【HOKA】ボンダイ9 レビュー│マックスクッション×安定感
HOKAのボンダイ9はランニング〜ライフスタイルまで活躍するマックスクッションモデルです。
スニーカーとしても人気なため街中で見かけることも多く、その性能が気になっている方は多いと思います。
本記事ではボンダイ9の特徴・使用感について、代表モデルのクリフトン10と比較しながらレビューしていきます。
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目次
ボンダイ9 基本情報
- 発売日:2025/1/15
- 定価(税込):¥24,200
- 重量:290g(27.0cm), 267g(25.5cm)
- 厚さ:43mm(M), 42mm(W)
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:SCF EVA
- カテゴリー:マックスクッション
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(完走)、ウォーキング、タウンユース
- 極厚ソールによるクッション
- 大きくは沈まず疲れづらい
- 弾力感のあるフォームを採用
- 10g以上の軽量化
- 人気のため被りやすい
- 通気性は高くない
ボンダイ9の特徴・スペック
ソール構成・クッション
新たにミッドソールにSCF EVAを採用
ボンダイ9はHOKAのシューズの中で最もクッション性が高く、ライフスタイルにも適したモデルです。
代表モデルのクリフトン10よりもクッション性が高く、ボンダイ9はさらに厚いソールを備えています。
厚さは公表値が43mm(メンズ)で、実測値は41.1mm(25.5cmメンズ)でした。
公式サイトには2mmの増加と記載されているものの、ボンダイ8は33mm(恐らくインソールなし)と記載されていたため、もう少し差はあると思われます。
インソールの厚さから逆算すれば、実際は5mmほど厚くなっている計算になります。
また、クリフトン10との厚さの差は公表値ベースでは1mm差ですが、実測値では2mmの差がありました。
ソールのショアA硬度は5回平均値が33.0HAでした。
新たにスーパークリティカルフォームEVA(SCF EVA)を採用したことで、平均値を大きく下回る硬度となりました。
前作よりも柔らかくなったうえに厚底化の影響もあり、クッション性はさらに強化されたといえます。
クリフトン10のCMEVA(37.3HA)よりも明らかに弾力感がありますが、過度なふにゃふにゃ感はありません。
反発力(鉄球落下試験)
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで41.5cm、インソールなしで42.5cmで、平均値と同程度でした。
ミッドソールのSCF EVAはCMEVAよりも反発力が高いですが、クリフトン10とは2cm程度の差に留まりました。
あくまで簡易的な試験ではありますが、接地時の音もかなり小さいため、衝撃吸収性が強力なことは間違いないといえます。
重量
重量は公表値(28.0cm)が297gで、実測値(25.5cm)は267gでした。代表サイズ(27.0cm)では290g前後になると思われます。
Reddit(海外の掲示板)では重量ばらつきが大きい(カラーによる違いもある?)との投稿がありましたが、私のサイズではどちらも同じ重量(267g)でした。
新たにSCF EVAを採用したためか、厚底化されたにも関わらず前作から10g以上軽量化されています。
クリフトン10と比べれば実測で22g重いですが、スニーカーとして考えればかなり軽量です。
ランニングシューズとしては軽くはないですが、300gは下回っているためイージーペースなら気にならないと思います。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5mmサイズ(レギュラー幅)における内寸4か所の測定結果は以下のようになりました。
測定結果では幅が前後とも小さめではありますが、普段のサイズで問題ありませんでした。
ただし数値通り幅は広くはなくぴったりフィットするため、迷ったらワイドを選択することをおすすめします。
ちなみに、オールブラックなどカラーによってはエキストラワイドまで用意されています。
アッパーはクリフトン10のジャカードニットよりも厚くて伸縮性が高く、通気性よりも履き心地を重視したような素材です。
伸縮性があるためかクリフトン10よりは少し狭めに作られており、包みこまれるようなホールド感が得られます。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
マックスクッションとしては一般的ですが、安定感を損なわないために幅はかなり広く設定されていました。
接地面積は広いものの内寸は標準的〜やや狭めなため、しっかりホールドされつつグラつくこともありません。
幅が広いことで全体的に丸みを帯びたシルエットとなっており、長さ方向に見た目が大きいクリフトン10と差別化できるポイントにもなっています。
実走レビュー
SCF EVAの弾力感とメタロッカーが快適
主に緩めのジョギング(5'00"/km〜)とタウンユースで使っていますが、SCF EVAとメタロッカーのおかげで履き心地も体重移動も快適です。
メタロッカーはそこまで強くはないですが、歩行時(または緩めのジョギング)に自分が体重移動をしようとしたくらいに発動します。
このため強制感はないものの丁度良いタイミングで前に転がり、同時にSCF EVAによるクッションが感じられます。
その後はSCF EVAがふわっと反発力を返してくれるため、まさにメタロッカーの恩恵でスムーズに進みつつ足離れも良い感覚でした。
反発力は落下試験の通りそこまで強くはなく、どちらかというとクッションに寄ったフォームに感じました。
ドロップが5mmと小さいため前足部もかなりの厚みがあり、接地感はフラットで積極的に推進力を前に返す構成ではありません。
マッハ7とフォーム(SCF EVA)は共通のはずですが、落下試験の結果も実際の感覚も大きく異なるため、配合・製造条件が異なると思われます。
クリフトン10と比較すると、こちらは反発力は落ちるもののダイレクトにメタロッカーが伝わりやすく、ドロップも8mmと大きいためより前にガイドされる感覚があります。
ただし履いた瞬間の感動でいえばボンダイ9の方が強く、クリフトン10ほどではないもののメタロッカーはしっかり効いています。
どちらが良いというよりは別のタイプの良さがあるため、用途というよりは気分で履き分けるのも良いと思います。
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マックスクッションとは思えない安定感
厚さ40mmオーバーのマックスクッションモデルは増えてきていますが、その中でもボンダイ9は最も安定感が高いと思います。
クリフトン10の安定感には及びませんが、マックスクッションモデルとしてはフォームの硬度が低くはないため、極端に沈むことはなく安定します。
カテゴリー内ではゲルニンバス28(Asics)やグリセリンマックス2(Brooks)が比較的しっかりしていますが、それよりも安定していると感じます。
また、先ほどメタロッカーで快適に進むと書きましたが、開始ポイントが早くはないため、蹴り出し時までは自分の感覚で走れます。
マックスクッションモデルはその厚みを活かした強力なロッカーを採用する傾向がありますが、普段履きにはやや不自然に感じるかもしれません。
自然な感覚を重視するならボンダイ9くらいが最も快適に感じられるポイントで、これがスニーカーとしても人気な理由だと思います。
どんなランナーにおすすめ?
ボンダイ9は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- マックスクッションモデルの中でも安定感を重視したい
- 転がりすぎず自然な感覚で進みたい
- スニーカーとして使う予定も多い
- クリフトンは好きだが、もう少し柔らかいと嬉しい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ぴたっとフィットする感覚が苦手(ワイドがおすすめ)
- 強い反発力を期待している

