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【Adidas】アディオスプロ4 レビュー│ソールが進化!ついに200gに到達

アディゼロアディオスプロ4 レビュー

 アディダスの(量産)最速モデルであるアディゼロアディオスプロが2年ぶりにリニューアルされました。

 前作から大幅に軽量化され、メタスピードパリ(Asics)・アルファフライ(Nike)などとの違いが気になっている方は多いと思います。

 そこで本記事では、アディオスプロ4のレビューを行うとともに、他社の最速モデルとの比較も行います。

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メーカー別
レベル別
用途別

アディオスプロ4 基本情報

  • 発売日:2024/11/27
  • 定価(税込):¥28,600
  • 重量:200g(27.0cm), 172g(24.0cm)
  • 厚さ:39mm
  • ドロップ:6mm
  • ミッドソール:Lightstrike Pro + Energy Rods 2.0
  • カテゴリー:レーシング
  • 主な用途:ロードレース・マラソン(サブ3)、インターバル、LT走、ロング走
メリット
  • 反発力が向上
  • 約15g軽量化
  • 強めのロッカーで進みやすい
  • 厚底カーボンとしては安い
デメリット
  • ヒールストライクには不向き
  • アキレス腱との接触が気になる

アディオスプロ4の特徴

アディゼロアディオスプロ4 ミッドソール

 前作と同じパーツはほとんどなく、アッパーからアウトソールまで大半が再設計されています。

 この中でも、特にミッドソールのライトストライクプロ(Lightstrike Pro)が改良され、これに伴い15gも軽量化されたことが最大のアップデートだといえます。

 ライトストライクプロは名称こそ変わっていませんが、前作よりも明らかに柔らかくバウンス感が増しています

 ちなみに、定価が82,500円で数量に限りがあるアディオスプロEvo1のライトストライクプロは、さらに密度が小さくて軽量です。

 これは成形時に圧縮プロセスを含まないためですが、おそらく成形後に寸法が出ないため量産は厳しいです。

 このため成形後に切削工程を経ていると考えられ、これにより原価が跳ね上がっていると思われます。

アディゼロアディオスプロ4 アウトソール

 また、アウトソールから見れば分かるように、今作もエナジーロッド2.0(5本指カーボン)が内蔵されています。

 前作にも使用されていましたが、ロッカーが強めに感じられるように形状が見直されています。

実走レビュー

サイズ感・履き心地

アディゼロアディオスプロ4 アッパー

 サイズ感は、レーシングモデルとしては少しだけ大きく感じました。ただし普段のサイズから下げるほどではありませんでした。

 新たな「ライトロックアッパー」は薄くて軽量で、伸縮性があり柔らかいためしっかりフィットします。

 私はタクミセン10などで使用されている硬めのアッパーが好みではないので、全てライトロックアッパー置き換えてほしいくらいに思います。

 唯一気になったのはアキレス腱の部分で、長時間走っていると食い込み気味に感じます。

 先端が薄くて柔らかくはないため、この部分さえ改良されれば嬉しいです。

バウンス感もロッカーも強め

アディゼロアディオスプロ4 15kmjog

 前日にインターバルを行っていましたが、脚へのダメージが少ないためか楽に15km走ることができました。

 改良されたライトストライクプロは柔らかく弾力感が増しており、横から見て分かるくらい大きく圧縮しています。

 厚底シューズに慣れすぎていると感じづらいかもしれませんが、タクミセンを履いた後では明らかに弾みます。

 蹴り出し時に大きく圧縮することで強いバウンス感が得られますが、既にロッカーで転がり始めている感覚で、どちらの効果も得られているようなイメージでした。

 反発力強めのシューズの多くは上に跳ねる構造ですが、これにロッカーを組み合わせているのは意外と珍しいと思いました。

 かといってクセが強すぎる訳でもないので、時間が経つと普段とほとんど変わらない感覚で違和感なく走れていました。

 重量も節目ともいえる200gまで削減され、かつクッションも反発力もしっかりと感じられ、普通に良いシューズです。

 安定性は厚底シューズとしては悪くないと思います。かかと接地ではグラつきますが、ペースが落ちてもロッカーのサポートがあるため比較的進みやすいと思います。

他社の最速モデルと比較すると...

メーカー 定価(税込) 重量(27.0cm)
Adios Pro 4 Adidas ¥28,600 200g
Sky Paris Asics ¥27,500 185g
Alphafly 3 Nike ¥39,655 202g
Cloudboom Strike On ¥36,300 215g

 厚底シューズが登場してから各社のコンセプトが固まりつつあり、現在は重量削減のフェーズに入っているように感じます。

 耐久性よりもパフォーマンスを重視するランナーが多く、トレーニング用としてはスーパートレーナーと呼ばれるシューズが充実してきています。

 アディオスプロもついに200gとなり、大幅に軽量化されたことが大きなメリットです。

 200gを切るシューズは多くなく、量産モデルではアシックスのメタスピードパリシリーズが最安・最軽量です。

 アディオスプロ4と比較すると、メタスピードパリは接地感がしっかりとしているため、ここは好みが分かれるポイントだと思います。

 トラックとの相性はメタスピードパリの方が良いと感じますが、バウンス感はアディオスプロ4の方がやや強く感じました。

 反発力はアルファフライ3やクラウドブームストライクに近いレベルで感じられるので、3万円以下で購入できることも考慮に入れればかなり良い選択肢になると思います。

▼厚底最速モデルまとめ

アディオスプロ3との違い

 改めて、アディオスプロ3との違いを整理します。

アディゼロアディオスプロ4 アディゼロアディオスプロ3
Adios Pro 4 Adios Pro 3
¥28,600 定価(税込) ¥26,400
200g 重量(27.0cm) 215g
39mm 厚さ 39.5mm
6mm ドロップ 6.5mm
Lightstrike Pro(改) + Energy Rods 2.0 ミッドソール Lightstrike Pro + Energy Rods 2.0

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

アップデート内容
  • 約15g軽量化
  • 軽量で柔らかいアッパーを採用
  • ミッドソールのバウンス感が強化
  • 強めのロッカー形状に変更
  • LightTraxionアウトソールを採用

 このように様々な変更点がありますが、私はライトストライクプロの改良が一番のポイントだと思います。

 これにより軽量化されつつ反発力が強化され、今まで以上に競争力のあるモデルになったと思います。

 アッパーのフィット感が改良され、新しいアウトソールのグリップも問題なく良好です。

 はじめは柔らかくなったソールに慣れが必要かもしれませんが、基本的には性能が向上したアディオスプロ4をおすすめします。

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どんなランナーにおすすめ?

 アディゼロアディオスプロ4は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。

こんなランナーにおすすめ
  • 3万円以下で最速モデルを入手したい
  • 反発力も軽量性も求めている
  • ロッカーのサポートで楽に進みたい
  • メタスピードパリ(Asics)では硬く感じる

 逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。

こんなランナーには不向き
  • 強めの反発をコントロールできるか不安
  • アキレス腱の怪我が多い