ランニングシューズの寿命は何km?交換のサインを紹介
ランニングシューズの寿命は走行距離で表すと何kmくらいでしょうか。実例と共に交換のサインを紹介します。
一般的な寿命は500~800km
ランニングシューズの寿命は500~800kmといわれています。
かなり幅が広いですが、基本的にランニングシューズは軽いほど耐久性は低くなります。
その他にも、路面(コンクリート、トラック、トレイルなど)、接地の仕方、体重、気候など様々な要因があります。
このように、シューズやその他の要因で寿命は変わってくるので、走行距離を計算するより交換のサイン(摩耗など)が出てきたら交換することをおすすめします。
交換のサイン
私が1年以上使い続け、交換のサインをフルコンボしたペガサスターボ2(NIKE)を例に解説します。
アウトソールの摩耗
交換のサインとして最も表れやすいのがアウトソールの摩耗です。
写真では、前足部および後足部の六角形のパターンが削られ、特に後足部外側(写真右上)ではミッドソールがむき出しになっています。
摩耗の仕方は接地方法で異なりますが、ヒールストライク走法(かかと接地)のランナーは後足部が優先的に摩耗し、接地のバランスが悪くなってしまいます。
特に、着地時に地面を擦る音が聞こえる場合は、かなり摩耗が早いです。
また、オーバープロネーション(着地時に膝が極端に内側に傾く走法)のランナーは、内側が優先的に摩耗します。
アウトソールの寿命を超えたシューズはサポート機能やグリップ力が落ちているため、フォームが崩れ怪我のリスクが高まる恐れがあります。
接合部の破れ
アッパー側面とミッドソールの境界部が最も裂けやすいです。
基本的に、アッパーが軽量なほど耐久性は低くなります。また、サイズが小さすぎると大きな力が加わり破れやすくなります。
他にも、指先が当たる部分に穴が開いたり、経年劣化でアウトソールが剥がれることもあります。
また、これはレアケースですが、ミッドソールに複数のフォーム材が使用されている場合、フォーム材の接着部が裂けることもあります。
この例ではかかとの部分から裂けてしまいましたが、これは着脱時に力が加わってしまったためです。
異なるフォーム材を接着することは難しく、接着剤で固定しても上手くいかない場合が多いです。
ミッドソールのへたり
距離を重ねるごとにミッドソールに圧力が加わるため、徐々にシワが発生しクッション性が失われていきます。
一般的に、レーシングシューズに使用されるような軽量なフォーム材ほど、気泡が大きく潰れやすい(へたりやすい)です。
例えば、NIKEのヴェイパーフライNext%に使用されているズームXは、ズームフライのリアクトよりも密度が小さくてへたりやすいです。
また、全く履いていなくても経年劣化により収縮が進みます。熱に弱いので、夏は涼しい場所で保管することをおすすめします。
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