MEMSドライバー搭載!SOUNDPEATS Air5 Pro+ (プラス) 完全ワイヤレスイヤホン レビュー
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)といえば高コスパのイヤホンといえますが、Air5 Pro+ (エアーファイブプロプラス)は定価が10,000円を大きく上回るプレミアムモデルです。
業界でも少ないMEMSドライバーを搭載しており、特に通常版のAir5 Proとの違いが気になっている方は多いと思います。
本記事では、MEMSドライバーについて解説し、Air5 Pro+の使用感をAir5 Proと比較しながらレビューします。
記事の最後に、11月20日(木)20:00まで使用可能な10%OFFクーポンコードを掲載しています!
(本記事の作成にあたり、SOUNDPEATS社よりサンプル品のご提供を受けております。)
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Air5 Pro+ スペック・特徴
Air5 Pro+のスペックを、Air5 Proと比較しながらみていきます。
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|---|---|---|
| Air5 Pro+ | Air5 Pro | |
| 定価 (税込) |
¥15,380 | ¥9,980 |
| 片側重量 | 5g | 4.8g |
| ドライバー | MEMS + 10mm DD | 10mm DD |
| 周波数帯 | 20Hz~40kHz | |
| コーデック | SBC, AAC, LC3, LDAC, aptX, aptX Adaptive, aptX Lossless | |
| 持続時間(単体) | 6時間 | 7.5時間 |
| 持続時間(本体) | 30時間 | 37時間 |
| コーデック | SBC, AAC, LC3, LDAC, aptX, aptX Adaptive, aptX Lossless | |
| 充電ポート | USB-C | |
商品画像の引用元:jp.soundpeats.com
Air5 Pro+は、SOUNDPEATSのラインナップの中では高価格帯のモデルで、音質にこだわった完全ワイヤレスイヤホンです。
大きな特殊として、業界でもまだ少ないMEMSドライバーを搭載していることが挙げられます。
詳しくは次のセクションで解説しますが、従来の10mmダイナミックドライバーと組み合わせることで、さらに高い音質を実現しています。
スペック比較表を見て分かる通り、Air5 Pro+・Air5 Proは数字上はほとんど差がありません。
むしろ、消費電力の差なのかバッテリー稼働時間はAir5 Pro+の方が短くなっています。
細かなアップデートとあるものの、約5,000円の価格差の大半はMEMSドライバーの有無に表れているように思います。
MEMSドライバーを採用しているイヤホンは調べてみると基本的に2万円を超えていそうなので、これでも価格は抑えられているはずです。
ただ、数字には表れず分かりづらい部分ではあるので、まずはMEMSドライバーについて解説していきたいと思います。
MEMSドライバーとは?
XMEMS社のMEMSドライバー「Cowell」を採用
MEMS(メムス)とは、Micro Electro Mechanical Systems の略で、簡単に言うと「超小型の電気機械システム」のことです。
大きさはミクロン〜ナノスケール、つまり1mmの1000分の1〜100万分の1程度なので、一般的な機械加工では到底作れません。
そこで使われるのが「リソグラフィ」という半導体製造技術です。
たまたま、私は大学時代にMEMSを扱う研究室に所属していたため、せっかくなので工程を簡単に説明していきます。
リソグラフィではまず半導体ウェハにフォトレジスト(光に反応する材料)を塗り、その上からマスクと呼ばれる型を当てて紫外線を照射します。
照射された(または、されてない)部分だけが後のエッチング(腐食させるような工程)で削られ、精密な微細構造が形成されます。
とにかくこんな感じの特殊な製造方法を繰り返していき、非常に小さなMEMSドライバーを作成しています。
MEMSドライバーは従来よりも非常に小さいので、応答性が良いことが大きなメリットです。
物理的に書くなら、質量mが小さくなることで、固有振動数√(k/m)が大きくなるイメージです(多分)。
Air5 Pro+の分解斜視図
このため、Air5 Pro+では低音域をダイナミックドライバー、中高音域をMEMSドライバーで担当するハイブリッド方式を採用しています。
この組み合わせにより低音の厚みと高音の繊細さを両立させ、とにかく音質にこだわった性能を実現しています。
使用感レビュー
開封・外観チェック
今回も選んだカラーはブラックです。Pro5と同じですが、イヤホン本体の操作部と箱は金色になっていて高級感があります。
左右にスライド可能です
ケースの大きさ・構造は全く同じですが、社名の部分が金色だったり、中の色が濃くなっていたりデザインが若干異なります。
イヤホンの形状も変わってなさそうなので、それぞれクロスしてケースに装着することができました。
現状は互換性があるかは明記されてはいませんが、少なくとも形状は全く同じであることは分かりました。
重量はケース単体で44g、イヤホンが10gでした。若干重くなっていますが、1〜2g程度の差なので気になりません。
音質
専用アプリ「PeatsAudio」で音楽の聴こえ方を調整可能
音質はライトユーザーの自分からすれば、これ以上ない程良いです。
ちょっと違うなと思っても専用アプリのイコライズでかなり調整できるし、これでも不満なら相当耳が肥えていると思います。
ただ、Air5 Proも音質はかなり良かったので、単体で聴いただけでは正直違いは分かりません。
なのでスマホ2台を使って同時に同じ音楽を流し、頑張って細かな違いを聴き比べてみました。
特にMEMSドライバーの違いが際立つように、イコライズは高音を強調する設定にしました。
これでようやく違いが分かった(気持ちになれる)程度で、高音というよりは、曲の奥の細かい部分がよりクリアに聴こえました。
MEMSドライバーがその細かさ・速さにしっかり追従していて、正確かつ丁寧に音源を再現しているイメージでした。
ゆっくりな曲よりも、ゲームのBGMのように速くて複雑な曲で、その性能が発揮してくれるように感じました。
ただその差はわずかで、Air5 Pro+の音質を10としたとき、Air5 Proが9.6、手持ちの3,000円台の格安イヤホンが3くらいです。
正直Air5 Proを初めて聴いたときにこれ以上あるのかと思ったくらいだったので、本当に音質にこだわる方向けの製品だと思います。
ランニング時の使い方
天候は悪かったものの、おかげで誰もいなかったので早速競技場で使ってみました。
形状が変わっていないのでフィット感は変わらず良く、ブレなど気になることもありません。
Air5 Pro5からPro+に乗り替えましたが、実質何も変わっていないくらいの感覚です。
人によって考慮しなければならないのはバッテリーの持続時間で、スペック上で7時間半から6時間になっています。
私の場合は1日長くても2時間しか使っていないので問題なく、もちろんAir5 Proでバッテリー切れになったことは一度もありません。
ただし、音楽を聴きながらフルマラソンを走りたいなら、新品状態でもサブ6を達成しないとバッテリーが切れになるはずです。
(個人的にはレース中に音楽を聴く選択肢はなく、景色や歓声などを楽しみたい派です!)
また、安全面のためにランニング時は「外音取り込みモード」をONにしています。
改めて書きますがノイズキャンセリング機能がかなり強力なので、音楽を流すと周囲の音はほぼシャットアウトされます。
音楽がなくても周囲の音は半減以下になる感覚なので、昼休みに仮眠を取りたい時に耳栓代わりに使っているくらいです。
外音取り込みモードではAir5 Proとの音質差はほぼ分からなくなるので、ランニング時のみ使うなら、価格差・バッテリー持続可能も考えればPro+ではなくても良いかもしれません。
どんな人におすすめ?
Air5 Pro+は以下のような方におすすめできます。
- 第一に音質にこだわりたい(特に中高音域)
- 2万円以下でMEMSドライバー搭載イヤホンがほしい
- ノイズキャンセリング機能で音楽のみに集中したい
- ランニング時に外音取り込みモードがあると安心
逆に、以下のような方には合わない可能性があります。
- ライトユーザーで予算が10,000円以下
- 音質は90点を超えてれば良い(Air5 Proがおすすめ)
クーポン情報
- 10%offクーポンコード:SPA5PLSPR22
- 対象商品:SOUNDPEATS Air5 Pro+
- 利用期間:2025年11月20日(木)20:00まで
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