【Adidas】アディゼロジャパン8詳細情報│従来の乗り心地に回帰
アディダスのオールランウドモデルであるアディゼロジャパン8の特徴・用途をレビューします。旧モデルのジャパン7との比較も行います。
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商品概要
スペック
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
- 発売日: 2023/6/1
- 定価(税込): ¥16,500
- 重量: 215g(27.0cm)
- 厚さ: 28mm
- ドロップ: 8mm
- ミッドソール: Lightstrike Pro + Lightstrike 2.0
- 主な用途: ジョギング、テンポ走、インターバル、5km~フルマラソン(サブ3.5〜サブ5)、部活用
軽量性に優れたスピードモデルです。重量は215gで、最速モデルのアディオスプロ3と同等の軽さです。
厚さは28mmで最近のモデルとしては薄底の部類に入りますが、適度なクッション性・反発力を備えているため幅広い用途に対応します。
中程度〜速めのジョギングで使う方が多いと思いますが、ちょっとしたスピード練習やロードレース(サブ3.5〜サブ5)でも使用可能です。
ミッドソールの変遷
モデル | 発売時期 | ミッドソール |
---|---|---|
ジャパン3 | 2015/12 | Boost |
ジャパン4 | 2018/12 | Boost |
ジャパン5 | 2019/12 | LS + Boost |
ジャパン6 | 2021/6 | LS Pro + LS |
ジャパン7 | 2022/7 | LS Pro + LS |
ジャパン8 | 2023/6 | LS Pro + LS 2.0 |
※LS:Lightstrike
アディゼロジャパンシリーズは5代目まではミッドソールにBoost(ブースト)という柔らかな材質が使用されていました。
厚さは25mm前後で今考えると薄いですが、フルマラソンの世界記録(当時)を樹立するなど非常に万能でした。
個人的にはミッドソール全域にBoostを使用した3代目が好みでしたが、4代目でアッパーが硬くなり、5代目でBoostの割合が減り、6代目でBoostが廃止され、7代目で再度アッパーが硬くなり、どんどん硬くなる一方でした。
他社製品でクッション性に優れたモデルが多く発売されてきたこともあり、Boostが好みだった方の多くはアディゼロジャパンから離れていったと思われます。
これに危機を感じたのか、ジャパン7から1年経たずにジャパン8が発売され、Lightstrike 2.0と呼ばれる軽量で柔らかな素材に改良されました。
さらに、弾力性が高いLightstrike Proは今まで前足部上側のみでしたが、今作では前足部全域に配置され、特に前足部で踏み込んだときに大きな違いが感じられます。
全体的にみてもクッション性は改善されており、Boostが好みだった方にとっては嬉しいアップデートになっているといえます。
アディゼロジャパン7との違い
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
アディゼロジャパン8はアッパー・ミッドソール・アウトソールが全て変更されています。
ジャパン7のアッパーは軽くて薄いものの、耐久性の低さが大きな問題でした。アディダス公式HPでのレビューでは2.2点の低評価(5点満点、2023/6/27現在)がつけられています。
多くのクレームを受けているはずなので、アッパーの再設計・耐久試験の見直しは必須で、これで改善されていなければ開発力が疑われるレベルだと思います。
ジャパン8の耐久性を実際に確認できてはいませんが、ジャパン7よりは太く、適度に柔軟性が感じられるような素材に変更されています。
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
ミッドソールは、下層が従来よりも柔らかいLightstrike 2.0にアップデートされたことが大きな変更点です。
ジャパン7のLightstrikeよりも密度が低く、アッパーの変更による重量増加を相殺しています。
上位モデルに搭載されているLightstrike Proの割合も増え、Boostのような柔らかい乗り心地に戻りました。
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
アウトソールとミッドソールに間に配置されている樹脂プレートは、中央部にロッドが追加されたEnergytorsion Rod 2.0にアップデートされました。
ソールが今まで以上に柔らかくなり、推進力が損なわれないように剛性を調整する必要があったためだと思われます。
定価は少し値上がりしてしまいましたが、耐久性を考えるとジャパン7はおすすめできません。やや高いと感じる場合は次に比較するアディゼロSLが選択肢になります。
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アディゼロSLとの違い
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
アディゼロジャパン8とアディゼロSLはどちらも2種類のフォーム材が使用されたモデルで、用途も大きく被っています。
大きな違いはLightstrikeの部分で、アディゼロSLはアップデート前なのでやや硬めの乗り心地になります。
また、アディゼロSLはLightstrike Proの割合が小さく、アウトソールの樹脂プレートがないため反発力は控えめです。
アッパーはアディゼロSLの方が厚くて柔らかいです。重量は重くなりますが、履き心地は良いと感じる思います。
価格はアディゼロSLの方が安いです。既に値下がりもしているため、価格を抑える場合はアディゼロSLがおすすめです。
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競合モデル
商品画像の引用元:(左)shop.adidas.jp (中央)asics.com (右)shop.adidas.jp
アディゼロジャパン8ような軽量性に優れた競合モデルとしては、エボライド3(Asics)、FuelCell Rebel v3(New Balance)が挙げられます。
エボライド3はEnergy Savingカテゴリーに分類されていて、反り上がったソール形状により転がるように楽に走れることが特徴です。
FuelCell Rebel v3はレーシングモデルと同じ柔らかいフォーム材が使用されていて、圧縮させることで非常に高い反発力が得られます。
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まとめ
アディゼロジャパン8の特徴・用途を以下にまとめます。
- 軽量性が特徴のオールラウンドモデル
- Lightstrike 2.0にアップグレードされ、クッション性が改善
- Lightstrike Proの割合が増加
- Boostのような柔らかい乗り心地に回帰