【新機能】シューズファインダーを実装しました!

【Asics】メタスリーク レビュー│コンセプト遵守!全然スピードが出ない

メタスリーク レビュー

 アシックスのメタスリーク(Metasleek)は、プレートを搭載せず接地感を重視した、走りの土台づくりのための超軽量トレーニングシューズです。

 厚さが30mmを下回る薄底シューズとしては久々の新モデルでもあり、その性能が気になっている方は多いと思います。

 本記事ではメタスリークの特徴・使用感について、ハイパースピード6などシンプルなシューズと比較しながらレビューしていきます。

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メーカー別
レベル別
用途別

メタスリーク 基本情報

メタスリーク メインビュー
86/ 100
A-ランク 総合評価?85点を基準とした、同価格帯・カテゴリー内での相対評価です。
軽量性 5.0
スピード性能 3.6
クッション 3.5
安定性 3.7
楽しさ・快適性 4.6

基本情報・実測値

発売日
2026/8/20
定価
¥19,800 税込
重量
129g 27.0cm代表値 / 119g 25.5cm実測値
厚さ
29mm 代表値 / 26.5mm 実測値
ドロップ
8mm
ミッドソール
FF Turbo Squared
カテゴリー
トレーニング・スピード
主な用途
ジョギングロング走LT走インターバルレペティションウォームアップ・ドリル
メリット
  • 圧倒的な軽さ
  • レスポンスが速い
  • 素足感覚のような接地感
  • フラットで余計な要素が一切ない
デメリット
  • 推進力はほとんど得られない
  • かかとの接地面積が狭い

メタスリークの特徴・スペック

ソール構成・クッション

メタスリーク ミッドソール

 メタスリークは薄底ソールかつノンプレートの新モデルで、基礎に向き合うためのトレーニングシューズです。

 ミッドソールにはスーパーフォームであるFF Turbo Squaredが全域に使われています。

 FF Turbo Squaredの硬度(5回平均値)は40.8HA(常温環境)でした。

メタスリーク ソール硬度

     DB上はトップレベルに高い数値でしたが、OnのHelionフォームのようなぎっしり詰まっている感はありません

     中身がスカスカであるためか半透明の見た目をしていて、軽量ではあるものの発泡スチロールのように脆そうな印象です。

     ノヴァブラスト6の前足部にも配置されているFF Turbo Squaredよりは明らかに硬く、同じ名前でも全く硬度や質感が異なります。

     ソールの厚さは公表値が29mmで、実測値は26.5mmでした。

    メタスリーク ソール厚さ

         従来の薄底シューズと比較すれば、ソーティマジックとターサーの中間くらいの厚さになります

         同じFF Turbo Squaredを備えたメガブラストは厚さが46mmあるため、接地幅も考慮すれば半分くらいフォームを削ったような構成になります。

        【参考値】反発力・曲げ剛性

         反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。

        メタスリーク 反発力

          ※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。

           結果はインソールありで47.5cmでした。着脱不可なので、インソールなしの測定結果はありません。

           薄底ソールにも関わらず平均値を大きく上回り、ノヴァブラスト6(45cm)を超え、GT-2000 15(49cm)に迫る数値でした。

           FF Turbo Squaredは硬く調整されてはいたものの、スーパーフォームとして軽量で反発力自体には優れています

           次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。

          メタスリーク 曲げ剛性

             結果は1.30Nmと、DBの中でも最も柔軟な部類で簡単に曲げることができました。

             プレートを搭載していないうえに薄く、アウトソールも接地部分だけに絞られているので当然ではあります。

             同じ値だったのが初代ストリークフライ(Nike)で、あちらも反発力自体は高いのにバネ感は弱いシューズでした。

            重量

             重量は代表サイズが129g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は119g(25.5cm)でした。

            メタスリーク 重量

                 このサイトで計測してきた中では最も軽い結果で、薄底シューズの代表格であったソーティマジックRP6(150g/27.0cm)を大きく下回ります。

                 超軽量なため耐久性はそこまで期待できませんが、薄底ソールであるためメタスピードレイやアディオスプロEVO 3(Adidas)ほど無理をしている印象はありません。

                サイズ感(内寸・外寸)

                 25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。

                メタスリーク サイズ感

                         前足部の高さは25.5mmと広めに設定されていますが、他の3項目は全て平均値を大きく下回っていました。

                         特に後足部幅が51mmと外れ値といえる狭さで、測定した中で最も狭かったハイパースピード6すら5mm下回っています。

                         ただし、レーシングモデルと同じモーションラップアッパー3.0が非常に薄く足の形状にぴったりとフィットするため、普段のサイズでも窮屈感はありませんでした

                         前足部は数値に反して広めに感じられるほどで、指が詰まるようなことがなく地面にしっかりと力を伝えることができます。

                         外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。

                        メタスリーク アウトソール

                             結果は前足部が100.9mm、後足部が68.0mmで、どちらも平均値を大きく下回る狭さでした。

                             特に後足部の接地幅は相当絞ってあるため、薄底かつ硬めのフォームではあるものの安定感が高いとはいえず、低速ペース・ヒールストライクには不向きです。

                            実走・性能レビュー

                            びっくりするほどスピードが出ない

                            メタスリーク 着用写真

                             鉄球試験の反発力は平均を上回っていましたが、実際に走るとシューズから返ってくるものはほとんど感じられませんでした

                             トラックで200mを30秒を軽く切るくらいのイメージで走ってみても、結果は31秒台でびっくりするほどスピードが出ていませんでした。

                             理由はフォームの圧縮量が少ない上に、その反発を推進力に変える機構がないことだと思われます。

                             まず薄底かつプレートが非搭載で曲げ剛性が1.30Nmしかないので、フォームが弾んでもバネで飛ばしてもらう感覚はありません。

                             加えてロッカー形状もほとんど付いていないためフラットで、推進力を前に変換する作用も起きません。

                            メタスリークとストリークフライ

                            (手前)メタスリーク (奥)ストリークフライ

                             ソール構成の近さで思い浮かぶのは初代ストリークフライ(Nike)アディゼロジャパン9(Adidas)ですが、これらはレーシングモデルに近いフォームを使っており、推進力はもう少しありました。

                             一方でメタスリークは剛性パーツ(シャンクなど)がないことからも、薄底スーパーシューズまたは次世代ソーティ・ターサーみたいな立ち位置ではないと感じます。

                             ただし、推進力がないとは言っても圧倒的な軽さとレスポンスの速さで相当補えるため、3分ペース(/km)のインターバルくらいなら走れてしまうくらいの性能ではあります。

                             ペース設定が厳しくなければ大部分のトレーニングには対応できるため、厚底に頼って走っている方が週に1回程度メタスリークで刺激を入れる、といった使い方が合っていると思います。

                            アディゼロSub2に近い質感

                            メタスリークとアディゼロSub2

                             走っていて思い出したのが、アディダスのアディゼロSub2やアディゼロジャパンブースト3・4でした。

                             アディゼロSub2のブーストライトフォームは発泡スチロールみたいな質感でしたが、メタスリークのFF Turbo Squaredはそれを泡立て器でさらに細かく滑らかに軽量化したようなイメージです。

                             見た目は滑らかになっても接地感はかなり似ていて、メタスリークの方がクッションはやや強く感じられ、ただフォームはスカスカで反発力はほぼ感じられません。

                             スピードを上げたとしても圧縮量が小さいため反発力は高くならず、フォームの復元はレスポンスの速さとしてのみ機能しています

                             ただしアディゼロSub2と異なりレーシングモデルとして売り出してはいないため欠点にはならず、むしろコンセプト通りに仕上がっています。

                             このサイトの総合評価では、採点項目(クッションや安定感)の関係でA-ランクになっていますが、目的を考えればこれ以上ないシューズではあります。

                             もちろん超軽量なレーシングモデルとして考えたら性能不足なので、その場合はハイパーワープピュア(Mizuno)やストリークフライ2(Nike)を選んだほうが良いです。

                            ハイパースピード6との違い

                             ここまで他社の薄底シューズと比較してきたため、ここではアシックスの中で同じくシンプルなハイパースピード6と比較します。

                            メタスリークとハイパースピード6
                            Metasleek Hyper Speed 6
                            ¥19,800 定価
                            (税込)
                            ¥12,100
                            119g 実測重量
                            (25.5cm)
                            187g
                            26.5mm 実測厚さ 31.5mm
                            8mm ドロップ 6mm
                            FF Turbo Squared ミッド
                            ソール
                            FlyteFoam

                             どちらもプレート非搭載のシンプルなシューズではありますが、価格が7,700円も異なります。

                             数字で一番分かりやすいのが重量差で、ハイパースピード6も軽さが売りのシューズではあるものの、それすらを70g近く下回っています

                             厚さは実測で5mmの差があり、ドロップも考慮すればハイパースピード6の方が前足部は7mm厚い計算です。

                             このため、ハイパースピード6は単体で履けば推進力は感じづらいですが、メタスリークと履き比べればしっかり圧縮してクッション・反発力が感じられるくらいの差はありました。

                            メタスリーク ロッカーの比較

                             ロッカーの強さも分かりやすい違いで、写真のように前足部を地面に固定した状態の角度がハイパースピード6よりも寝ています。

                             推進力はほぼ生まれないものの良い意味であらゆる機能を削ぎ落としていて、全て自分でコントロールできることがメリットともいえます

                             ただしハイパースピード6も基本的には自力で走るシューズであるため、接地感・コントロール性に強いこだわりがなければメタスリークでなくても良いとは思います。

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