【Nike】ダウンシフター14 レビュー│走るにはアッパーが厚すぎる
ナイキのダウンシフター14は最安モデルのレボリューション8の次に安く、定価は10,000円を切るランニングシューズです。
軽めの運動〜普段履きで使われることが多いですが、その特徴・性能が気になっている方は多いと思います。
本記事ではダウンシフター14のスペック・サイズ感などを数値で示し、実際の使用感をレビューしていきます。
レボリューション8については、以下の記事で詳しくレビューしているので参考にしてみてください。
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目次
ダウンシフター14 基本情報
- 発売時期:2026/春
- 定価(税込):¥9,900
- 重量:315g(27.0cm), 280g(25.5cm)
- 厚さ:31.4mm (実測値)
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:EVA
- カテゴリー:ニュートラル、ライフスタイル
- 主な用途:ジョギング、ウォーキング、タウンユース、通勤・通学
- 10,000円以下の低価格
- 日常用には十分なクッション
- 後足部の安定感が高い
- 厚さに対して重すぎる
- 通気性が低い
- 履き心地は快適ではない
ダウンシフター14の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ナイキの最も安いシューズにレボリューションがありますが、ダウンシフターは次に安く定価は10,000円を下回っています。
安価なシューズであるためミッドソールは独自フォームではなく、標準的なEVAフォームが採用されています。
EVAフォームのショアA硬度は、5回平均値が37.7HAでした。
決して柔らかいフォームではないものの平均値から大きくは外れておらず、カチカチな質感ではありません。
最安モデルのレボリューション8の硬度は40.3HAでしたが、質感でも明らかに分かるほどの差があります。
ソールの厚さは公表されていませんが、実測値では31.4mmでした。
見た目からは40mm近い厚さを想像していましたが、インソール上面の位置は想定よりも下にありました。
レボリューション8との価格差(¥2,200)は厚さだと思っていましたが、むしろダウンシフターの方が少し薄い測定結果でした。
ただしEVAフォームの硬度の差が大きいため、全体的なクッションはダウンシフター14の方が高い印象です。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで38.5cm、インソールなしで49cmで、インソールの有無で結果が大きく異なりました。
インソールありではレボリューション8と同等レベルの反発力でしたが、これはダウンシフター14も柔らかいOrtholiteインソールを使っているためです。
接触時に推進力が吸収されているイメージで、表面的なクッションはあるものの反発力は高くありません。
インソールありでは49cmとかなり高くはねましたが、これはEVAフォームの反発力が高いというより、インソールの下でEVAフォームが露出しているためだと思われます。
この落下試験はそこそこ体感の反発力と一致はするものの、表面の材質にも大きく左右されるため、今回はかなり有利に働いているように見えました。
ちなみに、インソールは外周部で接着されているため、着用を続けると取り外すことが難しくなります。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は1.84Nmと柔軟性が高いため自然な感覚で、普段履きやランニング以外の運動との相性も良さそうです。
前足部の厚さが21mmほどしかなく、アウトソールは横に切れ込みがあるため、簡単に曲げることができました。
重量
重量は代表サイズで約315g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は280g(25.5cm)でした。
サイズによっては300gを超える重さで、平均値を大きく上回っています。
マックスクッションモデルだったら許容される数値ですが、31mmの厚さから考えると正直重すぎます。
重さの理由はフォームの密度が高いことに加え、厚めのアッパーが大きく影響していると思われます。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5mmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
サイズ感は前足部の幅が狭く、やや窮屈なため0.5cm上げても良いと思います。
これくらいの幅なら気にならないこともありますが、アッパーが厚いため数値以上に狭く感じられます。
また通気性はあまり高くないため、夏場の着用やロング走には適してなさそうです。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
前足部は104.6mmと標準的ですが、後足部は88.5mmと広めに設定されています。
また、横から見たときに後足部が大きく反り上がっており、この広さと合わせて特徴的な見た目になっています。
ちなみに、アウトソールのパターンやアッパーの一部はウィンフロー12を踏襲していました。
実走レビュー
クッションと安定感は悪くない
EVAフォームが硬すぎず、柔らかいOrtholiteインソールを使用しているため、クッション性はそこそこありました。
ただし厚さが30mmを少し超える程度で、ふかふかなフォームでもないため、普段履きとして考えれば満足できるくらいです。
レボリューション8と比べればミッドソールが硬くはないので、インソールとの硬度差・違和感がそこまでなかったのは良かったです。
また、アウトソールが硬くて接地面積も平均以上ではあるため、安定感もそこそこ感じられます。
後足部が大きく反り上がっているため接地直後からの体重移動がスムーズで、特にかかとから接地しやすい普段履きでその効果が得られます。
ただし前足部はそこまで反り上がっていないため、そのまま前に転がる感じにはならず不思議な感覚でした。
一方で推進力はほとんど感じられず、重量もあるためスピードを出す気にはなれませんでした。
走るにはアッパーが厚すぎる
あまりフィット感や通気性は気にしない方だと思っていますが、それでもランニングシューズとしてはアッパーが厚すぎるように感じました。
ふかふかな素材でもなくコシがあるので、足にフィットせず周りの空間が気になります。
特に蹴り出しの際に折れ曲がったアッパーが指の上に接触するため、若干の不快感すらあります。
また、インソールの接着部の影響なのか外側の方がやや高く感じられ、これも履き心地の悪さにつながっています。
(手前)ダウンシフター14 (奥)レボリューション8
レボリューション8と比較した際にクッション性能(違和感のなさ)では好印象でしたが、アッパーのフィット感でマイナスとなり、正直どちらでも良いくらいに思いました。
どちらもセール価格になりやすく実売価格で見ればほぼ同じなので、どっちもどっちで安いシューズであることには変わりません。
1つ上の価格帯であるウィンフロー12(¥13,200)と比較しても、フィット感・性能に大きな壁があるように感じます。
定価の9,900円では少し高い印象なので、できればセール価格で購入するのが良いと思います。
もし安くて軽さ・スピード感も求めているなら、部活用モデルのライバルフライ4も選択肢としておすすめします。
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どんなランナーにおすすめ?
ダウンシフター14は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- ランニング以外の運動や、普段履きも想定している
- そこそこクッションがあれば良い
- レボリューション8のEVAフォームは硬く感じる
- 推進力よりも柔軟性・自然な感覚を重視したい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ランニングシューズの軽さに慣れている
- フィット感や通気性を重視したい
- 安さを求めているが、ナイキにこだわりはない

