名古屋ウィメンズマラソン難易度│平均タイム、タイム分布を紹介
3月中旬に開催される名古屋ウィメンズマラソンの難易度を平均タイムやコースの観点から分析します。倍率・完走率・タイム分布も紹介します。
フルマラソンの記事リンク
1~3月 | |
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4~6月 | |
7~9月 | |
10~12月 |
大会概要
- 開催時期:3月第2日曜日
- スタート時刻:9時10分
- 制限時間:7時間
- 参加費:19,000円(一般枠)
- 定員:20,000人(抽選枠3,500人)
- 完走率:97%前後
- 完走難易度:★☆☆☆☆
- コース難易度:★☆☆☆☆
2023年大会の情報
エリート向けの「名古屋国際女子マラソン」が一般ランナー向けに転換され、2012年に初開催されました。完走率が非常に高いことが特徴で、初心者に優しい大会です。
参加料と抽選倍率の推移
年 | 参加料 | 定員(一般抽選枠) | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 19,000円 | 3,500人 | 実質1倍 |
2022 | 16,000円 | 6,500人 | 1倍(抽選なし) |
2021 | 26,000円 | 4,500人 | 1.38倍 |
2020 | 13,850円 | なし | - |
2019 | 12,000円 | 6,000人 | 2.50倍 |
2018 | 12,000円 | 6,000人 | 3.15倍 |
2017 | 11,000円 | 7,000人 | 2.74倍 |
2016 | 10,800円 | 7,000人 | 2.48倍 |
2015 | 10,500円 | 10,000人 | 1.70倍 |
2014 | 10,000円 | 10,000人 | 1.94倍 |
2019年までは参加料は10,000〜12,000円、倍率は2〜3倍程度で続いていましたが、2020年にコロナが流行してから変わってきました。
2021年は抽選枠が減りましたが、参加料が倍の26,000円まで上がり、半数以上のランナーがオンラインに切り替えたため倍率は1.38倍と低くなりました。
2022年は参加料が16,000円まで落ち着きましたが、感染者数が多くチャリティー枠の余りもあったため、全員当選(抽選なし)となりました。
2023年は倍率が公表されていませんが、参加料未入金による追加エントリー(先着順)が実施されたことから、倍率は低かったと予想されます。
完走率
年 | 出走数 | 完走数 | 完走率 |
---|---|---|---|
2022 | 8,698 | 8,503 | 97.8% |
2021 | 4,704 | 4,651 | 98.9% |
2018 | 21,915 | 21,145 | 96.5% |
2017 | 19,857 | 19,328 | 97.3% |
2016 | 19,607 | 19,112 | 97.5% |
2015 | 17,846 | 17,231 | 96.6% |
2014 | 14,675 | 14,325 | 97.6% |
2013 | 14,554 | 14,125 | 97.0% |
2012 | 13,114 | 12,726 | 97.0% |
2020年はエリートのみ出走、2019年はデータなし
完走率は97%前後で推移しています。女性のみであることを考えると全国トップクラスの完走率だといえます。
完走率が高い理由はコースが単調かつ制限時間が長いためです。3月上旬の開催で気温が高くならないことも影響しています。
2021年の完走率が突出して高いですが、この年は参加料が26,000円と高く定員も少なく、オンラインマラソンに変更した方も半数以上いました。
このため出走数は5,000人を下回っており、それでも走った方は記録を狙う比較的レベルの高い選手が多かったのではないかと思われます。
コース
発着ともにナゴヤドーム(スタートはドーム外)です。フィニッシュは良い雰囲気に包まれ、完走するとティファニーのペンダントをもらえます。
コースは良い意味で単調で、高低差は10m程度ためタイムが出しやすく完走率も高くなります。
折返しが2回あり、基本的には同じルートを2回通ります。このため、3回ほど他のランナーとすれ違う場所があり、知り合いを見つけて気持ち的に楽に走れると思います。
タイム分布・平均タイム
2022年大会の全完走者8,503人の結果を収集しました。タイム分布・平均タイム・各タイムの割合は以下の通りです。
横軸:グロスタイム(5分刻み)、縦軸:相対度数
- 平均タイム:4時間59分04秒
- ~3時間00分:0.9%
- ~3時間30分:6.4%
- ~4時間00分:18.8%
- ~4時間30分:34.1%
- ~5時間00分:52.8%
平均タイムは4時間59分04秒でした。制限時間が7時間の大会で女子の平均タイムが5時間を切ることはほとんどないので、非常にタイムが出しやすいといえます。
各タイムの割合はサブ3が0.9%、サブ4が18.8%、サブ5が52.8%でした。こちらも他の大会と比べると高い値です。
タイム分布を見ると、4時間・4時間半・5時間切りを目標としているランナーが多いことが分かります。
また、2時間40分~45分でゴールしたランナーはほとんどいませんが、多くのトップランナーが出場した影響で2時間30分前後に小さな山ができています。
まとめ
名古屋ウィメンズマラソンの特徴・分析結果を以下にまとめました。
- 完走率は97%前後と非常に高い
- 平均タイムは4時間台でタイムが出しやすい
- 倍率は2~3倍を推移(コロナ禍は低倍率)
- 前後のランナーとすれ違う回数が多い