【Adidas】アディゼロSL レビュー│ついにAdizeroに格上げ – Unattached Runner
ランニングシューズ 特設ページ ガーミン スペック比較

【Adidas】アディゼロSL レビュー│ついにAdizeroに格上げ

★2024/1/16:記事を更新しました★

アディゼロSL レビュー

 アディダスのランニングシューズ「アディダスSL」の特徴・用途をレビューします。前作(SL20.3)からのアップデート内容や、アディゼロジャパン7との比較も行います。

商品概要

スペック

  • 定価(税込): ¥14,300
  • 重量: 240g(27.0cm)
  • 厚さ: 33mm
  • ドロップ: 8.5mm
  • ミッドソール: Lightstrike + Lightstrike Pro
  • 主な用途: ジョギング、ロング走、軽めのスピード練習、10km~フルマラソン(サブ4~完走)、部活用

 今まで影に隠れがちであったSLシリーズですが、アディゼロに格上げされて一気に注目を集めるようになりました。

 旧モデルのSL20.3は日本サイトではなぜがアディゼロSL20.3と記載されていますが、海外サイトにはアディゼロはついていません

 重量(27.0cm)は240gです。厚さが33mmあるため、見た目よりも軽く感じる方が多いと思います。

商品の位置付け

 基本的に、各メーカーにはデイリートレーナーと呼ばれる、クッション性が高くジョギングなど練習の大半で使えるシューズがあります。

 例えばナイキならエアズームペガサス、アシックスならゲルカヤノノヴァブラストが有名です。しかし、ここ最近のアディダスはデイリートレーナーいえるモデルがない状況が続いていました。

 アディゼロジャパンが該当するかもしれませんが、アウトソールにプレートがある影響でやや硬く、どちらかといえばスピードモデルに近い印象を受けます。

 アディゼロボストンも9代目まではデイリートレーナーと呼べるモデルでしたが、10代目以降はエナジーロッドが内蔵されてレース/トレーニング用になってしまいました。

 このようにジョギングで使えるようなモデルがほとんどない状況のため、この穴を埋めるためにSLシリーズがアディゼロ化されたように思われます。

 SLシリーズは安くてそこそこな性能がある程度の印象だったので、アディゼロ化されるのは想定外でした。

 それだけでなく、ジャパンやボストンよりも汎用的で、アディダスの代表モデルともいえる位置付けになったのはさらに驚きです。

関連記事
【NIKE】エアズームペガサス39 レビュー|軽量化されて汎用的に!

【NIKE】エアズームペガサス39 レビュー|軽量化されて汎用的に!

ナイキの代表モデルであるエアズームペガサス39の特徴・用途を解説します。前作のペガサス38との比較も行います。

【Asics】ノヴァブラスト3 レビュー│20g軽量化で使いやすくなった万能モデル

【Asics】ノヴァブラスト3 レビュー│20g軽量化で使いやすくなった万能モデル

弾むような反発力が特徴のBlastシリーズのノヴァブラスト3の特徴・用途をレビューします。旧モデルのノヴァブラスト2との違いも解説します。

アッパー

アディゼロSL アッパー
アディゼロSL アッパー2

左右にスライド可能です。

 アッパーにはLightweight Sandwich Meshと呼ばれる素材が使用されています。

 硬めのアッパーが多いアディダスとしては比較的柔らかい感触で、耐久性は低くありません。

 柔らかさがありつつも軽量性も追求しているため、厚すぎずサポート力は中程度です。

ソールユニット

アディゼロSL ミッドソール
アディゼロSL アウトソール

左右にスライド可能です。

 アディゼロSLのミッドソールの大部分はLightstrike、前足部のみ弾力性が高いLightstrike Proが使用されています。

 Lightstrikeはやや硬めのため、他社のデイリートレーナーと比べるとクッションを感じづらいかもしれません。

 ただし、安定性が高くてブレにくく、Lightstrike Proの反発力が得られるためスピードは出しやすいです。

 アウトソールはコンチネンタルラバーではないですが感触は似ており、硬めでグリップ力を感じられます。

 このように適度なクッション性に加えてスピードも出せるため、初心者にとってはジョギング〜レースまで使える万能なシューズとなります。

 中〜上級者の方はジョギングが主な用途になりますが、やや速めのロング走など軽めのトレーニングにも対応できます。

SL20.3との違い

アディゼロSLとSL20.3の違い

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

 アディゼロSLは旧モデルのSL20.3からアッパー・ミッドソール・アウトソールが全て変更のフルモデルチェンジとなりました。

 特にソール部分の変更が大きく、厚さが6mm増加、前足部にLightstrike Proが採用されてクッション性が向上しました。

 また、アッパーにはフィット感サポート力のバランスが取れた軽量サンドウィッチメッシュが新たに採用されました。このアッパーの影響なのか、厚さが6mm増加したにもかかわらずシューズ全体の重量は維持されています。

 価格は若干上がってしまいましたが、ジョギング用のシューズを探しているならアディゼロSLをおすすめします。

アディゼロジャパン7との違い

アディゼロSLとジャパン7の違い

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

 アディゼロSLとジャパン7はミッドソールの構造が全く同じ2層構造で、使用場面乗り心地が似ています。

 ジャパン7の方がソールが3mm程薄く最軽量のアッパーが採用されているため、重量はアディゼロSLよりも25g軽いです。

 また、安定性推進力を高めるためにアウトソールに樹脂プレート(Torsion Rods)が配置されており、この点でもアディゼロSLよりもスピードが出しやすいです。

 ただし、普段のジョギングで使うにはやや硬いと感じる方が多いと思います。このため、クッションを求めるならアディゼロSLの方がおすすめです。

関連記事
【Adidas】アディゼロジャパン7 詳細情報│全ランナーおすすめのスタンダードモデル

【Adidas】アディゼロジャパン7 詳細情報│全ランナーおすすめのスタンダードモデル

アディダスのランニングシューズの代表モデルであるアディゼロジャパン7の特徴・用途を解説します。前作のジャパン6との比較も行います。

まとめ

 アディゼロSLの特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • デイリートレーナーとして全ランナーにおすすめ
  • 安定感が高く、比較的スピードが出しやすい
  • 前作(SL20.3)からクッションが向上
  • アディゼロジャパンよりジョギング向き

おすすめ記事

【2024版】アディダスのランニングシューズ14足まとめ|レベル別に紹介!

【2024版】アディダスのランニングシューズ14足まとめ|レベル別に紹介!

アディダスのランニングシューズをレベル別にまとめました。シューズに搭載される独自技術もまとめたので、購入時の参考としてください。

【アシックス最速】メタスピードスカイ+/エッジ+ 比較!どっちが良い?

【アシックス最速】メタスピードスカイ+/エッジ+ 比較!どっちが良い?

アシックス最速のマラソンシューズであるメタスピードスカイ+/エッジ+の特徴・用途をレビューし、比較を行います。また、初代モデルやヴェイパーフライ(NIKE)との違いについても解説します。

【ミズノ】マキシマイザー26 詳細情報│25からミッドソールがアップデート!

【ミズノ】マキシマイザー26 詳細情報│25からミッドソールがアップデート!

ミズノの激安ランニングシューズであるマキシマイザー26の特徴・用途をレビューします。前作のマキシマイザー25との違いも解説します。

【ASICS】ターサーシリーズの違い│エッジ、RP、ジャパン、ジールの特徴を解説

【ASICS】ターサーシリーズの違い│エッジ、RP、ジャパン、ジールの特徴を解説

本記事では現行モデルのTARTHEREDGE・TARTHER RP、昔から続くTARTHER JAPAN、廃盤となってしまったTARTHERZEALの特徴や違いを解説します。