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【Brooks】グリセリンフレックス レビュー│フリーランの厚底版にしては高すぎる?

グリセリンフレックス レビュー

 ブルックスのグリセリンフレックスは、高い柔軟性を備えた素足感覚に近い独特なシューズです。

 厚めのソールを採用しつつもここまで柔軟性が高いシューズは他にはなく、その性能・ライド感が気になっている方は多いと思います。

 本記事ではグリセリンフレックスの特徴を解説し、実際の使用感をレビューしていきます。

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グリセリンフレックス 基本情報

  • 発売日:2026/2/20
  • 定価(税込):¥27,500
  • 重量:258g(27.0cm)
  • 厚さ:36mm
  • ドロップ:6mm
  • ミッドソール:DNA Tuned
  • カテゴリー:ニュートラル
  • 主な用途:ジョギング、坂ダッシュ、ジム、ウォーキング、タウンユース
メリット
  • クッションと柔軟性の両立
  • あらゆる路面に対応
  • シリーズ内では軽量
  • ランニング以外との相性も良い
デメリット
  • 強気な価格設定
  • ジョギングペースに限られる

グリセリンフレックスの特徴

グリセリンフレックス 柔軟性

 グリセリンシリーズは高いクッション性が特徴ですが、加えてグリセリンフレックスは高い柔軟性も追求したシューズです。

 クッションモデルというよりニュートラルモデルに近く、足の動きに沿った自然なフォームで走ることができます。

 ミッドソールには他のグリセリンシリーズと同じく、DNA Tunedのデュアルセル構造(2種硬度の組み合わせ)が採用されています。

 厚さは公表値が36mmで、ベアフット系のシューズとして考えるとそこそこ厚みがあります。

     同じようなカテゴリーとしてナイキのフリーランが思い浮かびますが、ここまでの厚さのシューズは他社を含めても初めてだと思います。

     材料力学的にいえば断面二次モーメント(≒曲げ剛性)は厚さの3乗に比例するため、柔軟性が高いシューズは基本的にソールが薄くなります。

     このため36mmのシューズはそこまで大きくは曲がりませんが、グリセリンフレックスはアウトソールにS字の大きな溝を設けることで柔軟性を高めています。

    グリセリンフレックス アウトソール

     少し力を入れれば、溝により薄くなった部分を起点に180度折り畳めるほどの柔軟性があります。

     このFlexZoneと呼ばれるテクノロジーで必要とされるフェーズのみ溝が開くため、最低限のサポート機能は残されています。

     重量は代表サイズ(27.0cm)で258g(国内サイトには250gと記載)で、グリセリンシリーズでは最も軽量です。

      厚さ 重量(27.0cm)
      グリセリンフレックス 36mm 258g
      グリセリン22 38mm 290g
      グリセリンマックス2 45mm 310g

       グリセリンマックス2を履いたばかりですが、比較すると相当軽く感じられました。

       DNA Tunedはそこまで軽いフォームではないですが、複数の溝によりフォーム量が削減されたことで重量が抑えられていると思われます。

      実走レビュー

      まさにフリーランの厚底版

      グリセリンフレックス 着用写真

       サイズ感は気持ち小さめでしたが、普段のサイズでも不快感はありませんでした。

       アッパーは素足感を意識しているためかニット素材で、数年前のシューズですがインフィニティラン4(Nike)のフライニットに似ています。

       履き心地はまさにフリーランをそのまま厚くした感覚で、他のランニングシューズとは別物で面白いです。

       フリーランのような自然な感覚で走りたいけどクッションが物足りないと感じていたなら、ぴったりなシューズだと思います。

       アウトソールの素材も柔らかいため接地感がソフトで、シューズを履いている感がさらに薄れています。

       最近のシューズに多いバウンス感やロッカーはほとんどなく、シューズに走らされる感は0に近いです。

       フォーム自体の反発力は少しありますが、柔軟性が高すぎるため推進力はほとんど感じられませんでした。

       クッションがあるので負荷が強すぎる印象は一切ないですが、自力で進むため普段とは違う刺激にはなっていそうです。

       特徴的なシューズでも走っていると慣れてしまうことはよくありますが、グリセリンフレックスは独特な感覚が終始残っていました。

       最近は推進力が強い厚底シューズが増えているため独自性がより際立っていて、また別の楽しさでリフレッシュすることができました

      性能を求めるシューズではない

       グリセリンフレックスの定価は税込27,500円で、かなり強気の価格設定だと思います。

      グリセリンフレックス 外観

         同じ価格帯のシューズをみてみると、スーパーフォームを使用したレース・トレーニングモデルが大半です。

         非スーパーシューズ(しかも40mm以下)としては明らかに高価なので、この価格を正当化するためには相当な理由が必要だと思います。

         例えばグリセリンマックス2は29,700円しますが、45mmの極厚ソールを使用し、最上級のクッションとロッカーのサポートで価値を高めています。

         ただし、グリセリンフレックスはどうしても足を使ってしまうため長い距離や速いペースには向いておらず、性能以外の部分で価値・メリットを感じる必要があります。

         (ランニングでは長くても10kmまでしか使っていませんが、これくらいの距離ならペースを気にしなければ特に問題なく使えます。)

         一番のメリットは公式サイトでも推しているように、自然な感覚・体験を楽しめることだと思います。

         性能やサポート機能以外にも楽しく走れることは重要な要素だと思っているので、ここは唯一無二のライド感が優位点になります。

         他にも、素足までとはいかなくとも地面を捉える感覚が強く、不整地でも使いやすいこともメリットだと思います。

         自然な動きになるので坂ダッシュにも合っていて、鍛えるべき筋肉に刺激をいれることができそうに感じます。

         色々とメリットを挙げてみましたが、これらに価値を感じることができなければ、ブルックスのシューズだともしても27,500円はかなり高価に感じます。

         新しい領域にチャレンジしているため理解ができないことはないですが、購入側からすれば高いものは高いです。

         ナイキのペガサスプレミアム・ボメロプレミアムと価格設定は似ているので、タウンユースを含めた考え方で価格を考慮するべきなのかもしれません

         公式サイト(海外)は凝った特設ページを公開しているくらい気合いが入っていますが、もう少しトレーニング面でのメリットを書いてくれればさらに選びやすくなったと思います。

        どんなランナーにおすすめ?

         グリセリンフレックスは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。

        こんなランナーにおすすめ
        • 自然なフォームで走りたい
        • 普段と異なる接地感でリフレッシュしたい
        • 性能よりも楽しさ・新しい体験に価値を感じる
        • ジムでの使用も考えている

         逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。

        こんなランナーには不向き
        • 少なからず推進力(助力)は欲しい
        • フルマラソン完走を目指したい
        • ランニングシューズとしてのコスパの高さを重視したい