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【Nike】ボメロプラス レビュー│インヴィンシブルの後継モデル?

ボメロプラス レビュー

 ナイキのボメロプラスは、リカバリーランなどに適した厚さ40mmオーバーのマックスクッションモデルです。

 廃盤となったインヴィンシブルの後継モデルとされており、その違いやライド感が気になっている方は多いと思います。

 本記事では、ボメロプラスのレビューを行うとともに、インヴィンシブルやボメロ18(通常版)との違いを解説します。

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メーカー別
レベル別
用途別

ボメロプラス 基本情報

ボメロプラス 正面図
  • 発売日:2025/8/7
  • 定価(税込):¥22,000
  • 重量:279g(27.0cm)
  • 厚さ:45mm
  • ドロップ:10mm
  • ミッドソール:ZoomX
  • カテゴリー:マックスクッション
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4~完走)、タウンユース
メリット
  • 最大級のクッション
  • ロッカーのサポート
  • 快適なアッパー
  • インヴィンシブル3(値上げ後)より安い
デメリット
  • 反発がやや遅い
  • スーパートレーナーではない

ボメロプラスの特徴

ボメロプラス 厚さ45mmのソール

 ボメロプラスは45mmの厚底ソールを備えており、ミッドソール全域にズームXを採用しています。

 通常版のボメロ18はズームXよりも硬度が高いリアクトXを組合せているため、ボメロプラスの方がよりクッションを感じやすい構成となっています。

 廃盤となったクッションモデルのインヴィンシブル3もズームXのみを採用していたため、後継モデルとしてはボメロプラスが該当するといえます。

 インヴィンシブル3と同様にリカバリーランを中心とし、やや速めのペースまでカバーできるのが嬉しいポイントです。

 ちなみに、今後発売されるボメロプレミアムは厚さ55mmのソールを備え、さらにエアズームユニットを内蔵しています。

 プレミアムシリーズはソールが豪華すぎてスニーカー的なイメージがあり、後継モデルというよりは別のカテゴリーと考えたほうがしっくりきます。

実走レビュー

サイズ感・履き心地

ボメロプラス サイズ感

 サイズ感は少し大きかったです。ボメロ18よりも若干大きいと思いました。

 0.5cm下げても全く問題ありませんでしたが、履きやすさ・快適性を考えて普段のサイズにしました。

 リカバリーラン・普段履きを中心に考えているなら、若干大きいものの普段のサイズで良いと思います。

ボメロプラス メッシュ

 アッパーは厚めで柔らかく快適性重視の2層構造で、2層目のナイキのロゴが透けて見えます。

 かかと周りのパッドも多く、インヴィンシブル3にあった「かかと抜け」の感覚はなくなりました。

最大級のクッションとロッカーで楽に走れる

ボメロプラス 着用写真

 想像していた通りクッションは凄まじく、履いた瞬間からふかふか感が伝わってきます。

 当然リアクトXを組合せているボメロ18のクッションを大きく上回っており、これぞマックスクッションといえる柔らかさです。

 マックスクッションとはいっても安定性のために柔らかすぎないシューズも多いですが、ボメロプラスはふかふかでしっかり沈みます。

 他社の40mm超のシューズと比較してもクッションは上位に入るくらいで、個人的トップのミズノネオビスタ2の次にランクインするくらいです。

 安定感は高くないため合わない方もいると思いますが、とにかくクッション重視なら真っ先に選択肢に入ると思います。

 また、極厚ソールを活かしたロッカーもしっかりと感じられ、キロ5前後のペースなら足を置くだけで進める感覚でした。

 インヴィンシブル3よりも厚くなったことでより楽に走れるようになり、かつ重量はほとんど変わっていないため、単純に進化版として考えて良いと思います。

あくまでマックスクッションモデル

ボメロプラス アッパー
メーカー 重量(27.0cm)
Sonicblast Asics 256g
Neo Vista 2 Mizuno 265g
Prime X3 Adidas 275g
Vomero Plus Nike 279g
MagMax Nitro Puma 295g
Glycerin Max Brooks 300g
GEL-Nimbus 27 Asics 305g

 ボメロプラスはフルレングスのズームXを使用しているためスーパートレーナー(に近い)性能を勝手に期待していましたが、やや反発力強めのマックスクッションモデルくらいに感じました。

 参考として、40mmを超えるシューズの重量の比較表を作成しましたが、この中にはスーパートレーナーとマックスクッションが混じっています。

 比較すれば重くはないように見えますが、ソニックブラストなどが属するスーパートレーナーとして考えれば軽くはありません。

 反発力はそこそこ感じられるもののふにゃふにゃしている感覚で、ズームXとしては接地後の反発が少し遅いように思います。

 公式サイトではレーシングモデルと同じズームXを使っているような書き方に見えますが、クッション・耐久性重視の別の素材を使っているように感じます。

 レーシングモデルと同じズームXだと思って2万円の価値を感じているなら、購入後に想像との乖離が大きいかもしれません。

 スーパートレーナーと比較すること自体が不公平かもしれませんが、あくまでボメロプラスはマックスクッションモデルで、その中では軽量だと考えると良いと思います。

ボメロ18・インヴィンシブル3との違い

 通常モデルのボメロ18や、廃盤モデルのインヴィンシブル3との違いを解説します。

ボメロプラス ボメロ18 インヴィンシブル3
Vomero Plus Vomero 18 Invincible 3
定価(税込) ¥22,000 ¥16,500 ¥25,740
重量(27.0cm) 279g 296g 282g
厚さ 46mm(※) 45mm 41mm
ドロップ 10mm 10mm 9mm
ミッドソール ZoomX ZoomX + ReactX ZoomX

商品画像の引用元:nike.com (※)実際は40mmを少し超える程度

 ここまで見てきた通り、ボメロプラスはインヴィンシブル3の後継モデル、または進化版と考えて良いと思います。

 厚さが4mm増したにも関わらず重量は同等で、さらには価格も安く設定されています。

 ズームXに関してはどちらもレーシングモデルの弾力感とは異なり、大きな差はないように感じます。

 インヴィンシブル3のふかふか感が合っていたなら、性能アップしているため嬉しいアップデートになっていると思います。

 次にボメロ18(通常版)との比較ですが、厚さに関して公式サイトではなぜかボメロプラスの方が1mm薄いことになっています。

 それぞれ別のタイミングで発表されているため測定位置などの統一感がないためかと思いますが、商品画像を比較しても履いてみてもボメロプラスの方が薄いはずがありません。

 ボメロ18の実際の厚さ(後足部)は実測で40mmを少し超える程度だったので、ボメロプラスの方が3〜4mmほど厚いと考えて良いと思います。

 それでもボメロ18もクッションは普通に高いので、価格と合わせて考えれば通常版で全然満足できると思います。

 ボメロ18は40mmオーバーのシューズとしてはかなり安めの価格設定なので、コスパを求めるならおすすめです。

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どんなランナーにおすすめ?

 ボメロプラスは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。

こんなランナーにおすすめ
  • リカバリー用にとにかく楽に走りたい
  • 第一にクッション性を重視したい
  • マックスクッションの中でも軽い方が良い
  • インヴィンシブル3が合っていた

 逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。

こんなランナーには不向き
  • 柔らかすぎるソールが苦手
  • レーシングモデル同等のズームXを想像している