【NIKE】フリーラン レビュー│特徴、効果、数字の違いを解説 – Unattached Runner
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【NIKE】フリーラン レビュー│特徴、効果、数字の違いを解説

 本記事では、NIKEのフリーランの特徴、効果、数字の違いを解説します。また、ランニングでの使用感をレビューします。

フリーランの特徴・効果

フリーランのアウトソール

フリーランのアウトソール (NIKE公式HPより引用)

 世界のトップランナーは幼少期から裸足で外を走り回ってて、自然とランニングに必要な筋肉と効率の良いランニングフォームが身につくというのはよく聞きます。

 ここに興味を持ったナイキは、可能な限りシューズを裸足に近づけようとフリーランの商品開発が始め、初代モデルは2004年に発売されました。

 フリーランはアウトソールに彫られたによって、足の動きに合わせてシューズが自由自在に変形するのが特徴です。

 フリーランは商品名に「3.0」とか「5.0」のように数字がついているのですが、この数字はクッション性のレベルを表しています

 この指標は、0が裸足、10が標準的なランニングシューズと同等のクッション性に相当します。ただし、2016~2019年に一旦廃止されていたため、数字がついていない商品もあります。

 数字が小さいほど裸足で得られる効果(フォームの改善、筋力・バランスの強化など)を得ることができますが、怪我のリスクは高まります。そのため、まずは基本5.0から試してみるのが良いと思います。

購入理由

ベアフットトレーニング

 購入理由は、ベアフットトレーニングをしてみたかったからです。トップランナーも短めのランニングで使用しているみたいなので、足が速くなるんじゃないかという単純な考えで買いました。

 その他にも、リアフット(かかと接地)走法を直したいと思っていたのも理由です。一般的に、リアフットよりも、フォアフット(つま先接地)やミッドフットの方が接地時間が短く有利になるといわれています。

 海外のトップランナーにフォアフット(つま先接地)走法が多いのは、やはり裸足の生活習慣が要因だといわれています。

 私は1500mが専門種目で、ナイキのエアズームヴィクトリーというスパイクを使用しています。このスパイクはフォアフットorミッドフット前提のような構造であるため、リアフット走法で不利になってしまいます

 購入して1回目のレースでは履きなれておらず3分58秒かかってしまいましたが、今は速いスピード域ではミッドフットで走れるようになり、半年後の3回目のレースで3分46秒の自己ベストを出せました

 ミッドフットで走れるようになったすべての理由がフリーランではありませんが、ベアフットトレーニングの効果は少なからずあったのではないかと思います。

ランニングでの使用感

 少し前のモデルですが(フリーラン2017?)、ランニングでの使用感をレビューします。

重量・厚さ

ナイキフリーランの重さ

 重量188g(25.5cm)でした。参考までに、ペガサスターボ2は195g(25.0cm)、ヴェイパーフライNext%は165g(25.0cm)です。

 素足感覚といいつつもある程度の重量があるのは、を踏んでも足を守りつつ自然な動きを損ねないためだそうです。

 厚さ実測21mmで、薄底の部類に入ります。このため、地面を蹴る感触はしっかりと伝わってきます。

適正ペース・距離

 素足に近いシューズのため、当然ながらクッション性も反発性も最小限に抑えられています

 このため、適正ペースは普段のジョギング+5秒/km、距離は10km(初心者は5km)以下くらいになると思います。

 重量が軽いので出そうと思えば結構なスピードを出すことができますが、徐々に普段よりも疲労を感じてきます。

フリーランでインターバル

 1度だけスパイクを忘れて1000mのインターバルをフリーランで走ったことがありますが、普通にキロ3で走れてしまいました。

 ただし、最後の1本(2分55秒)のラスト100mでスパートをかけたとき、足の蹴りの強さ対してあまり進んでない感はありました。

ランニング後のダメージ

 フリーランはシューズではなく足が主体となるように設計されているため、初めは足裏やふくらはぎが筋肉痛になると思います。

 これは筋力がついている証拠で、バランスの良いフォームとなり怪我の防止にもつながります。ただし、クッション性が低く負荷が高いため、使い過ぎは逆効果になります。

 NIKE公式のトレーニングガイドによると、フリーランは週1回程度・短い距離でのトレーニングでの使用が推奨されています。

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