【Asics】エボライドスピード2レビュー│ノヴァブラスト4との違いは? – Unattached Runner
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【Asics】エボライドスピード2レビュー│ノヴァブラスト4との違いは?

★2024/4/27:記事を更新しました。★

エボライドスピード2 レビュー

 アシックスの軽量モデルであるエボライドスピード2の特徴・使用感をレビューします。

 私はジョギングでノヴァブラストを履くことが多いのですが、エボライドスピード2はどのような場面で使えそうか、また乗り心地の違いについても記載しました。

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全モデル
メーカー別
レベル別
用途別

商品概要

  • 発売日:2024/2/15
  • 定価(税込):¥14,300
  • 重量:229g(27.0cm M), 190g(25.0cm W)
  • 厚さ:35mm
  • ドロップ:5mm
  • ミッドソール:FF Blast
  • カテゴリー:トレーニング
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース(サブ3~サブ5)、スピード練習

 エボライドスピード2は軽量で適度なクッション性・反発力を備え、安くてコストパフォーマンスに優れたモデルです。

 Energy Saving Seriesという走行効率性に着目したシリーズに分類されており、ロッカー形状のソールを採用しすることで効率良く楽に走れるように設計されています。

 着目すべき点は重量で、代表サイズの27.0cmで229gとスピードモデル並の軽さとなっています。参考までに、スピードモデルのライトレーサー5が225gです。

 用途は幅広く、中〜上級者はジョギング用、初〜中級者はレース・スピード練習用として活躍します。

 ゲルカヤノ、GT-2000といった初心者寄りのシューズを使っている方が、スピード練習用に持っておくのも良いと思います。

柔らかなアッパーに変更

エボライドスピード2 アッパー
エボライドスピード2 アッパー2
エボライドスピード2 アッパー3

左右にスライド可能です。

 アッパーには伸縮性があるエンジニアードウーブンが採用されています。

 軽量なシューズのためペラペラのアッパーを想像していましたが、ノヴァブラスト4のアッパーににていて伸縮性があり、柔らかな質感でフィット感が良くなりました。

 ただしシュータンは薄くてヒールカウンターは強すぎず、ホールド力よりも軽量性を優先しているように思われます。

 サイズ感は通常通りで、普段の25.5cmでフィットしました。伸縮性もあるので、窮屈感はありません。

ジョギングにもスピード練習にも使える

エボライドスピード2 ミッドソール
エボライドスピード2 アウトソール

左右にスライド可能です。

 エボライドスピード2のミッドソールには、反発力に優れたFF Blastが全域に使用されています。

 FF Blastは程良い弾力感のあるフォーム材のため、硬すぎず柔らか過ぎず、適度に接地感が感じられます。

 さらにスピードモデル並に軽いため脚が回しやすく、目的に応じで様々な使い方ができます。

 私はジョギング・スピード練習・レースでシューズを分けていますが、ジョギング後半でペースを上げたり、流しを入れるためにスピードを出す場面があります。

 エボライドスピード2はそのような場面に最適なシューズで、ゆっくりなペースで走るジョギングシューズと使い分けるようにしています。

 また、出費を抑えるためにジョギング・スピード練習どちらにも使えるシューズを探している方もいると思います。

 エボライドスピード2は用途が幅広く、かつ定価が14,300円と比較的安いので、コストパフォーマンスを求める方にもおすすめです。

 レースで使うならハーフマラソンまでが良いと思います。フルマラソンでも使えなくはないですが、少しクッションが足りない気はします。

 フルマラソンも走れるシューズを探しているなら、ノヴァブラスト4の方がおすすめです(記事後半で比較を行います)。

使用感レビュー

エボライドスピード2 15kmjog

 15kmのジョギングで使用しました。ペースはキロ5からキロ4まで徐々に上げていきました。

 乗り心地は初代エボライドスピードとほぼ同じで、反発よりもロッカー形状による転がりが強く感じられます。

 とにかく軽くて脚が回しやすく、グリップも良いため簡単にペースが上がります。

 カーボンプレートを内蔵したシューズよりも推進力は落ちますが、軽さと脚の回しやすさで補えているような感覚です。

 トレーニング用のカーボンシューズの定価が20,000円前後であることを考えると、エボライドスピード(14,300円)はかなり割安だと思います。

 用途はジョギングがメインになると思いますが、冬季のショートインターバル(〜400m)や流し・坂ダッシュにも使えそうです。

 ここまで使い勝手が良くて定価が15,000円を切るシューズはなかなかないので、繰り返しになりますがコスパはかなり良いと思います。

エボライドスピード(初代)との違い

エボライドスピード2と1の違い

商品画像の引用元:asics.com

 エボライドスピード2と1(初代モデル)の違いは以下の通りです。

  • アッパーがジャカードメッシュからエンジニアードウーブンに変更
  • アウトソールがAharからAhar Loに変更

 マイナーチェンジのため、性能や乗り心地はほとんど変わりません。厚さは公式値で0.5mm薄くなっていますが、恐らくミッドソールは共通で、アウトソールが薄くなっている可能性があります。

 アッパーは名前だけ聞いてもイメージしづらいですが、どちらも軽量で柔らかい素材です。ただしエボライドスピード2の方が伸縮性が高いです。

 アウトソールのAhar LoはAharよりも耐摩耗性に優れています。柔らかくなったようですが、接地感はほとんど変わらないように感じられました。

 定価は値上がりの波を受けて1,100円高くなってしまいましたが、他社の競合モデルと比べれば十分安いです。

 特にこだわりがなければ、型落ちして安くなったエボライドスピード(初代モデル)は狙い目です。

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ノヴァブラスト4との違い

エボライドスピード2とノヴァブラスト4の違い

商品画像の引用元:asics.com

 最近はアシックスのデイリートレーナーとしてノヴァブラストが人気です。

 最新モデルのノヴァブラスト4は厚さが40mmを超えており、フルマラソンで使っている方も多い印象です。

 ミッドソールのFF Blast Plus Ecoは通常のFF Blastよりも柔らかく感じられ、さらにエボライドスピード2よりも6.5mm厚いため、クッション性・反発力ともに優れています。

 私は疲労を溜めたくない場面ではノヴァブラスト4のようなクッション性に優れたシューズを履くことが多いです。

 欠点を上げるなら重量で、エボライドスピード2よりも30gほど重く、10km〜ハーフマラソンのペースを超えてくると少し使いづらいように感じます。

 エボライドスピード2の方が使用ペース域がやや速く、軽くて接地してからの反発が速いため、強度の高いスピード練習でも使える点がメリットです。

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まとめ

 エボライドスピード2の特徴・使用感を以下にまとめます。

  • 軽量で脚が回しやすく、スピード練習にも対応
  • 反発よりもロッカーによる転がりを強く感じる
  • 使い勝手が良く、かつ安いためコスパを求める方におすすめ
  • 前作(初代モデル)との違いはほとんどなし