【Asics】ノヴァブラスト6 レビュー│速いノヴァブラストが帰ってきた
アシックスのノヴァブラスト6は強いバウンス感が特徴で、性能のみならず楽しく走れる人気のシューズです。
今作はシリーズ初の2層フォーム構造を採用し、新たにスーパーフォーム(FF Turbo Squared)が使用されています。
本記事ではノヴァブラスト6の特徴・使用感をレビューしつつ、ノヴァブラスト5との違いも解説します。
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目次
ノヴァブラスト6 基本情報
- 発売日:2026/7/10
- 定価(税込):¥17,600
- 重量:253g(27.0cm), 223g(25.5cm)
- 厚さ:41.5mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:FF Blast Max + FF Turbo Squared
- カテゴリー:クッション
- 主な用途:ジョギング、ロング走、LT走、ロードレース・マラソン(サブ3.5〜サブ5)
- レスポンス・スピード性能が向上
- スーパーフォームを採用
- 厚底ながら軽量
- 雨天時のグリップが改善
- 1,100円値上げ
- 用途によってはまだ柔らかい
ノヴァブラスト6の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ノヴァブラストは弾むような楽しいライド感が特徴のシリーズで、デイリートレーナーやフルマラソンで活躍するシューズです。
今作最大の変更点はシリーズ初の2層フォーム構造で、全域のFF Blast Maxに加えて、前足部下側にFF Turbo Squaredが配置されました。
FF Turbo Squaredはメガブラストなどにも使われるスーパーフォームで、デイリートレーナーへの採用は初めてです。
FF Blast Maxの硬度(5回平均値)は28.4HAでした。
平均を大きく下回る柔らかさで、同じFF Blast Maxでもゲルカヤノ33(33.1HA)よりさらに柔らかく、モデルごとに配合を変えていると思われます。
FF Turbo Squaredはアウトソール側から一部しか露出していないため計測していませんが、触った感触では同じくらい柔らかいフォームでした。
ソールの厚さは公表値が前作同様の41.5mmで、実測値は40.2mmでした。
実測値で40mmを超えるシューズは現時点ではマックスクッションカテゴリーが大半のため、かなり多くのフォームが使われているといえます。
フォームの硬度も30HAを下回る柔らかさだったので、一般的な分類ではクッションカテゴリーとして考えるのが妥当です。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで45cm、インソールなしで46cmと、平均をしっかり上回る値でした。
なお測定位置は後足部のため、FF Turbo Squaredが入っている前足部で測ればさらに跳ねる可能性があります。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.16Nmと厚底ソールを備えているにも関わらず平均値を下回り、見た目のゴツさに反して自然な感覚に感じられます。
大きな理由としては、アウトソールが分離していることに加え、フォームの密度が低く簡単に曲がるためだと思われます。
重量
重量は代表サイズが253g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は223g(25.5cm)でした。
3代目以降シリーズを通して大きな重量変化はないですが、厚さが増しつつあるので体積比では軽量になっています。
他社製品との実測比較ではアディゼロSL2(Adidas)、ヴェロシティニトロ5(Puma)といった40mm以下の軽量デイリートレーナーと同じくらいで、厚さを考えれば相当軽いことが分かると思います。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
長さは261mmと計測平均より長めで、数値としても感覚としてもスーパーブラスト3とほぼ同じです。
ただしアッパーの伸縮性はそこまでなく、長さの割にホールド感があるため、普段のサイズで問題ありませんでした。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が111.5mm、後足部が87.4mmで、平均より広めですが数値としては極端ではありません。
それよりもミッドソールがアウトソールの外まで張り出しているため、見た目のインパクトは数値以上に巨大です。
また、アウトソールはブラストシリーズ特有の中央部が孤立したパターンですが、その周りに白色のFF Turbo Squaredを直接見ることができます。
実走レビュー
柔らかいけどレスポンスは明確に改善
前作はミッドソール全域に弾力感のあるFF Blast Maxを配置しており、バウンス感に加えてクッションの強さも大きな特徴になっていました。
かなり人気のあるモデルではありますが、強いバウンス感(圧縮量)と引き換えにレスポンスが犠牲となっており、トラックの選手(特に短〜中距離)にとっては接地時間の長さがネックになっていた印象です。
しかし今作ではFF Turbo Squaredが配置されたことで、期待通りこのレスポンスが明確に改善されていました。
左からノヴァブラスト6、スーパーブラスト3、ノヴァブラスト3
硬めのフォームでリズム良く走れた3代目ほどの速さではありませんが、FF Turbo Squaredの反発力で十分補えており、5代目を名作の3代目に少しだけ近づけたようなイメージです。
柔らかいソールであることには変わらず、どちらかといえばノヴァブラスト5に近いですが、もっちり感・鈍さが軽減されています。
このサイトでは懐古厨のようにノヴァブラスト3を名作とし、ノヴァブラスト4・5の記事でもそのように扱っていましたが、もう3代目に固執しなくても良いかなと思えました。
前作はあくまでデイリートレーナーの域を出ませんでしたが、今作はスピードの上限が大きく引き上げられておりテンポアップまで1足でこなせます。
用途でいえばジョギング〜LT開始ポイントあたりまで、私の場合は3分30秒〜40秒ペース(/km)あたりまでなら快適に使えました。
ただしスーパーブラスト3と履き比べればバウンス感は普通に感じてしまうため、スーパートレーナーといえるほどではありません。
若干値上がりするもコスパの高さは変わらず
前作から1,100円値上がりしましたが、性能アップとそもそもが安すぎたことを考えれば相変わらずコスパは高いです。
若干方向性が違うかもしれませんが、厚底の似たシューズであるボメロプラス(Nike)、1080v15(New Balance)の定価は22,000円もします。
競合になるのはミズノのネオゼン2(¥17,600)で、価格が同じ上に楽しく走れる方向性まで同じです。
ネオゼン2の比較すると、反発力はノヴァブラスト6の方が強く感じられ、鉄球落下試験(インソールなし)でも46cm対41cmと差がありました。
一方でアッパーのホールド感はネオゼン2の方が上で、スピードを上げた際の一体感では有利に感じられました。
ミッドソールの質感自体は、マッハ7(HOKA)のSCF EVAやディヴィエイトピュアニトロ(Puma)のニトロフォーム(PEBA)に近い系統です。
ただし厚さはノヴァブラスト6が上回るため、あの質感をそのまま厚くした感じともいえます。
これら2モデルよりは若干重量増加しますが、バウンス感・クッションは大きく上回るため、長く楽しく走れる観点ではノヴァブラスト6がおすすめできます。
ノヴァブラスト5との違い
前作のノヴァブラスト5との違いを解説します。
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|---|---|---|
| Novablast 6 | Novablast 5 | |
| ¥17,600 | 定価 (税込) |
¥16,500 |
| 253g | 重量 (27.0cm) |
255g |
| 41.5mm | 厚さ | 41.5mm |
| 8mm | ドロップ | 8mm |
| FF Blast Max + FF Turbo Squared | ミッド ソール |
FF Blast Max |
| AsicsGrip + AHAR LO | アウト ソール |
AHAR LO |
商品画像の引用元:asics.com
数値上の変化はほぼないですが、2層フォーム化によるレスポンスの改善が最大の変更点です。
さらに、アウトソールにアシックスグリップが採用されたため、シリーズの欠点だった雨天時のグリップ改善も期待されます(私は雨天時に使ってないですが、海外のレビューでは改善が一致して報告されています)。
クッション(もっちり感)はノヴァブラスト5が強いですが、私はやや過剰に感じていたため、ノヴァブラスト6くらいの方がデイリー用にもスピード用途にも使いやすいと感じました。
一方でランニングを楽しむことが一番の目的ならノヴァブラスト5の強いトランポリン感でも特に不満はなく、セール価格で購入するのはありだと思います。
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どんなランナーにおすすめ?
ノヴァブラスト6は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 弾むライド感で楽しく走りたい
- ジョグからテンポアップまで1足でこなしたい
- 前作のレスポンスの遅さが気になっていた
- フルマラソン(サブ3.5〜サブ5)用の強いクッションシューズが欲しい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 硬めの接地感でリズム良く走りたい
- スーパーブラスト級のバウンス感を期待している


