【2025版】ナイキのランニングシューズ16足まとめ|カテゴリー別に紹介

ナイキのランニングシューズを、公式サイトの分類に基づきカテゴリー別にまとめました。
マラソン最速の厚底カーボンシューズから、普段使いできるものまで幅広く紹介しているので、迷った際に参考にしてみてください。
シューズまとめ記事のリンク
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目次
ナイキのランニングシューズの特徴
ラインナップについて
2024年末にナイキのランニングシューズの新ラインナップが発表され、 デイリートレーナーに位置付けられるモデルは「ペガサス」「ボメロ」「ストラクチャー」に集約されました。
それぞれ重視している性能が異なり、以下のように分類することができます。
- ペガサス:ニュートラル(バランス)
- ボメロ:クッション
- ストラクチャー:スタビリティ(安定性)
ペガサスシリーズは反発力・クッション・重量のバランスが取れており、ナイキの定番モデルとして幅広く選ばれています。
さらに、これらの3シリーズは「通常モデル」「プラス」「プレミアム」の3モデルに細分化されます。
- プラス:性能重視で、各シリーズが重視するポイントをさらに高めたモデル
- プレミアム:アッパーからソールまで素材や技術を贅沢に採用し、高性能ながらスニーカー的な存在感があるモデル
廃止されたモデルもありますが、その特徴は新しいラインナップに受け継がれています。
むしろ整理されたことで、自分に合った一足を見つけやすくなったように思います。
独自技術
ナイキのランニングシューズに搭載される主な独自技術を紹介します。シューズの性能(反発力・クッション性など)を想像しやすくなるので、参考にしてみてください。
フライニット
部位ごとに異なる編み方で高強度ファイバーを配置し、靴下のように伸縮性・フィット感を高めた素材。
軽量で通気性・サポート力にも優れているため、ヴェイパーフライなどのレーシングモデルにも使用されます。
アトムニット
フライニットシリーズの一部で、アトムニットの方が後に開発された新しい技術。
フライニット生地を伸ばして蒸気処理を行うことで、通気性・撥水性がさらに向上しました。
フライニットはフィット感が良いためデイリートレーナーに採用されることが多いですが、性能を優先する場合はアトムニットが採用されこともあります。
ズームX
ナイキのミッドソールで最もエネルギーリターンに優れた素材。最上位の位置付けで、ズームXが使用されたシューズは基本的に高価になります。
レーシングモデルに使用されることが多いですが、コストを抑えた別配合のズームXがデイリートレーナーに使用されることもあります。
リアクト / リアクトX
従来使用されていたルナロンに変わるフォーム材。ルナロンよりも11%柔らかく、13%エネルギーリターンが高いです。
ズームXよりは硬めですが、耐久性に優れているためデイリートレーナーに用いられることが多いです。
リアクトXは、リアクトよりもエネルギーリターンが13%高い素材。2023年発売のインフィニティラン4で初めて採用されました。
クシュロン
安めのモデルに使用されることが多い素材です。適度なクッションで、安定性を高める際に用いられることもあります。リアクトが登場する前にペガサスに使用されていました。
SR-02 (ファイロン)
EVAベースの素材。クッション性に優れていますが、反発力は高くないです。
Zoom Air ユニット
圧縮した空気を強めに張られたファイバーで閉じ込めた部材。圧縮後すぐに元の形状に戻る性質があり、弾むようなライド感が得られます。
ペガサスのようにミッドソール内部に配置されることもあれば、アルファフライのようにミッドソールから露出することもあります。
ミッドソールから露出した場合はエアポッド(Air Pods)と呼ばれることもあります。
レース・トレーニング
ロードレース・トレーニングに適したモデル。軽量で反発力に優れています。
アルファフライ3
- 定価(税込):39,655円
- 重量(27.0cm):202g
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:ZoomX + Carbon Plate + Zoom Air
- 主な用途:ロードレース・マラソン(~サブ3)、インターバル、LT走、ロング走
ヴェイパーフライと並ぶナイキの最速モデル。ズームXとカーボンプレートに加えてAir Zoomユニット(エアポッド)も備えており、非常に高い反発力が得られます。
3代目となる今作では分離していたソールが一体となったことで安定性が向上し、さらに30gほど軽量化されたことでスピードがさらに出しやすくなりました。
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ヴェイパーフライ4
- 定価(税込):29,700円
- 重量(27.0cm):168g
- 厚さ:35mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:ZoomX + Carbon Plate
- 主な用途:ロードレース・マラソン(~サブ3)、インターバル、LT走、ロング走
ヴェイパーフライ3で柔らかくなったソールが硬めとなり、初代・2代目モデルの硬度に近づきました。
反発は強すぎずシンプルなライド感が特徴で、ペースが落ちても走りづらさはそこまで感じません。
重量はシリーズ最軽量の168gとなり、シンプルに足が回しやすいためスピードトレーニングにも最適です。
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ストリークフライ2
- 定価(税込):26,730円
- 重量(27.0cm):126g
- 厚さ:27mm
- ドロップ:4mm
- ミッドソール:ZoomX + Carbon Plate
- 主な用途:ロードレース(~10km)、駅伝、レペティション、インターバル、LT走、スプリント
10km前後までのロードレース、スピードトレーニングに適した薄底の超軽量シューズ。
スパイク(ドラゴンフライ)の足型を元に設計されたことで初代モデルよりも薄く低ドロップとなり、よりスピード仕様のスペックとなりました。
シューズとしては圧倒的にスピードが出しやすく、トラックでのトレーニングにも最適です。
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ズームフライ6
- 定価(税込):18,700円
- 重量(27.0cm):247g
- 厚さ:42mm (実測37mm)
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:ZoomX + SR-02 + Carbon Plate
- 主な用途:ロードレース・マラソン(サブ3〜サブ4)、インターバル、LT走、ロング走、ジョギング(速め)
ズームフライは厚底化とともに重量が増していましたが、今作ではついに25gも軽量化されました。
前作はジョギング寄りのシューズでしたが、今作ではスーパートレーナーと呼べる性能となっています。
推進力はしっかりと感じられつつ上位モデルよりも安定感があり、ペースによらずに扱いやすいです。
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ライバルフライ4
- 定価(税込):11,000円
- 重量(27.0cm):235g
- 厚さ:31.5mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:Cushlon 3.0 + Air Zoom Unit + Plastic Piece
- 主な用途:ジョギング、スピード練習、ウォームアップ、部活、通学、3km〜ハーフマラソン
部活生定番のモデル。ナイキのシューズの中では安いうえに、軽くてスピードが出しやすくコストパフォーマンスが高いです。
今作ではミッドソールが柔らかく改良され、かつソールが3.5mm厚くなったことでクッション性が向上し、中長距離選手が使いやすくなりました。
中足部には新たに樹脂ピースが内蔵され、厚底化による安定性の低下を抑えています。カーブでも走りづらさはなく、トラックでの練習にも対応します。
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ニュートラル
適度に軽量で反発力に優れ、軽めのスピードトレーニングまで使える万能なモデル。ナイキのシューズを1足買うなら、こちらのカテゴリーがおすすめです。
ペガサス41
- 定価(税込):16,500円
- 重量(27.0cm):285g
- 厚さ:35mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ReactX + Zoom Air(2つ)
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)、軽めのスピード練習、ウォーキング、タウンユース
ナイキで最も代表的なモデル。クッション性と反発力のバランスが良く、中〜上級者はジョギング用、初〜中級者はトレーニング・レース用におすすめです。
ミッドソールには新たにリアクトXが採用され、さらに約4mm厚くなったことでクッション・反発力ともに向上しました。
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ペガサスプラス
- 定価(税込):22,000円
- 重量(27.0cm):240g
- 厚さ:35mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ZoomX
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ3.5〜サブ5)、軽めのスピード練習
ペガサスのスピードモデルであり、かつての人気モデルであるペガサスターボの後継にあたるシューズです。
ミッドソールのズームXはレーシングモデルよりは若干ですが、前作のペガサスターボNNよりは反発力が増しています。
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ペガサスプレミアム
- 定価(税込):29,700円
- 重量(27.0cm):313g
- 厚さ:45mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ZoomX + ReactX + Air Zoom Unit
- 主な用途:ジョギング、ロング走、リカバリー、タウンユース
ランニングシューズとしては初の露出したフルレングスのAir Zoomユニットを使用し、ズームXとリアクトXで挟み込んだ構造です。
反発力は高いものの重量は300gを超えているため、マックスクッションデイリートレーナーとして考えるのが良いと思います。
ランニング性能だけで考えると割高なため、デザインやユニークなライド感など他の観点からも価値を感じられる方におすすめです。
ウィンフロ-11
- 定価(税込):12,100円
- 重量(27.0cm):291g
- 厚さ:37mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:Cushlon 3.0 + Air Zoom
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5〜完走)
部活用シューズのライバルフライ3を厚くしたような構造で、フルレングスのAir Zoomユニットを搭載しています。
反発力は高くないものの、この価格帯のシューズとしてはクッション性に優れています。
クッション・サポート
クッション性・サポート力に優れたモデル。デイリートレーナーとして使用されることが多いですが、フルマラソンをサブ5(5時間切り)~完走を目指すランナーにもおすすめです。
ボメロ18
- 定価(税込):16,500円
- 重量(27.0cm):296g
- 厚さ:46mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ReactX + ZoomX
- 主な用途:ジョギング、ロング走、リカバリー、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)
リアクトXのベース層の上にズームXを重ねたクッションモデルで、主にリカバリー用におすすめです。
旧モデルのインヴィンシブルを踏襲しつつも、インフィニティランの要素も取り入れたような性能になりました。
前作から7,000円以上も値下げされ、厚さや搭載技術を考えるとかなり割安です。
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ボメロプラス
- 定価(税込):22,000円
- 重量(27.0cm):279g
- 厚さ:45mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ZoomX
- 主な用途:ジョギング、ロング走、LSD、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)
廃盤となったインヴィンシブルの後継モデルにあたるマックスクッションモデルです。
ボメロ18(通常版)と異なり、ソール全域にズームXを使用しています(リアクトXを組合せていません)。
重量は約280gと軽くはないですが、ボメロ18よりは軽量でスピードが出しやすくなっています。
ストラクチャー26
- 定価(税込):16,500円
- 重量(27.0cm):310g
- 厚さ:36mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:ReactX
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ5〜完走)、ウォーキング
安定性とサポート力に優れたスタビリティモデルにはインフィニティランもありましたが、2025年よりストラクチャーに統合されました。
これに伴いストラクチャー26では大幅にアップデートされ、ミッドソールにリアクトXを採用し、かつAir Zoomユニットは取り除かれました。
重量はあるためペガサスよりもスピード域は落ちますが、怪我のリスクを抑えたい場合や、正しいフォームを意識したい場合におすすめです。
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ファンラン・タウンユース
ちょっとした運動・ランニング(~10km)におすすめで、比較的安めのモデルが多いです。
レボリューション8
- 定価(税込):7,700円
- 重量(27.0cm):280g
- 厚さ:32mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:EVA
- 主な用途:軽めのジョギング、ウォーキング、タウンユース、通勤・通学
ナイキで最も安いランニングシューズ。ウォーキング、ジム、軽めのランニングにおすすめです。
ミッドソールが前作はスタビリティモデルのインフィニティラン4と似た形状でしたが、今作はクッションモデルのボメロ18のようになりました。
ダウンシフター12
- 定価(税込):8,800円
- 重量(27.0cm):265g
- 厚さ:32mm
- ミッドソール:EVA
- ドロップ:10mm
- 主な用途:軽めのジョギング、ジム、ウォーキング、タウンユース、通勤・通学
レボリューションと同じく安くて軽めのランニングにおすすめのモデル。レボリューションより少しだけ軽量で幅が狭くてランニング寄りです。
インタラクトラン
- 定価(税込):10,230円
- 重量(27.0cm):243g
- 厚さ:28mm
- ミッドソール:Bio IP Foam
- 主な用途:軽めのジョギング、ジム、ウォーキング、タウンユース、通勤・通学
安価なモデルにも関わらずフライニットアッパーを採用しており、通気性が良くて軽量です。
ただしソールのBio IPフォームは上位のフォーム(リアクトなど)と比較すれば硬めで、厚さは30mmを切っているためクッション性は高くはありません。
サステナブル素材を売りにしている製品でもあり、シュータンに印字されたQRコードから技術やリサイクルに関する情報が得られます。
フリーランNN
- 定価(税込):11,000円
- 重量(27.0cm):201g
- 主な用途:短めのジョギング、ジム、タウンユース
素足感覚が特徴で、柔軟性が高くてフィット感に優れています。通常のランニングシューズよりもクッション性が低いため、推奨距離は長くても10km程度です。
レーシングモデル並に軽いため気軽に走りたい場面に最適。足裏の感覚を養うためにトレーニングとして使用することもあります。
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