【Puma】ディヴィエイトピュアニトロ レビュー│シリーズ3モデルを同時に比較
ディヴィエイトピュアニトロ(以下ピュアニトロ)は、プーマとしては初のプレート非搭載のトレーニングモデルです。
ディヴィエイトニトロ4からプレートを取り除いたような構成で、その性能が気になっている方は多いと思います。
そこで本記事では、ピュアニトロの特徴・使用感について、ディヴィエイトニトロ4・エリート4との比較を交えつつレビューします。
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目次
ディヴィエイトピュアニトロ 基本情報
- 発売日:2026/6/4
- 定価(税込):¥19,800
- 重量:220g(27.0cm), 191g(25.5cm)
- 厚さ:38mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:Nitro Foam
- カテゴリー:トレーニング
- 主な用途:ジョギング、ロング走、LT走、インターバル、ロードレース・マラソン(サブ3~サブ4.5)
- 軽量であらゆる用途に対応
- 高いクッションと反発力の両立
- ノンプレートで脚に優しい
- 100%PEBAフォームを採用
- 推進力はプレート内蔵モデルには及ばない
ディヴィエイトピュアニトロの特徴・スペック
ソール構成・クッション
ピュアニトロはプーマ初のノンプレートのトレーニングモデルで、デイリートレーナーとしても使える万能なシューズです。
ミッドソールはディヴィエイトニトロ4からプレートを取り除いたような構成で、全域にニトロフォームを使用しています。
ニトロフォームは同じ名前でも複数の配合がありますが、ピュアニトロは嬉しいことにスーパーフォームにも使われる100%PRBAフォームを採用しています(海外公式サイトより確認)。
ニトロフォームの硬度は、5回平均値が33.7HA(常温環境)でした。
ディヴィエイトニトロ4の柔らかい上層(34.0HA)とほぼ同じで、PEBA製であることからも同じフォームと考えて良いと思います。
ニトロフォームエリートよりも柔らかく、さらに硬いベース層(下層)やプレートがないため、よりクッションを感じやすい構成です。
ソールの厚さは公表値が38mmで、実測値は34.7mmでした。
ディヴィエイトニトロ4・エリート4も同様でしたが、公表値よりは数mm薄い測定結果となりました。
ただしニトロフォームの柔らかさを考えればこれ以上厚くする必要はなく、軽さ・安定感・レスポンスにも考慮すれば丁度良いと感じます。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで51.5cm、インソールなしで57.5cmとかなり高い数値を示しました。
インソールを取り除いた部分がやや硬めで、ある意味プレートのようにエネルギーリターンを高めているイメージでした。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.19Nmと柔らかく、ディヴィエイト4(3.32Nm)・エリート4(3.86Nm)の剛性を大きく下回りました。
プレートがないため柔軟性が高いことは当然で、ペースや用途によらず扱いやすい範囲内に入っています。
重量
重量は代表サイズが220g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は191g(25.5cm)でした。
実測値ではディヴィエイトニトロ4よりも31g軽量、かつエリート4よりは36g重く、ちょうど中間くらいに入りました。
他社製品ではエボライドスピード3(Asics)、Rebel v5(New Balance)と同等レベルで、ようやくプーマにもノンプレートの軽量モデルが揃ったことになります。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5mmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全長と前足部幅が大きいため比較的ゆとりがありますが、普段のサイズで丁度良いと思います。
アッパーにゴツさがないため足の形状に沿ってしっかりフィットし、後足部は広くないため抜ける感覚もありません。
つま先の高さが数値上低いですが、アッパーが薄くて変形するため全く気になりませんでした。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
前足部幅が108.5mm、後足部が89.2mmで、ディヴィエイトニトロ4・エリート4と比べて広く設定されています。
接地面積の広さに加えて厚さが実測34mmに抑えられているため、ニトロフォームが柔らかいものの不安定さはありません。
実走レビュー
スピード性能に加えてクッションも強力
軽量でニトロフォームがポンポン弾むため、デイリートレーナーとして考えれば十分過ぎるスピード性能です。
反発力は強力というほどではないですが、軽さが大きなアドバンテージで簡単にペースが上がります。
キロ4(4'00"/km)を切るくらいなら全く問題にならず、そのままペースアップしたり流しを入れてもストレスフリーで使えます。
ただし、ディヴィエイトニトロ4・エリート4と同時に履いてみると反発よりもクッションの印象が強くなりました。
PEBAフォームはしなやかで素早く反発を返すイメージがありますが、ピュアニトロのニトロフォームはもっちりとした質感でした。
ディヴィエイトニトロ4の上層も同じはずですが、プレートと硬い下層がないことで柔らかい印象が一気に強くなりました。
もう1点大きな違いとして感じられるのがロッカー(前に押される感覚)の強さで、ピュアニトロは比較すればフラットで扱いやすさ重視に感じられます。
レスポンスも含めたスピード性能は、エリート4を100としたときディヴィエイト4が87、ピュアニトロが70くらいのイメージです。
大半のトレーニングには問題なく使えますが、1000mのインターバルなど速いペースになってくると推進力不足を感じるかもしれません。
ただしクッション(脚への優しさ)はシリーズで最も強力で、柔軟性が高くレベルを問わず扱いやすいため、デイリートレーナーとしても幅広く使えることが大きなメリットになります。
カテゴリー通りではありますが、ジョギングも含め考えているならまずピュアニトロがおすすめで、LTやインターバルなどトレーニングやレースを中心に考えているならプレート内蔵モデルを選ぶのが良いと思います。
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スーパートレーナに迫る性能
他社のノンプレート製品と比較してみると、最も近いのはHOKAのマッハ7だと思います。
マッハ7の方が詰まっていてレスポンスが速い(クッションはやや低い)印象ですが、同時に履いてみても感覚はほぼ同じです。
どちらのフォームももっちり系の弾力感で、クッションが感じられつつ反発もあり、スーパートレーナーに迫る性能に感じられます。
ただし柔軟性が高いことでバネ感は弱く、レスポンスも速くないためスーパートレーナーとは言い切れないくらいです。
マッハ7以外で比較すればペガサスプラス(Nike)・Rebel v5(New Balance)よりは推進力があり、EVO SL(adidas)・ハイペリオン3(Brooks)よりはデイリー寄りです。
性能というよりはどこまで推進力に頼るかで選ぶのが良く、デイリートレーナーとしての使い方も含めた万能性を考えればかなり良い選択肢になります。
どんなランナーにおすすめ?
ディヴィエイトピュアニトロは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽さと反発で軽快に走りたい
- 脚へのダメージを抑えつつスピードを出したい
- 中強度のトレーニングまで1足で済ませたい
- ディヴィエイトニトロ4(プレート内蔵モデル)は扱えるか不安
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 強いロッカーで前に押される感覚が欲しい
- ニトロフォームエリートのような速いレスポンスを期待している
