【ニューバランス最安】400番台のランニングシューズの違い・性能を解説

商品画像の引用元:newbalance.com
Amazonなどで「ニューバランス ランニングシューズ」と検索すると、400番台の安いモデルが上位にヒットします。
その中でも411、413、420など様々なモデルがあり、違いが気になっている方も多いと思います。
本記事では400番台の安いシューズの特徴・性能や、その違いについて解説します。
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目次
前提知識
400番台の特徴や立ち位置
まずはシリーズの違いを知っておくと、400番台のシューズの特徴や立ち位置への理解が深まると思います。
ニューバランスのランニングシューズは、大きく分ければ「FuelCell (フューエルセル)」「Fresh Foam (フレッシュフォーム)」に分類されます。
詳しくは以下の記事で解説しますが、ざっくりいえば「FuelCell」がレース・トレーニング向き、「Fresh Foam」がジョギング・タウンユース向きです。
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これらのシューズは反発力・クッションに優れたフォームを使用しており、厚底ソールを採用しているモデルも多く、マラソンなどに向けてしっかりトレーニングを行うなら必須ともいえます。
一方で、本記事で紹介する400番台のシューズは上記2シリーズには分類されておらず、さらには公式サイトに掲載されないことも多いようなモデルです。
ちなみに、500番台以降のモデルは「Fresh Foam」シリーズに分類されます。
ソールには標準的で安価な材料であるEVAが採用されているため、上位モデルと比べれば反発力・クッションなどは劣ります。
このEVAフォームに「Dynasoft (ダイナソフト)」「Activa (アクティバ)」などという名称が付けられることがありますが、独自フォームというよりは一般的な安価な材料に近いです。
では400番台のシューズは人気がないのかというと全く逆で、Amazonの人気ランキングなどを見ればニューバランスの中で最も売れていることが分かります。
理由は当然安さです。Amazonで「ニューバランス ランニングシューズ」などと調べれば上位に表示され、さらには安くてレビュー件数も多いため相当購入されやすいと思われます。
母数としても、フルマラソンに出る人よりも軽めの運動・普段履きといったライト層の方が多いことも明らかです。
性能も上位モデルよりも劣るとはいいつつも、サポート機能がなく、厚底ソールでもないため軽さは標準的なランニングシューズと変わりません。
また、スニーカーと比べればクッションが感じられ通気性も優れているため、軽めの運動・ランニング(〜10km程度)で良いなら丁度良い選択肢になると思います。
型番・バージョンについて

モデル名の見方の例
400番台のモデルは「M413 v3」「W411 v2」など、数字の前後にアルファベットやバージョンが付与されています。
まず、先頭に付与されるアルファベットは、以下を意味します。
- M::メンズ
- W:ウィメンズ
- U:ユニセックス
- E:幅広(メンズ4E、レディース2E)
他にも様々な表記があり、例えば「ML408」などLがつくとライフスタイル向けになってしまいます(本記事では紹介しません)。
また、数字の後ろに付与される「v3」などがバージョンです。型番の後ろの数字もバージョンを表していると思われますが、サイトによっては掲載されていないこともあります。
Amazonでは同じ商品ページでもカラーを変えたらバージョンも変わっていることもあるので、気にする場合は注意深く見ておくと良いと思います。
400番台のモデル紹介
400番台のランニングシューズは様々ありますが、公式サイトに掲載されていないことが多いので全てを把握することは正直困難です。
このため、以下では日本でよく見かけるモデル・検索などで目につきやすいモデルに絞って紹介します。
比較表
本記事で紹介するモデルの価格やスペックの比較表を作成しました。
定価 (税込) |
重量 (27.0cm) |
幅(M/W) | |
---|---|---|---|
411 v3 | ¥6,490 | 185g | 2E/D |
413 v3 | ¥6,930 | 205g | 2E/D |
420 v2 | ¥6,930 | 250g | 4E/2E |
430 v3 | ¥6,930 | 180g | 4E/2E |
432 v2 | ¥6,490 | 180g | 4E/2E |
460 v4 | ¥7,920 | 275g | 2E/D |
ランニングシューズとしての性能は大きく変わらないですが、重量や幅を気にする場合は参考にしてみてください。
410番台(411・413)
Amazonなどの検索で上位よくで見かけるのが410番台のモデルだと思います。
420番台以降ではE(幅広モデル)が付与されることが多く、最もランニングシューズらしいのが410番台(または460)になります。
410番台のモデルには「411」「413」の2つがあります。412も探せば数年前のトレイル用・作業用シューズなどが出てきますが、カテゴリー違いなので省きます。
では411と413の違いは何かというと、価格差(413の方が440円高い)から想像がつくように、413の方が少しだけランニング寄りの位置付けになります。
411は元々ウォーキング用でしたがバージョン2からメッシュアッパーに変更され、現在では413と同じようなシューズになっています。
ランニング寄りと書いたのは、「413 v3」が上位のFuelCellシリーズの設計思想を引き継いでいるためです。

商品画像の引用元:(左)www.amazon.co.jp (右)shop.newbalance.jp
軽量スピードモデルである「FuelCell Rebel v4」と並べてみたしたが、ミッドソールの直線的なシルエットが似ていることが分かると思います。
アウトソールも配置は異なりますが、ラバーの表面形状が何となく似ているように見えます。
このように安価な材料を使用しつつも、形状の工夫により何とか性能の底上げをしようとしていると考えることができます。
とはいえ素材自体が同じである以上、劇的な性能アップは望みにくいため、実際には411と大差ありません。
本記事から1つだけ選ぶとすれば「413 v3」がおすすめですが、価格差やデザインの好みがあれば、そちらを優先して良いと思います。
420番台(420)
420番台のランニングシューズは「E420」のみです。こちらはライフスタイル向けの「UL420」もあるので混同しないように注意です。
Eが付与されているため410番台よりも幅広で、コンフォートモデルとの記載があるため快適性重視であることが分かります。
重量は約250g(27.0cm)で410番台のモデルよりも50gほど重くなりますが、ランニングシューズとしても重い数値ではなく、大半の方が軽量に感じるくらいの重量感です。
運動よりも普段履きとして使用することが多いなら、420番台から選んで良いと思います。
430番台(430・432)
430番台には「E430」「E432」があります。E432はAmazon限定モデルです。違いはほとんどありません。
特徴は軽さで、その重量は200gを下回っています。これは3万円前後する厚底レーシングシューズと同等の軽さです。
耐久性やサポートなどは落ちるものの、とにかく軽さや通気性を優先したい方におすすめです。
アウトソールがほぼない(E430は全くない)ため、靴底はすぐに擦り減り、特に雨の日は滑りやすいことがデメリットです。
柔軟性が高く、良くも悪くもペラペラなので、ランニングというよりは多方向へ動きやすいシューズと考えるのが良いと思います。
460番台(460)
460番台は「460」のみです。アスビーなど特定店舗のみ取り扱っており、そこまで多くは見かけません。
410番台と同様に通常幅(D/2E)でランニングシューズらしく、若干上位の位置付けのため1,000円ほど高くなっています。
ミッドソールやアウトソールの形状を見る限り、こちらはFresh Foamシリーズの設計を踏襲しているといえそうです。
410番台は販売数が非常に多く安く手に入れやすいですが、人と被る可能性を少しでも抑えたいなら460がおすすめです。
まとめ
まず、軽めのランニング・運動用に欲しい方は、「411」「413」「460」から選ぶことをおすすめします。
迷ったら、FuelCellシリーズの設計を引き継いでいる「413 v3」が良いと思います。
また、普段履きとして履くことが多いなら、幅広モデルの「E420」「E430」「E432」がおすすめです。
シンプルで良いなら「E420」、耐久性よりも軽さを選ぶなら「E430」「E432」を選ぶのが良いと思います。