格設定
- 良くも悪くも大人しくなった
- EVAベースのフォームに変更
ネオゼン2の特徴
2024年に登場したネオゼンは、強いバウンス感が特徴でランニングを楽しみたい方におすすめのシューズです。
初代モデルはアシックスのノヴァブラスト5よりも弾むくらいでしたが、柔らかすぎて安定性やレスポンスが犠牲になっていました。
そのように感じる方が少なくなかったためか、今作では安定性向上が目的のアップデートがされています。
ミッドソールのミズノエナジーNXTのショアA硬度を測定してみると、5回平均値が34.6HAでした。
そこそこ柔らかいフォームではありますが、初代モデルのミズノエナジーNXTよりは硬くなっています。
名称は同じでも材質自体が異なるためで、超臨界TPUから超臨界EVAに変更されています(Mizuno USAより確認)。
超臨界TPUはネオビスタ2のソール上層にも使われていて、より柔らかく弾力感があるフォームです。
超臨界EVAはウエーブライダー29と同じ材質で、ネオコスモの超臨界発泡ではないEVAフォームよりは柔らかいくらいです。
この変更についてダウングレードと言われることもありますが、初代モデルが弾みすぎたこともあるため、どちらかといえば好みが分かれるアップデートになったといえます。
厚さは公表値が40.5mmで、実測値もおおよそ同じ39.6mmでした。
数値上の硬度と厚さから判断すれば、平均的なデイリートレーナーのクッションを大きく上回っています。
どうしても初代モデルと比較されやすいですが、今作もクッションは期待して問題ないと思います。
重量は公表値(27.0cm)が245gで、実測値(25.5cm)は217gでした。
フォーム量が増加しているためか、前作よりは公表値で10g重くなっています。
それでも、実測値では下位モデルのネオコスモや、アディゼロSL2(Adidas)など軽量なデイリートレーナーを下回っていました。
クッションモデルにもトレーニングモデルにもなり得るスペックですが、本記事では総合的に判断してクッションモデルに分類しています。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
25.5mmサイズにおける内寸の測定結果は以下のようになりました。
長さはぴったりですが、数値からも分かるように幅が狭めに作られています。
さらに履き口がシュータンと一体型になっているため、靴ひもを解かずに履くことは難しいです。
ただしニットアッパーのため伸縮性があり、足の形に合わせてぴったりフィットします。
私は普段のサイズで不快感は一切なく、強いホールド感でもないのに抜ける感覚もないのが良い点に思えました。
良くも悪くもバウンス感は抑えられた
エネルギーリターンの簡易的な指標として、1m上から鉄球を落として反発時の高さを測定しました。
反発時の高さはインソールありで33.5cm、インソールなしで41cmといずれも低めの結果となりました。
先に書いておくと、鉄球が軽いためどうしても接触部の影響を受けやすく、場合によっては体感と一致しない試験にはなります。
インソールありでほとんど跳ねなかったのは、厚めのスポンジ系の材質を使用しているためだと思われます。
インソールの厚さは実測5.3mmでしたが、グラフの通りかなり厚いことが分かると思います。
また、インソールなしでも大きくは跳ねていないため、超臨界EVAフォームの反発力もそこまで強くはないといえます。
良くも悪くもバウンス感は抑えられていて、公式サイトに記載の通りで安定感に寄った性能になっています。
ただし実際に走ってみると、初代モデルほどではないにしてもバウンス感はそこそこありました。
フォーム自体の反発力というよりは、V字を逆にした「∧」のようなソール形状が変形し、復元することでバウンス感が生まれているように感じます。
インソールの圧縮とソールの変形で沈んだ後に、それがクッション75%・反発力25%の割合で変換されるようなイメージでした。
これでも一般的なシューズと比較すればバウンス感は強いので、私はやりすぎだった初代モデルよりも好みでした。
前にミズノエナジーのインソールがあったような気がしますが、柔らかすぎないインソールだったらさらに好みに近づきそうだと思いました。
クッションモデルと考えれば最高
元々はスピード練習にもおすすめ、みたいな書き方をされていたのでトレーニングモデルの印象もありますが、初代モデルとは別のシューズと考えた方が良いと思います。
どうしてもバウンス感のイメージが先行してしまいますが、そのことは忘れてクッションモデルと考えればかなり印象が変わってきます。
(左)ネオコスモ (右)ネオゼン2
ネオシリーズとしてではなくウエーブライダーと同じ括りで、ネオゼンがクッションモデル、ネオコスモをニュートラルモデルと考えるのが良いと思います。
クッションモデルとしての一番の優位性が軽さで、カテゴリー内でも軽量なノヴァブラスト5(Asics)・1080v15(New Balance)よりも10gほど下回ります。
ウエーブスカイ9、ゲルニンバス28(Asics)、ボメロ18(Nike)といった、これぞクッションモデルのようなシューズとは比較にもならないくらい軽いです。
ネオゼン2は軽量とはいってもクッションは強力で、なおかつ程良くバウンス感もあるため楽しく走れます。
バウンス感は落ちたとはいっても弾まないことはなく、厚さと軽さも味方してキロ4(4'00"/km)くらいだったら軽く出せます。
個人的に怪我から復帰している時期ですが、リハビリ的な練習ではクッションと推進力が丁度良いため使用機会は多いです。
ぐにっと沈む感じはなくなったのでリカバリーでも使いやすくなり、クッションモデルと考えれば最高のシューズに感じます。
この考え方なら17,600円の価格は割安で、コスパも高いシューズに思えてきます。
ネオゼン(初代モデル)との違い
改めて、ネオゼン(初代モデル)との違いを解説します。
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|---|---|---|
| NEO ZEN 2 | NEO ZEN | |
| ¥17,600 | 定価 (税込) |
¥16,500 |
| 245g | 重量 (27.0cm) |
235g |
| 40.5mm | 厚さ | 39.5mm |
| 6mm | ドロップ | 6mm |
| Mizuno Energy NXT (超臨界EVA) | ミッド ソール |
Mizuno Energy NXT (超臨界TPU) |
商品画像の引用元:jpn.mizuno.com
ここまで見てきたように、ミッドソールが超臨界EVAに変更されたことが一番大きな違いです。
ソールの形状も変更されていて、後ろから見たときの「∧」のような形状が緩やかになり、変形量も抑えられています。
アウトソールは初代モデルでは中央部が大きく凹んでいましたが、今作では斜めに走る部分が追加されています。
このように材質・形状ともに変更することで安定性・レスポンスは向上し、バウンス感は抑えられる結果となりました。
初代モデルの方がスピードは出ますが、安定性やレスポンスの観点から、他社製品と比較した際の優位性はなく、個人的には使い所が難しいシューズに感じていました。
間違いなく好みは分かれると思われますが、軽量で弾むクッションモデルとして考えれば優位性があり、私は今作の方が使いやすいと感じています。
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どんなランナーにおすすめ?
ネオゼン2は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量なクッションモデルが欲しい
- リカバリー用に楽しく走りたい
- 初代モデルは好きだが不安定だった
- コスパの高さも重視したい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- とにかくバウンス感重視
- 強い反発力を期待している



