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【Asics】GT-2000 15 レビュー│ノヴァブラスト6と3を足して2で割りました!

GT-2000 15 レビュー

 アシックスのGT-2000 15は、安定感にバウンス感の要素を追加したようなスタビリティシューズです。

 前作でノヴァブラスト6・5と同じFF Blast Maxが採用されましたが、今作ではさらに柔らかく改良され、価格は据え置きのまま大幅なアップデートとなりました。

 本記事ではGT-2000 15の特徴・使用感についてレビューし、上位モデルのゲルカヤノ33との違いも解説します。

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GT-2000 15 基本情報

GT-2000 15 メインビュー
91/ 100
★ A+ランク 総合評価?85点を基準とした、同価格帯・カテゴリー内での相対評価です。
軽量性 4.2
スピード性能 4.3
クッション 4.5
安定性 4.4
楽しさ・快適性 4.6

基本情報・実測値

発売日
2026/8/6
定価
¥16,500 税込
重量
252g 27.0cm代表値 / 232g 25.5cm実測値
厚さ
38mm 代表値 / 37.2mm 実測値
ドロップ
8mm
ミッドソール
FF Blast Max + PureGEL
カテゴリー
マイルドスタビリティ
主な用途
ジョギングロング走LT走ロードレース・マラソン(サブ4~完走)ウォーキング通勤・通学普段履き
メリット
  • 安定感とバウンス感の両立
  • テンポ系シューズに匹敵するスピード感
  • 約20gの軽量化
  • 価格据え置きで大幅アップデート
デメリット
  • がっちり感は良くも悪くも薄れた

GT-2000 15の特徴・スペック

ソール構成・クッション

GT-2000 15 ミッドソール

 GT-2000シリーズはゲルカヤノの軽量版という立ち位置で、程良いサポートと軽量性のバランスが取れたモデルです。

 ミッドソールには全域に弾力感のあるFF Blast Maxが搭載され、後足部にPureGEL(ピュアゲル)が内蔵されています。

 サポート面では3Dガイダンスシステムを搭載し、ソールの形状や接地面積の広さで安定感を確保しています。

 FF Blast Maxは前作よりも柔らかく改良されており、その硬度(5回平均値)は29.4HAでした。

GT-2000 15 ソール硬度

     平均値を大きく下回り、DB全体でも上位1割に入る柔らかさでした。

     同じFF Blast Maxでもゲルカヤノ33(33.1HA)より明確に柔らかく、クッションモデルであるノヴァブラスト6(28.4HA)にほぼ並びます。

     ソールの厚さは公表値が38mmで、実測値もほぼ同じ37.2mmでした。

    GT-2000 15 ソール厚さ

         公表値では数値上1.5mm厚くなり、平均値もしっかり上回る厚さになりました。

         一方でノヴァブラスト6(実測40.2mm)よりは3mm薄く、柔らかさは同等でも沈み込む量は抑えられた構成です。

        【参考値】反発力・曲げ剛性

         反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。

        GT-2000 15 反発力

            ※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。

             結果はインソールありで49cm、インソールなしで50cmで、どちらも平均値を大きく上回りました。

             あくまで簡易的な試験上の数値ではありますが、ノヴァブラスト6(インソールあり45cm)すら超えています

             インソールがOrtholite(スポンジ系)からEVAに変更された影響も大きく、インソール有無で1cmしか差がない点も特徴的です。

             次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。

            GT-2000 15 曲げ剛性

               結果は2.28Nmと平均値をやや下回っており、マイルドスタビリティとして自然な感覚が残されています。

               ノヴァブラスト6(2.16Nm)と近い値であることから、FF Blast Maxの柔らかさが影響していると思われます。

              重量

               重量は代表サイズが252g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は232g(25.5cm)でした。

              GT-2000 15 重量

                   前作から20gほど軽量化され、レーシングモデルが含まれるランニングシューズ全体でみても平均程度の重量になりました。

                   重くなりがちなスタビリティシューズに限ればかなり軽い部類で、ゲルカヤノ33(実測266g)を34g下回ります。

                  サイズ感(内寸・外寸)

                   25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。

                  GT-2000 15 サイズ感

                           サイズ感はぴったりでした。ただし前足部幅・高さは平均値を少し下回ったため、普段履きとして1日中着用するなら0.5cm上げていいかもしれません。

                           サポート系シューズのアッパーは快適性重視で2層になることが多いですが、GT-2000 15は1層で中が透けて見える薄さで、明らかに軽量性を優先しています。

                           外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。

                          GT-2000 15 アウトソール

                               結果は前足部が110.1mm、後足部は85.6mmでした。ゲルカヤノ33と比べると前足部は全く同じで、後足部は3mm下回っています。

                               安定感確保のため広めの接地面積ではありますが、平均値を少し上回る程度でゴツさはありません。

                               また、アウトソールは中央部が離れ小島になった形状(トランポリンポッド)を採用しており、ブラストシリーズと同じようにバウンス感を高めています。

                              実走・性能レビュー

                              ノヴァブラスト6と3を足して2で割った感触

                              GT-2000 15 とノヴァブラスト6

                              左からGT-2000 15、ノヴァブラスト6、ノヴァブラスト3

                               前作ではFF Blast Maxの採用でノヴァブラストの要素を30%組み合わせたという書き方をしましたが、今作はブラストシリーズといっても良いくらいバウンス感が強まっています

                               理由はフォームが柔らかくなったことに加え、ソールが厚くなったこと、EVAインソールへの変更も大きく効いているように思います。

                               ただ、ノヴァブラスト6と比較するとフォームの硬度自体は同等でしたが、厚さの差なのかソール形状の違いなのか、不思議と大きくは沈まずにベースのようなものを感じます。

                               この芯のような部分が反発の速さやロッカーの効き具合には良い方向に作用していて、総合的なスピード性能では大きな差はないように感じました。

                               例えるなら、トランポリン感が強いノヴァブラスト6(または5)と、ハードな弾力感だったノヴァブラスト3(または4)を足して2で割ったようなイメージです。

                               どちらかといえば気持ちノヴァブラスト3寄りではありますが、バウンス感(トランポリン感)はGT-2000 15の方が明らかに強いです。

                               バウンス感(反発力)アップと重量削減のおかげでスピード性能が大きく向上していて、テンポアップシューズとしても使えるスペックに進化しています。

                               キロ4ペース(/km)前後で走っても全然問題なく快適で、速めのペースに乗っている間はサポート系シューズであることを忘れてしまいます。

                               肝心の安定感については接地面積の広さとかかとのホールドでサポートしているイメージですが、走り方を矯正されるような感覚はありません

                               その分だけ強いサポートを求めている方には物足りないかもしれませんが、余計な干渉がないので普通のトレーニングシューズとして気持ち良く走れます。

                              同価格帯では頭一つ抜けている

                              GT-2000 15 着用写真

                               GT-2000 15の定価は16,500円で、大きくアップデートされたにも関わらず前作から据え置きです。

                               この価格帯のデイリートレーナーにはストラクチャー26(Nike)、880v15(New Balance)、スーパーノヴァライズ3(Adidas)などがありますが、実測データと走った感触の両方で頭一つ抜けていると感じました。

                               何かしらのパラメータが突出しているというよりは全体的な性能が高水準で、16,500円では相当安く感じられます。

                               特にスピード性能が予想を大きく上回っていて、ノヴァブラスト6を買うつもりだった方がGT-2000 15を試して迷ってしまうことも十分あり得ます。

                               シリーズの最高傑作であることは間違いなく、アシックスの主力ラインになれるポテンシャルも十分あります。

                               1足で幅広く使えて価格も抑えられているため、アシックスで最初に選ぶ1足としてもおすすめしやすくなりました。

                              ゲルカヤノ33との違い

                               これまでノヴァブラスト6との比較を中心にレビューしてきたため、ここでは同カテゴリーの上位モデルであるゲルカヤノ33との違いを解説します。

                              GT-2000 15とゲルカヤノ33
                              GT-2000 15 GEL-KAYANO 33
                              ¥16,500 定価
                              (税込)
                              ¥22,000
                              232g 実測重量
                              (25.5cm)
                              266g
                              37.2mm 実測厚さ 38.5mm
                              8mm ドロップ 8mm
                              FF Blast Max + PureGEL ミッド
                              ソール
                              FF Blast Max + FF Blast Plus + PureGEL
                              EVA イン
                              ソール
                              Ortholite

                               ゲルカヤノ33はアシックスで最もサポート性能が高く、最初の1足としておすすめされやすいシューズです。

                               まずミッドソールはゲルカヤノ33は2層構成で、下層に相対的に硬めのFF Blast Plusを配置することで安定感を高めています。

                               アウトソールはGT-2000 15はブラストシリーズと同じトランポリンポッドを採用していますが、ゲルカヤノ33はフラットで安定感・快適性を最優先しています。

                               GT-2000 15の上位モデルというだけありソールの厚さは実測1.3mm厚く、後足部の外寸が3mm広く、クッション(フォーム)の絶対量も多いです。

                               アッパーは軽量性を優先したGT-2000 15に対してサポート・快適性を重視した足当たりの良い素材で、その一方である程度の重量増加は許容しています。

                              GT-2000 15 インソール

                               インソールも異なり、GT-2000 15がEVA製の滑らかな素材に切り替えたのに対し、ゲルカヤノはOrtholite(スポンジ系の素材)を継続採用しています。

                               この影響もありクッション・足への優しさはゲルカヤノ33が上回り、ロング走や普段履きではゲルカヤノ33の方が快適で使いやすいです。

                               インソールを揃えるとかなり近い感触になり、ゲルカヤノ33の方がフォーム硬度がやや高いものの、底付き感がないためか不思議とクッションは高く感じられました。

                               それでもGT-2000 15は価格を考えればクッション・安定感ともに高水準なので、スピード性能や楽しさも欲しいなら良い選択肢になると思います。

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