【Asics】エボライドスピード3 レビュー│旧エボライド3のようなスペックに!

アシックスのエボライドスピード3は、軽量で反発・クッションに優れた万能なシューズです。
2代目からさらに軽量化されて、旧エボライド3(2022年モデル)のようなスペックとなりました。
そこで本記事では、エボライドスピード3の特徴・使用感をレビューしつつ、エボライド3との比較も行います。
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目次
エボライドスピード3 基本情報
- 発売日:2025/3/27 (2025/3/13:公式サイト先行)
- 定価(税込):¥15,400
- 重量:215g(27.0cm), 197g(25.5cm)
- 厚さ:34.5mm(M), 33.5mm(W)
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:FF Blast Plus
- カテゴリー:トレーニング
- 主な用途:インターバル、LT走、スプリント、ロードレース(~ハーフマラソン)、ジョギング
- 約15g軽量化
- スピード練習全般に対応
- グリップ力が向上
- 1,100円値上げ
エボライドスピード3の特徴

エボライドスピード3の重量は、代表サイズの27.0cmで215gで、前作から約15g軽量化されています。
2代目まではミッドソールにFF Blastが使用されていましたが、今作ではFF Blast Plusに変更され、これが軽量化に効いています。
どれぐらい軽いかイメージできるように、同カテゴリーのシューズとの比較表を作成しました。
メーカー | 重量(27.0cm) | |
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EvoRide Speed 3 | Asics | 215g |
Rebel v4 | New Balance | 210g |
Rincon 4 | HOKA | 228g |
Adizero SL 2 | Adidas | 232g |
Neo Zen | Mizuno | 235g |
Pegasus Plus | Nike | 240g |
この中でどれか1足持っている方なら、エボライドスピード3の軽さが伝わると思います。
アシックス最速のメタスピードパリシリーズが185gなので、そこからプラス30g程度と考えてもイメージできるかもしれません。
重量面でFuelCell Rebel v4が競合ですが、こちらはソールが非常に柔らかく、接地からの反発はエボライドスピード3の方が早いです。

もう1点のアップデートとして、アウトソールがメタスピードパリシリーズと同じアシックスグリップに変更されました。
今までは耐摩耗性を重視してAhar Loを使用していましたが、アシックスグリップへの変更でよりスピードが出しやすくなりました。
ヌーサトライ16とかなり似た(もしくは全く同じ)ソールとなり、デザイン性を除き同じようなシューズになりました。
軽くてクッション・反発力も程々に感じられ、あらゆる用途に対応する万能なシューズだといえます。
実走レビュー
サイズ感・履き心地

サイズ感は通常通りです。公式サイトのカスタマー評価がタイト寄りでしたが、私はぴったりに感じました。
軽量シューズにありがちなペラペラなアッパーではなく、すぐに破れたりする心配はなさそうです。
むしろ程々に厚みがあり足当たりが良く、長時間走っていても快適でした。
前作とライド感は変わらない

手前:エボライドスピード3 奥:エボライドスピード(初代)
エボライドスピードは2代目まではソールが共通でしたが、今作はミッドソールがFF Blast Plus、アウトソールがアシックスグリップに変更されています。
しかし初代モデルと同時に履いてみても違いはほとんどなく、そのまま軽量化されているような感覚でした。
ソール形状の違いなのか若干クッションが増したようにも感じましたが、初代モデルの走行距離を考慮すれば大差ないと思います。
今まで通り程良い硬さで反発が早く、さらに軽量化されたことで無理なくキロ3ペースまで上げれます。
厚底カーボンシューズの推進力には敵わないものの、ダメージを蓄積したくない場面では置き換えてしまって良いと思いました。
同じような目的でアディゼロSL2(Adidas)を履くことがありますが、エボライドスピード3の方が反発が早く、シンプルで接地感が感じられました。
旧エボライドのようなスペック
エボライドスピードはエボライドの後継モデルとして発売されましたが、やや厚くなり重量は少し増していました。
しかし今作ではミッドソールがFF Blastから軽量なFF Blast Plusとなり、エボライド3に近いスペックになりました。
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EvoRide Speed 3 | EvoRide 3 | |
¥15,400 | 定価(税込) | ¥11,000 |
215g | 重量(27.0cm) | 210g |
34.5mm | 厚さ | 34mm |
5mm | ドロップ | 5mm |
FF Blast Plus | ミッドソール | FlyteFoam |
商品画像の引用元:asics.com
エボライド3はミッドソールがシンプルなFlyteFoamだったため、エボライドスピード3の方が推進力は強めに感じられます。
ただし自分の足で進む感覚は残されており、程良い推進力に調整されているように思いました。
反発力がほとんど不要という方は、FlyteFoamのみを使用しているハイパースピード4を検討してみても良いと思います。
ただし、私はFlyteFoamのみではキロ3ペースでは厳しかったりするので、エボライドスピード3くらいの反発力が絶妙なアシストで、よりトレーニングで使いやすいと思いました。
何より軽量化されたことでインターバルペースでも難なく使えるようになったのが大きく、1,100円の値上げを余裕で打ち消すメリットが感じられました。
そこそこクッションもあるため速めのジョギング用としても使えるし、1足あれば何にでも対応できます。
記事執筆時まだ4月ですが、2025年発売のモデルでは一番コスパが良くておすすめしたいシューズです!
どんなランナーにおすすめ?
エボライドスピード3は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量なトレーニング用シューズが欲しい
- 接地感を求めつつ、最低限の反発は必要
- 1足で全てのトレーニングを済ませたい
- 初代・2代目モデルが合っていた
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 強めの反発力を求めている
- フルマラソンまで余裕で対応できるクッションが欲しい