【Asics】スーパーブラスト3 レビュー│FF Leap 搭載!跳ねない訳がない
アシックスのスーパーブラスト3は圧倒的なバウンス感が特徴のスーパートレーナーです。
今作もメタスピードシリーズに合わせたアップデートで、ミッドソールにFF Leapが採用されました。
本記事ではスーパーブラスト3の特徴・使用感をレビューしつつ、メガブラストとの違いも解説します。
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目次
スーパーブラスト3 基本情報
- 発売日:2026/3/26 (3/1:公式先行)
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:239g(27.0cm), 212g(25.5cm)
- 厚さ:46.5mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:FF Leap + FF Blast Plus
- カテゴリー:ニュートラル、トレーニング
- 主な用途:ジョギング、ロング走、リカバリー、LT走、インターバル、ロードレース・マラソン(サブ3〜サブ5)
- バウンス感がさらに進化
- FF Leapを贅沢に使用
- 見た目からは想像できない軽さ
- ほぼ全てのトレーニングに対応
- 安定感は少し低下
- 2,200円値上げ
スーパーブラスト3の特徴
スーパーブラストは圧倒的な楽しいバウンス感が特徴で、さらには軽量でほぼ全てのトレーニングに対応できるシューズです。
以下に歴代モデルのフォームをまとめましたが 、これまでメタスピードシリーズのスーパーフォームをソール上層に搭載してきています。
| ソール上層 | ソール下層 | |
|---|---|---|
| Superblast 3 | FF Leap | FF Blast Plus |
| Superblast 2 | FF Turbo Plus | FF Blast Plus Eco |
| Superblast | FF Turbo | FF Blast Plus |
今作の「FF Leap」は、FF Turbo系のフォームよりも軽量でバウンス感も耐久性も強化された材質です。
下層は変わらず「FF Blast Plus」で、上層よりも硬く安定感やレスポンス向上を目的に配置されています。
ソールのショアA硬度(5回平均値)は、上層(FF Leap)が30.5HA、下層(FF Blast Plus)が31.5HAでした。
2代目に使われていたFF Turbo Plusが35HA前後だったので、かなり柔らかくなったといえます。
FF Blast Plusの硬度も数値上はかなり低いのが想定外でしたが、実際に触ってみるとFF Leapとの違いは明らかです。
それでもエボライドスピード3やマジックスピード5のFF Blast Plusよりは柔らかく、ゲルニンバス28に近い硬度です。
スーパーブラストシリーズのもう1つの特徴が超厚底ソールで、公表値が46.5mm、実測値も46.2mmとほぼ同じ値を示しました。
歴代モデルの中でも最も厚く、アシックスのシューズの中でも最も厚いシューズとなりました。
これより厚いとなるとプライムX3(Adidas)、ボメロプレミアム(Nike)など規格外のシューズに限られてきます。
ここまで厚いソールを備えているにも関わらず、重量は公表値(27.0cm)が239g、実測値(25.5cm)は212gと信じられないくらい軽量です。
実測値の比較では、エボライドスピード1、アディゼロSL2(Adidas)、ライバルフライ4(Nike)よりも軽量でした。
どれも40mm以下でスピードモデルとも呼ばれるシューズですが、これらの重量を下回ってしまいます。
このように、軽量で圧倒的なバウンス感を備えつつ、プレートレスのため脚にも優しく、超万能な点がスーパーブラスト3の一番の強みです。
実走レビュー
サイズ感・履き心地
25.5mmサイズにおける内寸の測定結果は以下のようになりました。
サイズ感は少し大きいです。幅はぴったりですが全長が261mmと長く、感覚とも一致します。
同じサイズのシューズ(ミズノネオコスモ)と並べてみましたが、その大きさの違いが写真でも伝わると思います。
ただし大きすぎる感覚でもないので、迷ったら小さい方を選択するくらいで良いと思います。
アッパーは変わらずエンジニアードウーヴンですが、2代目のシンプルな交差する織り構造ではなく、頑丈で詰まったような質感になっています。
このためサイズ感が少し大きくても、内部の幅がぴったりなこともあり、スピードを出してもブレる感覚はありません。
恐らくバウンス感が強化されためしっかりホールドする必要があり、伸縮性を意図的に落としていると思われます。
アッパーの変更により通気性が気になりましたが、シュータンに内部まで貫通する穴があり、全体的にも光がしっかり透過していました。
抜群の通気性というほどではないですが、そこまで気にする必要はないと思います。
FF Leap × 極厚ソールで跳ねない訳がない
履く前から想像できていましたが、46.5mmのソールにFF Leapを贅沢に使用しており、跳ねない訳がありません。
FF Leapがプシュプシュ圧縮するとともに素早く反発を返すため、超軽量なエアズームユニットがソール全域に配置されているような感覚でした。
バウンス感だけなら上位モデルのメガブラストすら超えていて、性能はもちろんのこと、とにかく走っていて楽しいです。
ミッドソールは上層も下層もマジックスピード5と同じですが、プレートレスでFF Blast Plusの硬度も異なるため、ライド感はまったく異なります。
マジックスピード5はスピードを上げることでFF Leapが活きてくる印象でしたが、スーパーブラスト3はペースによらずに弾みます。
実物を触る前はFF Blast Plusによって硬い印象になる懸念も持っていましたが、その心配は一切不要でした。
むしろ下層にFF Turbo Plusを使っているメタスピードエッジTOKYOに近く、下層が硬すぎない点で似ています。
バウンス感(エネルギーリターン)の簡易的な指標として、高さ1mから鉄球を落とし、反発時の高さを測定してみました。
プレート非搭載のシューズとしては驚異の51.5cm(インソールなしでは56cm)まで反発し、数値でも強いバウンス感を示すことができました。
これにより高い安定感が特徴のスーパートレーナーではなくなりましたが、バウンス感の強さに不足を感じる方はいないと思います。
2代目までのバウンス感が低かったと言うつもりは一切ないですが、安定感により徐々に慣れていく印象もありました。
安定感が良さの1つでもあったため2代目までを好む方もいるかもしれませんが、スーパーブラストという名前だけを聞いて想像されるのは今作のバウンス感だと思います。
念のため書いておくと、接地面積はかなり広く設定されているため、グラつき感は一切ありません。
前作までが超厚底シューズとしては安定感が高かっただけであり、今作が不安定になった訳ではありません。
メタスピードパリからTokyoへのアップデートに近く、ここがすんなり受け入れられたなら満足できると思います。
チート級のぶっ飛び性能
メガブラストのレビュー記事でも同じようなことを書きましたが、全てのパラメータが満点に近いチート級の性能です。
ロング走・ロングジョグで使う方が多いと思いますが、プレートがないのに圧倒的な反発力で楽に走れ、脚へのダメージも抑えることができます。
高速ペースも問題なく、3分10秒ペース(/km)くらいまでであれば楽に使えそうでした。
FF Leapは柔らかいとはいいつつレスポンスが良く、FF Blast Plusとアシックスグリップ(アウトソール)で踏ん張りも効きます。
プレートがないためアグレッシブに押される感覚はないですが、圧倒的な反発力によってストライドが伸びるため、それなりにスピードは出てしまいます。
一度だけLTインターバルの途中でナイキのストリークフライ(初代)から履き替えましたが、スーパーブラスト3の方が明らかに楽でタイムも出ていました。
履いた順番も影響しているとは思いますが、その後再びストリークフライを履くと優しいクッションシューズに感じてしまうほどでした。
純粋なスピードやレぺティションでは上に跳ねすぎるためシューズが追いついてこない感じはしますが、デメリットはこれくらいかと思います。
反発力と並んで軽さも注目すべきポイントで、ペースを上げても重さが気にならないのは大きいです。
超厚底スーパーシューズはおおよそ260g〜270g付近になることが多いので、プレートはないものの優位点になります。
例えばネオビスタ2(Mizuno)、ハイパーブーストエッジ(アディダス)、クラウドモンスター3ハイパー(On)、ハイペリオンマックス3(Brooks)よりも20〜30g程度軽いです。
プレート内蔵シューズは出力を抑えていても(疲労時でも)推進力に変えてくれるメリットはありますが、スーパーブラスト3はリラックスして走れるし、踏み込めば爆発的に反発力に変えてくれます。
ここまで書いてきたように性能・万能性・楽しさを兼ね備えたシューズなので、1足持っていればモチベーションにもつながると思います。
メガブラストとの違い
公式サイトでは上位モデルとされているメガブラストとの違いを解説します。
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|
|---|---|---|
| Superblast 3 | Megablast | |
| ¥26,400 | 定価 (税込) |
¥27,500 |
| 239g | 重量 (27.0cm) |
230g |
| 46.5mm | 厚さ | 46mm |
| 8mm | ドロップ | 8mm |
| FF Leap + FF Blast Plus | ミッド ソール |
FF Turbo Squared |
商品画像の引用元:asics.com
公式サイトでバウンスカテゴリーのページを見ると、メガブラストが上位モデルとされていることが分かります。
ただし感覚はスーパーブラスト3の方がバウンス感が強いため、メガブラストはアグレッシブな推進力も含めて上位モデルと考えるのが良いと思います。
メガブラストに搭載されているFF Turbo SquaredはFF Leapよりは硬めですが、FF Turbo系なのでレスポンスに優れています。
このため超厚底ソールを活かしたロッカーが強力で、スーパーブラスト3よりも積極的に前に進まされる感覚があります。
このためペース域はスーパーブラスト3よりも速い側にシフトしますが、どちらも超万能で大半は被っています。
このため、どちらかで迷ったら性能ではなく、どちらのバウンス感が合っているか、楽しめるかで選んだ方が後悔しないと思います。
とにかくバウンス感を求めたり、積極的には押されずリラックスしたい場面ではスーパーブラスト3が合っています。
一方で、反発力のみならずレスポンス重視で軽快に走りたかったり、柔らかいソールが苦手な方はメガブラストが合っていると思います。
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どんなランナーにおすすめ?
スーパーブラスト3は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 楽しく走ってモチベーションを上げたい
- 圧倒的なバウンス感で進みたい
- プレートレスの超万能シューズが欲しかった
- 他社の超厚底スーパーシューズは重く感じる
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 今までの高い安定感を好んで履いていた
- 1500mのレースペース以上で走りたい


