【Asics】GT-2000 15 レビュー│ノヴァブラスト6と3を足して2で割りました!
アシックスのGT-2000 15は、安定感にバウンス感の要素を追加したようなスタビリティシューズです。
前作でノヴァブラスト6・5と同じFF Blast Maxが採用されましたが、今作ではさらに柔らかく改良され、価格は据え置きのまま大幅なアップデートとなりました。
本記事ではGT-2000 15の特徴・使用感についてレビューし、上位モデルのゲルカヤノ33との違いも解説します。
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| メーカー別 | |
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| 用途別 |
目次
GT-2000 15 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/8/6
- 定価
- ¥16,500 税込
- 重量
- 252g 27.0cm代表値 / 232g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 38mm 代表値 / 37.2mm 実測値
- ドロップ
- 8mm
- ミッドソール
- FF Blast Max + PureGEL
- カテゴリー
- マイルドスタビリティ
- 主な用途
- 安定感とバウンス感の両立
- テンポ系シューズに匹敵するスピード感
- 約20gの軽量化
- 価格据え置きで大幅アップデート
- がっちり感は良くも悪くも薄れた
GT-2000 15の特徴・スペック
ソール構成・クッション
GT-2000シリーズはゲルカヤノの軽量版という立ち位置で、程良いサポートと軽量性のバランスが取れたモデルです。
ミッドソールには全域に弾力感のあるFF Blast Maxが搭載され、後足部にPureGEL(ピュアゲル)が内蔵されています。
サポート面では3Dガイダンスシステムを搭載し、ソールの形状や接地面積の広さで安定感を確保しています。
FF Blast Maxは前作よりも柔らかく改良されており、その硬度(5回平均値)は29.4HAでした。
平均値を大きく下回り、DB全体でも上位1割に入る柔らかさでした。
同じFF Blast Maxでもゲルカヤノ33(33.1HA)より明確に柔らかく、クッションモデルであるノヴァブラスト6(28.4HA)にほぼ並びます。
ソールの厚さは公表値が38mmで、実測値もほぼ同じ37.2mmでした。
公表値では数値上1.5mm厚くなり、平均値もしっかり上回る厚さになりました。
一方でノヴァブラスト6(実測40.2mm)よりは3mm薄く、柔らかさは同等でも沈み込む量は抑えられた構成です。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで49cm、インソールなしで50cmで、どちらも平均値を大きく上回りました。
あくまで簡易的な試験上の数値ではありますが、ノヴァブラスト6(インソールあり45cm)すら超えています。
インソールがOrtholite(スポンジ系)からEVAに変更された影響も大きく、インソール有無で1cmしか差がない点も特徴的です。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.28Nmと平均値をやや下回っており、マイルドスタビリティとして自然な感覚が残されています。
ノヴァブラスト6(2.16Nm)と近い値であることから、FF Blast Maxの柔らかさが影響していると思われます。
重量
重量は代表サイズが252g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は232g(25.5cm)でした。
前作から20gほど軽量化され、レーシングモデルが含まれるランニングシューズ全体でみても平均程度の重量になりました。
重くなりがちなスタビリティシューズに限ればかなり軽い部類で、ゲルカヤノ33(実測266g)を34g下回ります。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
サイズ感はぴったりでした。ただし前足部幅・高さは平均値を少し下回ったため、普段履きとして1日中着用するなら0.5cm上げていいかもしれません。
サポート系シューズのアッパーは快適性重視で2層になることが多いですが、GT-2000 15は1層で中が透けて見える薄さで、明らかに軽量性を優先しています。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が110.1mm、後足部は85.6mmでした。ゲルカヤノ33と比べると前足部は全く同じで、後足部は3mm下回っています。
安定感確保のため広めの接地面積ではありますが、平均値を少し上回る程度でゴツさはありません。
また、アウトソールは中央部が離れ小島になった形状(トランポリンポッド)を採用しており、ブラストシリーズと同じようにバウンス感を高めています。
実走・性能レビュー
ノヴァブラスト6と3を足して2で割った感触
左からGT-2000 15、ノヴァブラスト6、ノヴァブラスト3
前作ではFF Blast Maxの採用でノヴァブラストの要素を30%組み合わせたという書き方をしましたが、今作はブラストシリーズといっても良いくらいバウンス感が強まっています。
理由はフォームが柔らかくなったことに加え、ソールが厚くなったこと、EVAインソールへの変更も大きく効いているように思います。
ただ、ノヴァブラスト6と比較するとフォームの硬度自体は同等でしたが、厚さの差なのかソール形状の違いなのか、不思議と大きくは沈まずにベースのようなものを感じます。
この芯のような部分が反発の速さやロッカーの効き具合には良い方向に作用していて、総合的なスピード性能では大きな差はないように感じました。
例えるなら、トランポリン感が強いノヴァブラスト6(または5)と、ハードな弾力感だったノヴァブラスト3(または4)を足して2で割ったようなイメージです。
どちらかといえば気持ちノヴァブラスト3寄りではありますが、バウンス感(トランポリン感)はGT-2000 15の方が明らかに強いです。
バウンス感(反発力)アップと重量削減のおかげでスピード性能が大きく向上していて、テンポアップシューズとしても使えるスペックに進化しています。
キロ4ペース(/km)前後で走っても全然問題なく快適で、速めのペースに乗っている間はサポート系シューズであることを忘れてしまいます。
肝心の安定感については接地面積の広さとかかとのホールドでサポートしているイメージですが、走り方を矯正されるような感覚はありません。
その分だけ強いサポートを求めている方には物足りないかもしれませんが、余計な干渉がないので普通のトレーニングシューズとして気持ち良く走れます。
同価格帯では頭一つ抜けている
GT-2000 15の定価は16,500円で、大きくアップデートされたにも関わらず前作から据え置きです。
この価格帯のデイリートレーナーにはストラクチャー26(Nike)、880v15(New Balance)、スーパーノヴァライズ3(Adidas)などがありますが、実測データと走った感触の両方で頭一つ抜けていると感じました。
何かしらのパラメータが突出しているというよりは全体的な性能が高水準で、16,500円では相当安く感じられます。
特にスピード性能が予想を大きく上回っていて、ノヴァブラスト6を買うつもりだった方がGT-2000 15を試して迷ってしまうことも十分あり得ます。
シリーズの最高傑作であることは間違いなく、アシックスの主力ラインになれるポテンシャルも十分あります。
1足で幅広く使えて価格も抑えられているため、アシックスで最初に選ぶ1足としてもおすすめしやすくなりました。
ゲルカヤノ33との違い
これまでノヴァブラスト6との比較を中心にレビューしてきたため、ここでは同カテゴリーの上位モデルであるゲルカヤノ33との違いを解説します。
| GT-2000 15 | GEL-KAYANO 33 | |
|---|---|---|
| ¥16,500 | 定価 (税込) |
¥22,000 |
| 232g | 実測重量 (25.5cm) |
266g |
| 37.2mm | 実測厚さ | 38.5mm |
| 8mm | ドロップ | 8mm |
| FF Blast Max + PureGEL | ミッド ソール |
FF Blast Max + FF Blast Plus + PureGEL |
| EVA | イン ソール |
Ortholite |
ゲルカヤノ33はアシックスで最もサポート性能が高く、最初の1足としておすすめされやすいシューズです。
まずミッドソールはゲルカヤノ33は2層構成で、下層に相対的に硬めのFF Blast Plusを配置することで安定感を高めています。
アウトソールはGT-2000 15はブラストシリーズと同じトランポリンポッドを採用していますが、ゲルカヤノ33はフラットで安定感・快適性を最優先しています。
GT-2000 15の上位モデルというだけありソールの厚さは実測1.3mm厚く、後足部の外寸が3mm広く、クッション(フォーム)の絶対量も多いです。
アッパーは軽量性を優先したGT-2000 15に対してサポート・快適性を重視した足当たりの良い素材で、その一方である程度の重量増加は許容しています。
インソールも異なり、GT-2000 15がEVA製の滑らかな素材に切り替えたのに対し、ゲルカヤノはOrtholite(スポンジ系の素材)を継続採用しています。
この影響もありクッション・足への優しさはゲルカヤノ33が上回り、ロング走や普段履きではゲルカヤノ33の方が快適で使いやすいです。
インソールを揃えるとかなり近い感触になり、ゲルカヤノ33の方がフォーム硬度がやや高いものの、底付き感がないためか不思議とクッションは高く感じられました。
それでもGT-2000 15は価格を考えればクッション・安定感ともに高水準なので、スピード性能や楽しさも欲しいなら良い選択肢になると思います。
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どんなランナーにおすすめ?
GT-2000 15は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 安定感を確保しつつ弾む感覚も楽しみたい
- ノヴァブラスト6は好みだが柔らかすぎる
- テンポアップまで1足で済ませたい
- アシックスから最初の1足を選びたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 従来のがっちり感のあるサポートが合っている
- ゲルカヤノのような包み込まれるようなアッパーが好み
