東京マラソンの準エリートとは?タイムや人数の目安を解説!
東京マラソンには、準エリート枠として抽選なしで走れる仕組みがあります。
本記事では、準エリートの仕組みと目安のタイムについて解説します。
目次
準エリートとは
準エリートとは2015年大会から新設された枠で、準エリート枠に選ばれると抽選なしで東京マラソンに出走することができます。
準エリートのもう1つのメリットは、Aブロックからスタートできることです。具体的には、招待選手・エリート(約200人)と、抽選参加者(約3万人)の間からスタートできます。
私は整列時間ギリギリ(スタート25分前)に入りましたが、それでもスタート位置までの時間(グロスタイムとネットタイムの差)は17秒しかありませんでした。
準エリートに選ばれるには
準エリート(大学陸上部の方は除く)に選ばれる条件を順番に解説します。
提携大会に対象期間内に出場
1つ目の条件は、準エリート提携大会に対象期間内に出場することです。
提携大会は、「準エリート 提携大会」のように検索すれば一覧が出てきます。
東京都の準エリート提携大会の一部
また、対象期間は東京マラソン開催年の2年前の11月〜1年前の10月となります。
例えば東京マラソン2021を目指すなら、2019年11月〜2020年10月に開催される提携大会に出場する必要があります。
提携大会と同じ都道府県の陸協登録をしている
2つ目の条件は、提携大会と同じ都道府県の陸協登録をしていることです。
陸協登録とはトラック(陸上競技場)での大会に出場するために必要な手続きです。
値段は都道府県または市町村ごとに異なりますが、1年で5000円程度かかります。
提携大会と同じ都道府県というのは、例えば神奈川マラソンに東京陸協の選手が良いタイムで走ったとしても準エリートに選ばれることはないということです。
提携大会で上位に入る
3つ目の条件は、提携大会で上位に入ることです。
上位とはいっても、提携大会と同じ都道府県のランナー、かつ大学生の部を除いた中で上位には入ればOKです。
上位何位までに入ればいいかというと、準エリートランナーは各都道府県で最大50名となっているので、男女各10位前後がラインになることが多いです。
推薦基準タイムを突破する
4つ目の条件は、以下の推薦基準タイムを突破することです(2021年の基準タイムです)。
一般
種目 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
ハーフマラソン | 1時間21分00秒 | 1時間45分00秒 |
フルマラソン | 2時間55分00秒 | 3時間40分00秒 |
大学陸上部
種目 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
ハーフマラソン | 1時間05分00秒 | 1時間15分00秒 |
エリートの基準が2時間21分00秒(男子)、2時間52分00秒(女子)であることを考えると、準エリートの基準はかなり緩いようにみえます。
ただし、3つ目の条件である「大会で上位に入る」を満たしていれば基準タイムを突破している場合が多いので、ギリギリ基準タイムを突破しても準エリートには選ばれない場合が多いです。
地方の大会など出場人数が少ない場合は基準タイムギリギリでも準エリートに選ばれることがあるので、そのような場合は基準タイムを意識して走る必要があります。
全ての条件を満たすと...
以上の4つの条件を満たしたランナーには、出場した提携大会の主催から推薦のメールが届きます。
このメールに返信し、自分でエントリー手続き・入金を済ませることで準エリートとして走る資格を得ることができます。
準エリートの目安のタイム
東京マラソン2018の準エリートランナーのタイム分布を作ってみました。
準エリートランナーの平均タイムは、男子が2時間46分38秒、女子が3時間23分04秒でした。
平均タイムより少し遅いところでは、男子はサブ3、女子はサブ3.5を目指して走っているランナーが多いことが分かります。
準エリートの出場ラインはこのあたりにあると思われ、男子は2時間50分、女子は3時間25分くらいが目安になると思います。
提携大会がハーフマラソンであれば、男子が1時間20分、女子が1時間35分あたりが目安になると思います。
ただし、出場人数の多い大会の場合は、準エリートとなる目安のタイムはかなり厳しくなることがあります。
例えば埼玉県の上尾ハーフ2016では、準エリートに選ばれる男子の最低ラインは1時間14分26秒(3'31"/km)でした。
また、東京都の立川ハーフ2019に出場したときは、1時間15分19秒でゴールしましたが準エリートにはなれませんでした。