【Brooks】ゴースト18 レビュー│そろそろブレイクスルーしてほしい
ブルックスのゴースト18は、シンプルな構成とクセのないライド感が特徴のデイリートレーナーです。
今作はアッパーとインソールのマイナーチェンジで、安心感のある走り心地はそのまま受け継がれています。
本記事ではゴースト18の特徴・使用感について、前作からの変更点も交えつつ、実測データをもとにレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ゴースト18 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/6/9
- 定価
- ¥19,800 税込
- 重量
- 289g 27.0cm代表値 / 273g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 36.0mm 代表値 / 35.8mm 実測値
- ドロップ
- 10mm
- ミッドソール
- DNA LOFT v3
- カテゴリー
- ニュートラル
- 主な用途
- アッパーの快適性が向上
- クセがなく扱いやすい
- 程良いサポート感
- 洗練されたデザイン
- 平凡なライド感
- 約10gの重量増
ゴースト18の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ゴースト18はブルックスの中で最もスタンダードで、クッションと安定感のバランスが取れたシリーズです。
ミッドソールはゴースト16から3世代続けてDNA LOFT v3の1層構成で、前作から素材・形状ともに変更はありません。
DNA LOFT v3の硬度(5回平均値)は35.5HAでした。
DNA LOFT v3は超臨界フォームではありますが、ふかふかと言うよりはしっかりした質感で、平均値付近の硬さです。
同じ超臨界フォームではHOKAのマッハ7(36.0HA)と近い値ですが、DNA LOFT v3の方がしっかり詰まっているような質感でした。
ソールの厚さは公表値が前作同様に36mmで、実測値もほぼ同じ35.8mmでした。
ゴーストシリーズはシンプルと言われる通り、硬度と同様にこちらも平均値付近に収まりました。
これによって柔らかすぎず硬すぎないクッションで、クセのない万人受けするようなライド感になっています。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで41.5cm、インソールなしで46cmでした。
こちらも平均値付近で、反発を売りにしたフォームではないものの、極端に低い訳でもありません。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.55Nmとまた平均値くらいで、プレートやロッカーで前に押し出すような硬さはありません。
ソールの丁度良い硬度も含めて、自分の足で蹴り出す昔ながらの感覚が残されています。
重量
重量は代表サイズが289g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は273g(25.5cm)でした。
前作のゴースト17は実測262g(25.5cm)だったので、ソールが変わっていないにもかかわらず11g重くなっています。
計測したシューズの中でも重い方から1割に入り、重量に関しては平均値から外れてしまいました。
サポート系シューズのゲルカヤノ33(Asics)の実測266gすら上回っており、厚さ36mmのニュートラルなデイリートレーナーとしては正直重いです。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全長は261mmと平均より長めで、前足部の高さも平均を上回り、つま先まわりには少しゆとりがあります。
前足部幅・後足部幅は平均並みなので、長さに余裕がある分、普段のサイズで問題ないと思います。
ブルックスはサイズ感やフィット感は外さない印象で、今作も普段履きとして使いやすく感じました。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が109.2mm、後足部が87.5mmで、どちらも平均値を上回る広さでした。
ニュートラルカテゴリーとされてはいるものの接地面が広く、かかと周りもがっちりとしているため、スタビリティ寄りの性能に感じます。
実走・性能レビュー
従来通りの普通過ぎるライド感
硬度・厚さ・反発力・曲げ剛性の全てが平均値付近でしたが、その計測結果通りで良くも悪くも普通の印象のままでした。
ミッドソールが変わっていないため当然ではありますが、ゴーストシリーズらしい程良い硬さで地面を捉える感覚はそのまま残っています。
前作同様に反発力やロッカーは控えめなので、キロ5分前後のジョギングまでが合っています。
一方で、広い接地面のおかげで着地はぶれにくく、ニュートラルカテゴリーとして考えると安定感は強いです。
他社製品ではスーパーノヴァライズ3(Adidas)・880v15(New Balance)あたりが似ていますが、安定感ではゴースト18が上回ります。
重量以外に悪いところは無いので、今までのゴーストが合っていた方なら、今作も安心して買い替えられるシューズです。
インソールの変更に関しては、Ortholiteの中では反発力のある「X-60」というグレードが採用され、スポンジ系の素材としては弾力感がありました。
EVAインソールほどダイレクトではなく、標準的なOrtholiteほど柔らかくもなく、その中間くらいの質感です。
柔らかさがありつつも局所的に圧縮する程でもないので、ふかふか感が苦手な方には快適なクッションに感じられると思います。
そろそろブレイクスルーしてほしい
あらゆる測定結果が平均値付近で、普通であること自体は悪くないですが、優位点はほとんど見当たりません。
見た目やフィット感は良いものの性能面では明らかに割高で、軽くなかった重量はさらに増しています。
DNA LOFT v3は2021年からある古めのフォームで今の基準では密度が高く、無視できないデメリットになっています。
同じ価格で実測40g以上軽いゴーストアンプが発売されたこともあり、価格も17,600円くらいが限界な気がします。
性能以外の部分やシンプルさが人気の理由なのは分かりますが、何かしらのブレイクスルーがないと選びづらいと思います。
どんなランナーにおすすめ?
ゴースト18は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- クセがなく扱いやすいシューズが良い
- 柔らかすぎない接地感が好み
- 今までのゴーストが合っていた
- 普段履き・ウォーキングにも使いたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 軽さ・スピードを重視したい
- 弾むような推進力がほしい
