【Nike】ウィンフロー12 レビュー│ペガサスよりも全然クッションがある
ナイキのウィンフロー12は、低価格ながら厚底ソールを備えクッション性に優れたシューズです。
定番モデルのペガサス・ボメロなどと比べると注目度が低く、その性能に関する情報は多く見つかりません。
そこで本記事では、ウィンフロー12の特徴・使用感について、上位モデルとの比較を交えつつレビューします。
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目次
ウィンフロー12 基本情報
- 発売日:2026/4/2
- 定価(税込):¥13,200
- 重量:300g(27.0cm), 254g(24.5cm)
- 厚さ:40mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:Cushlon 3.0 + Air Unit
- カテゴリー:クッション、ライフスタイル
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5〜完走)、タウンユース
- 上位モデルに匹敵するクッション
- 高い安定感も両立
- 割安な価格設定
- 通気性が向上
- スピード用途には重い
- レスポンスは速くない
ウィンフロー12の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ウィンフローはナイキのランニングカテゴリーでは比較的安く、ペガサスやボメロよりも1つ下の価格帯に位置するシューズです。
ミッドソールにはクシュロン3.0と呼ばれる柔らかいフォームが採用されており、後足部には気持ち程度のAirユニットが内蔵されています。
クシュロン3.0の硬度は、5回平均値が28.6HAと平均値を大きく下回りました。
ニューバランスの1080v15などに匹敵する柔らかさで、13,200円の価格帯で比較すれば圧倒的なクッションです。
クシュロン3.0は部活用シューズのライバルフライ4にも使われていますが、こちらの硬度は39.0HAだったので明らかに製造条件が異なります。
ソールの厚さはレディースで実測37.2mmでした。グラフの実測値はメンズのみ測定対象としているため、ここでは代表値として40mmを入力しています。
ウィンフローは従来まではペガサスの廉価版のような位置付けでしたが、最近のモデルは厚底化が進みペガサスとは別の路線に進んでいます。
今作はボメロの廉価版とも呼ばれているくらいで、本記事でもクッションカテゴリーに再分類しています。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで42.5cm、インソールなしで45cmで、そこそこの反発力を示しました。
ズームXやリアクトXではないため期待していませんでしたが、厚底ソールのおかげか想像よりは跳ねました。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.47Nmと平均的な曲げ剛性でしたが、ソールの厚さを考えると若干低いくらいの値です。
アウトソールの溝を起点に曲げやすくなっており、普段履きとしても使いやすいと感じられます。
重量
重量は代表サイズで約300g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は254g(24.5cm)でした。
クシュロン3.0が軽いフォームではないため、厚底ソールの影響で300g近い重量があります。
ただしペガサス42・ボメロ18も300gを少し下回る程度なので、ナイキのデイリーモデルの中ではそこまで重くはありません。
またAirユニットは意識していてもほとんど分からないレベルなので、重量削減につながるなら廃止してほしいと思いました。
サイズ感(内寸・外寸)
24.5mmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
普段のサイズで問題ありませんが、つま先の高さがやや低いです。
ただしアッパーが通気性の良い素材で厚すぎず、変に折れ曲がることもないため走っていて不快感はありませんでした。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が109.7mm、後足部が88.8mmで、どちらも広いことが分かりました。
クッションモデルは安定感のために接地面積を広く取ることが多いですが、ウィンフロー12も安いシューズながら十分な広さがありました。
ソールの厚さも合わせて多くのフォームが使用されており、コストカットしているイメージはほとんどありません。
実走レビュー
ペガサスよりも全然クッションがある
ウィンフローシリーズを履くのは初めてでしたが、しっかりクッションが感じられ、デイリートレーナーとして十分使える性能に感じました。
クッションの強さはソールの厚さや硬度から想像できましたが、ペガサス42よりも全然柔らかく感じられます。
他社製品では1080v15をマイルドにしたイメージで、定価13,200円の安さを考えると単にクッションを求めるなら全然ウィンフロー12で良いくらいに思えます。
最近レボリューション8・ダウンシフター14といったナイキの10,000円以下のシューズをレビューしたばかりですが、価格以上の性能差に感じられました。
反発力はクシュロン3.0なので強くないですが、圧縮から復元する際にふわっと跳ね返る感覚はあります。
また、厚さや硬度からはどろどろした鈍い感覚も想像していましたが、アウトソールが広く硬めのためか安定感もありました。
そもそも普段履きも想定されて販売されていますが、その通りの設計で強すぎず疲れないクッションでした。
ボメロの代替にもなり得る
ナイキのクッションモデルといえばボメロですが、こちらも17代目ではクシュロン3.0を使っていました。
2025年発売のボメロ18ではズームXとリアクトXの組み合わせになり、さらに厚さは40mmを超えています。
ただしズームXはレーシングモデルとは異なる素材で、クッション・反発力はウィンフロー12を少し上回る程度に感じます。
ボメロ18も重量感があるためスピードを出すには不向きで、どちらにせよ用途はイージーペースに限られます。
どうせリカバリー等で使用するなら反発が抑えられているウィンフロー12でも良いくらいで、ボメロ18の代替に十分なりなり得ます。
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(1枚目)ウィンフロー12 (2枚目)ダウンシフター14
安いシューズはアッパーの通気性が悪いことが多いですが、定番モデルと同じようなメッシュ素材で問題なく、見た目の安っぽさもありません。
上の写真では中から光を当ててダウンシフター14(¥9,900)円と通気性を比較していますが、同じ条件とは思えないほど光の透過具合が異なることが分かると思います。
性能も含め今までの安いイメージが払拭されて上位モデルとの差は縮まっているので、少しでも価格を抑えたいなら今作からはウィンフローも選択肢として考えても良いと思います。
どんなランナーにおすすめ?
ウィンフロー12は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- フルマラソンまで走れるクッションは欲しい
- ペガサスよりもボメロの方が好み
- リカバリー用途で強い反発力は不要
- 安さ重視だが、走れるスニーカーみたいな性能は避けたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 軽さとレスポンスでテンポ良く走りたい
- 接地時に圧縮する感覚が苦手



