【Adidas】アディゼロジャパン6 レビュー│歴代モデルの比較も! – Unattached Runner
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【Adidas】アディゼロジャパン6 レビュー│歴代モデルの比較も!

★2021/12/2更新:内容を一部修正・追記しました。

 アディゼロジャパン6(アディオス6)の特徴・用途歴代モデルと比較を行いながら解説します。

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【Adidas】アディゼロジャパン7 詳細情報│全ランナーおすすめのスタンダードモデル

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アディダスのランニングシューズの代表モデルであるアディゼロジャパン7の特徴・用途を解説します。前作のジャパン6との比較も行います。

全体レビュー

用途・おすすめのランナー

アディゼロジャパン6 特徴

本記事では、商品画像はADIDAS公式HPより引用しています。

 アディゼロジャパン(Adizero Japan)シリーズの6代目です。海外ではAdizero Adios(アディゼロアディオス)という商品名で販売されています。

 重量(25.5cm)は実測219gで、アシックスのライトレーサー同じくらいです。厚さはアディダス公式値では27mmとなっていますが、実測で30mmありました。

 サブ4~完走レベルのシューズとされていますが、2代目のAdizero Adios 22時間02分57秒の世界記録(2014年当時)を樹立していて、トップランナーにも対応しています。

 ちなみに、私がフルマラソンを2時間46分で走ったときのシューズはアディゼロジャパン3でした。軽くて反発があるので、ジョギングテンポランでも使える万能なシューズです。

歴代モデル(3~6)比較

シリーズ 3 4 5 6
重量(27.0cm) 226g 226g 224g 231g
厚さ 24mm 24mm 23mm 30mm
ドロップ 10mm 10mm 10mm 8mm
ミッドソール Boost Boost LS + Boost LS + LS PRO

LS:LIGHTSTRIKE (ライトストライク)

 一番の大きな変更点はミッドソールにブーストが廃止されたことです。代わりに、LIGHTSTRIKELIGHTSTRIKE PROの組み合わせとなりました。ミッドソールについてはこの後詳しく解説します。

 また、厚さが30mmと従来モデルよりも6mm近く厚くなりクッション性が高まりましたボストン10タクミセン8も同じですが、2021年のアディダスは厚底化が進んでいます。

 6mm厚くなったにも関わらず、重量は従来モデルとほとんど変わりません。この理由は、ミッドソールのLIGHTSTRIKEがブーストよりも軽いためです。

 ドロップは8mmで従来モデルよりも2mm小さくなりました。これは、厚くなったことによるスピードの出しづらさ補うためだと思います。

アッパー

アディゼロジャパン6 アッパー

 前足部はアディゼロジャパン3と同じような柔らかい素材に戻りましたアディゼロジャパン4,5は硬くて小指にマメができやすかったので、元に戻ったのは嬉しい限りです。

 また、シュータンが薄くなったことも変更点です。感じ方に個人差はあると思いますが、私は靴ひもを強めに結ばないとずれてしまうことが少し気になりました。

ミッドソール

アディゼロジャパン6 ミッドソール

 先ほど解説したようにミッドソールはブーストが廃止され、LIGHTSTRIKEとLIGHTSTRIKE PROの組み合わせとなりました。

 アディダスのミッドソールの素材の特徴は以下のようになります。

BOOST (2013~)

 反発性と耐久性に特化。ふかふかしてクッション性も高い。やや重いことが難点。

LIGHTSTRIKE (2019~)

 軽量EVAやや硬めの素材で反発性クッション性は高くはない。

LIGHTSTRIKE PRO (2020~)

 軽さ、反発性、クッション性の全てを兼ね備える安定性耐久性を補うために、LIGHTSTRIKEと組み合わせて使うことが多い。

 ジャパン6に限らすボストン10でもブーストが廃止されましたが、やはり重さがネックになっていたみたいです。

 アディダスは今後の巻き返しLIGHTSTRIKE PROに賭けているはずです。特に、ナイキのZoomXにどこまで対抗できるかが鍵になると思います。

類似シューズと比較

アディゼロボストン9 (Adidas)

 アディゼロボストン9のミッドソールはLIGHTSTRIKEとブーストの組み合わせで、アディゼロジャパン5と同じです。

 そのためボストン9ジャパン5はかなり似ているシューズでしたが、ジャパン6ではブーストからLIGHTSTRIKE PROになったため差別化されました。

 ブーストよりもLIGHTSTRIKE PROの方が軽いため、ジャパン6の方がスピード寄りのシューズになります。

 ちなみにジャパン6と同時にボストン10も公開されましたが、ボストン10は厚底カーボン(エナジーロッド)となりボストン9とはもはや別のシューズになっています。

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ズームペガサスターボ2 (NIKE)

 ナイキのズームペガサスターボ2も、ミッドソールに2つの材質(ZoomX + React)を組み合わせたシューズです。

 ZoomXが非常に軽いため、重量は210g(27.0cm)とアディゼロジャパン6よりも20gほど軽いです。さらにクッション性反発性もあります。

 そのため、従来のアディゼロジャパン(~5代目)が勝てるのは価格耐久性くらいでした。

 しかし、アディゼロジャパン6ではブーストをLIGHTSTRIKE PROに変更したことでペガサスターボに近いシューズになりました。

 疑問なのはアディゼロジャパン6は5代目よりも価格を下げてきたことです(16,500円→14,300円)

 LIGHTSTRIKE PROはナイキでいうZoomXのポジションのはずなので(新モデルとして)価格を上げても良い気がしますが、まずは多くのランナーに履いてほしいと判断したのでしょう。

実際に走ってみました!

アディゼロジャパン6 ラップタイム

 ジョギング(画像左)とペース走(画像右)で使ってみたので履き心地をレビューします。

 ジョギングは緩めのペースで8kmちょっと走りました。キロ5~キロ6のペースでは、かなり軽く感じます

 ミッドソールのLIGHTSTRIKEやや硬いため、30mmの厚さがあるものの安定感は高く感じられました

 クッション性は、高くも低くもない印象です(従来モデルよりは高いです)。個人的には、もう少しLIGHTSTRIKE PROの割合が大きいと嬉しいです。

 次にペース走ですが、3'30"~3'40"/kmのペースで8000m走りました。

 ジョギングのときより重く感じられましたが、LIGHTSTRIKE PROの反発力が感じられスムーズに前に進みました

 キロ3分半ペースまでは無理なく上げることができましたが、これ以上速いペースではもう少し軽いシューズでも良いと思います。

 今後も、ジョギングと緩めのペース走で使用する予定です。特に、月間走行距離が長くなる冬場にガンガン使っていこうと思います

まとめ

 アディゼロジャパン6の特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • ブーストが廃止され、LIGHTSTRIKE PROが採用された
  • 従来モデルよりも厚くクッション性が高まった
  • ジョギング〜レース(サブ4~完走)まで使用可能
  • キロ3分半くらいまでなら無理なく出せる

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