【Mizuno】ネオビスタ3 レビュー│とにかくランニングを楽しむシューズ
ミズノのネオビスタ3は、40mmオーバーの超厚底ソールにプレートを内蔵したスーパートレーナーです。
圧倒的なバウンス感とクッションが特徴で、とにかく楽しく走ることに適したシューズです。
本記事ではネオビスタ3の特徴・使用感について、下位モデルのネオゼン2やスーパーブラスト3(Asics)と比較しながらレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ネオビスタ3 基本情報
基本情報・実測値
- 定価
- ¥24,200 税込
- 重量
- 265g 27.0cm代表値 / 240g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 44.5mm 代表値 / 42.0mm 実測値
- ドロップ
- 8mm
- ミッドソール
- Mizuno Energy NXT (超臨界TPU) + Mizuno Energy NXT (EVA) + Glass Fiber Infused Nylon Plate
- カテゴリー
- トレーニング
- 主な用途
- 圧倒的な楽しいバウンス感
- マックスクッション級の柔らかさ
- デイリートレーナーのようにも使用可能
- ホールド感が改善
- スーパートレーナーとしては反発が控えめ
- 締めすぎるとシューレースが当たる
ネオビスタ3の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ネオビスタ3のミッドソールは2層構成で、どちらもミズノエナジーNXTが使用されています。
同じ名前でも材質は異なり、上層には弾力感の強い超臨界発泡のTPU、下層には安定感のために通常の(超臨界発泡ではない)EVAを使っています。
また、2層フォームの間にグラスファイバー強化ナイロンプレートを内蔵し、今作は中央が上向きに反り返った形状にアップデートされています。
ミズノエナジーNXTの硬度(5回平均値)は上層が30.2HA、下層が30.8HAでした。
ヒストグラムを見ての通りかなり柔らかい側に位置し、計測したミズノのシューズでは最も柔らかい数値でした。
下層も通常のEVAとはいいつつも相当柔らかく、超臨界EVAを採用したネオゼン2(34.6HA)の硬度すら下回ります。
ソールの厚さは公表値が44.5mmで、実測値は42.0mmでした。
実測でも上位に入る厚さですが、スムーズスピードアシストでかかとが反り上がっていることも考慮すると、数値以上に厚みを感じます。
実際に中足部の最も厚い部分で測定すると47mmほどあり、実質的にはトップクラスに厚いシューズと考えることができます。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで38.5cm、インソールなしで49.0cmでした。
インソールありではほとんど跳ねていませんが、これはウエーブライダー30などと同じスポンジ系の材質を採用しているためです。
一方でフォームの反発力が反映されやすいインソールなしでは平均値を超えていて、下位モデルのネオゼン2(41.0cm)と8cmも差がつきました。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.46Nmで、プレートが内蔵されているにも関わらず平均値を少し下回りました。
ネオビスタ3よりも薄くてプレート非搭載のネオゼン2(2.55Nm)よりも柔らかく、ソール裏側の空洞やアウトソールが分離していることが効いていると思われます。
重量
重量は代表サイズが265g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は240g(25.5cm)でした。
40mmオーバーのソールを考えれば軽量ではありますが、スーパートレーナーとしてはそこまでメリットにはなりません。
同じプレート入りのスーパートレーナーでは、実測でアシックスのソニックブラスト2(210g)より重く、HOKAのマッハX3(239g)と同じくらいでした。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
ネオゼン2とほぼ同じ数値ですが、前足部幅のみ大きく異なりネオビスタ3のほうが3mm広く作られています。
後足部幅58mmは平均値を下回っているうえにニットアッパーで締め付けられるため、数値以上に狭く感じられます。
ネオゼン2と異なりシュータンが一体型のためシューレースの一部が内側を通る構造になっていて、きつく締めすぎると足に当たって痛くなりました。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が110.8mm、後足部が86.4mmで、どちらも平均値をやや上回りました。
ただし、40mmオーバーのソールと柔らかいフォームの組み合わせでかなり圧縮するため、安定感を求めて選ぶようなシューズではありません。
実走・性能レビュー
とにかくランニングを楽しむシューズ
(手前)ネオビスタ3 (奥)スーパーブラスト3
前作からライド感は大きく変わっておらず(プレート形状の変化は分からず)、とにかくバウンス感とクッションが圧倒的でした。
バウンス感で人気のスーパーブラスト3(Asics)と履き比べても、沈み込む量ではネオビスタ3のほうが上回ります。
スーパーブラスト3がポンポンと跳ねて進むイメージなのに対し、ネオビスタ3はボヨンボヨンと大きく弾むイメージです。
バウンス感と合わせてクッションも高く、マックスクッションシューズのボンダイ9(HOKA)やマグマックスニトロ2(Puma)と比べると、これらがしっかりしていると錯覚するくらい沈み込みます。
かなり柔らかいため安定感が高いとは言えませんが、接地面が広めに取られているためか、ジョギングペースで走りづらさを感じるほどでもありません。
とにかくランニングを楽しむためのシューズで、かつ圧倒的なクッションで脚へのダメージを抑えられる点が最大のメリットに感じました。
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スーパートレーナーとしてはマイルド
(手前)ネオビスタ3 (奥)ソニックブラスト2
バウンス感が最大の特徴ではあるものの、これはフォームの反発力というよりソールが大きく変形し、復元する際に上へ押し戻されている感覚に近いです。
上層の超臨界TPUは確かに弾む材質ですが、いわゆるスーパーフォームと呼べるほどの反発力ではありません。
もちろんウエーブライダー30やネオゼン2と比べれば反発力は高いですが、プレート内蔵のスーパートレーナーと比べればマイルドな部類に入ります。
例えばソニックブラスト2(Asics)と履き比べると、ネオビスタ3の方がバウンス感で大きく上回るものの、反発力はもちっと上方向に返ってきます。
硬さが一切ないためノンプレートのスーパートレーナーに近い感触で、プレートは推進力よりも安定感とレスポンスを調整するために使われているイメージです。
ペースはキロ3分半を切るあたりまでは普通に使えそうでしたが、それなら他のスーパートレーナーでも良く、やはりランニングを楽しむ目的が一番合っていそうです。
用途としてはそれなりに万能ですが、スーパートレーナーを名乗るならハイパーワープシリーズと同じミズノエナジーXPを使ってほしいと思いました。
ネオゼン2との違い
下位モデルのネオゼン2との違いを解説します。
| Neo Vista 3 | Neo Zen 2 | |
|---|---|---|
| ¥24,200 | 定価 (税込) |
¥17,600 |
| 240g | 実測重量 (25.5cm) |
217g |
| 42.0mm | 実測厚さ | 39.6mm |
| 8mm | ドロップ | 6mm |
| ミズノエナジーNXT (超臨界TPU+EVA) + Nylon Plate |
ミッド ソール |
ミズノエナジーNXT(EVA) |
| 30.2HA | ソール 硬度 |
34.6HA |
厚さの差は実測で2.4mmでしたが、中足部で測れば5mm以上の差はあり、数値以上にネオゼン2のバウンス感を強化したような感覚になります。
また、ミッドソールは同じミズノエナジーNXTでも上層に超臨界TPUを使っているため、フォームの反発力自体もネオビスタ3が上回ります。
ただし完全な上位互換というわけでもなく、ネオゼン2の方が実測で23g軽く、厚さが抑えられていることで安定感があります。
ネオビスタ3と比べれば大人しく感じますが、ランニングシューズ全体で見ればネオゼン2もクッション・バウンス感ともに十分に強いシューズです。
用途の広さではネオビスタ3が上回るものの価格差は6,600円あり、ネオゼン2はコスパがかなり良いので安く手に入れたいならおすすめできます。
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どんなランナーにおすすめ?
ネオビスタ3は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- とにかくランニングを楽しみたい
- ロング走やリカバリーでダメージを抑えたい
- 反発力よりもクッションを重視したい
- プレート内蔵シューズの硬さが苦手
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 柔らかすぎるシューズは避けたい
- 軽さを最優先したい
- アッパーに締め付けられる感覚が苦手
