【Adidas】ハイパーブーストラン レビュー│ハードなバウンス系シューズ
アディダスのハイパーブーストランは、新素材のハイパーブーストプロを搭載したデイリートレーナーです。
アディゼロシリーズではないもののバウンス感・反発力が特徴の1つでもあり、その性能が気になっている方は多いと思います。
本記事ではハイパーブーストランの特徴・使用感について、アディゼロEVO SLや他社のバウンス系シューズと比較しながらレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ハイパーブーストラン 基本情報
基本情報・実測値
- 定価
- ¥19,800 税込
- 重量
- 248g 27.0cm代表値 / 231g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 38.0mm 代表値 / 37.8mm 実測値
- ドロップ
- 6mm
- ミッドソール
- Hyperboost Pro
- カテゴリー
- ニュートラル
- 主な用途
- かつてのブーストよりも高い反発力
- ハードな弾力感でレスポンスが良い
- ダイレクトに伝わる弾力感
- 普段履きとしても使いやすいデザイン
- 同価格のEVO SLに性能で及ばない
- アッパーがやや硬い
ハイパーブーストランの特徴・スペック
ソール構成・クッション
ハイパーブーストランのミッドソールには、新開発のフォームであるハイパーブーストプロが使われています。
かつて主力だったブーストフォームとは全く異なる材質ですが、表面の粗い質感は何となく似ています。
ハイパーブーストプロの硬度(5回平均値)は31.6HAでした。
ヒストグラムの通り平均値を下回る柔らかい部類で、同じアディダスのSL2(36.9HA)やスーパーノヴァライズ3(36.9HA)よりも低い値でした。
ただし表面の粗さで測定端子がしっかり押し込めていないのか、実際に履いた印象はこの数値よりは硬い印象です。
ソールの厚さは公表値が38mmで、実測値もほぼ同じ37.8mmでした。
平均値を少し上回っており、定番のデイリートレーナーであるアディゼロSL2(36.0mm)と比較しても厚いです。
ただしアシックスのノヴァブラスト6(40.2mm)やミズノネオゼン2(39.6mm)など、他社のバウンス系シューズと比べるとやや薄めです。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで50.0cm、インソールなしで51.5cmと、どちらも平均値を大きく上回りました。
インソールの厚さが2.8mmと計測したシューズの中でもかなり薄く、フォームの弾力感が足裏にダイレクトに伝わってきます。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.37Nmと平均値を少し下回り、プレートが内蔵されていないこともあって比較的簡単に曲がります。
アディダスのSL2(2.43Nm)とほぼ同じで、デイリートレーナーとしてちょうど扱いやすく感じられます。
重量
重量は代表サイズが248g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は231g(25.5cm)でした。
デイリートレーナーとしては軽量ですが、テンポアップ系シューズとして考えると少し重いです。
競合製品の実測値はノヴァブラスト6(223g)、ネオゼン2(217g)、ピュアニトロ(191g)で、これらと比較すると少し見劣りします。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
つま先がややシャープな形状のためか、全長は265mmと計測したシューズの中で最も長い数値になりました。
そのためつま先はかなり余りましたが、アッパーが伸びる素材ではないためあえてサイズを下げる必要はないと思います。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が113.8mm、後足部が86.0mmで、特に前足部が平均値を大きく上回りました。
ただし、かかと周りは柔らかいうえにホールド感が弱いので、高いサポートを求めて選ぶようなシューズではありません。
また、アウトソールは軽量なライトトラクションが基本で、前足部のみにグリップ力に優れたコンチネンタルラバーが配置されています。
実走・性能レビュー
バウンス系シューズとしてはハード
(左)ハイパーブーストラン (右)アディゼロジャパンブースト4
ハイパーブーストシリーズを履いたのはこれが初めてですが、想像以上にハードな質感でした。
昔のブーストフォームは優しいふかふか感がありましたが、ハイパーブーストプロは詰まった感触で反発力が高まった印象です。
ただし体積あたりの重さで比べればブーストより密度は低いはずで、体感と矛盾していて不思議な感覚でした。
ブーストフォームのイメージで履くと硬く感じるかもしれないため、質感は似ていても別の素材と考えておいた方が良いです。
圧縮量がそこまで大きくないためバウンス感は程々で、クッションはアディゼロSL2より少し高いくらいに感じました。
ノヴァブラスト6(Asics)やネオゼン2(Mizuno)と比べてもハードな質感で、クッションでは劣るもののレスポンスで上回ります。
ふかふか感が苦手な方にはハイパーブーストランが合うと思いますが、これらのバウンス系シューズに慣れていると物足りないかもしれません。
良い点は程良い硬さのおかげで足裏で余計な力を使わずに済むことで、デザインも含めて普段履きとしても使いやすいと思います。
性能重視ならEVO SLで良い
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|---|---|---|
| Hyperboost Run | Adizero EVO SL | |
| ¥19,800 | 定価 (税込) |
¥19,800 |
| 248g | 重量 (27.0cm) |
224g |
| 38mm | 厚さ | 38.5mm |
| 6mm | ドロップ | 6.5mm |
| Hyperboost Pro | ミッド ソール |
Lightstrike Pro + Plastic Shank |
同価格帯のシューズにはアディゼロEVO SLがあり、こちらはライトストライクプロを使っているため反発力では大きく上回ります。
重量もEVO SLの方が20g以上軽く、レースやスピードトレーニングが目的ならハイパーブーストランに優位点はありません。
ハイパーブーストランもマラソンペースあたりまでなら使えますが、それならEVO SLでも良い気がしてきます。
EVO SLは価格に対して性能が相当高いシューズなので、同じ19,800円で戦うのは正直きついと思います。
あえてEVO SLに勝る点を挙げるなら、硬くて安定感があり恐らく耐久性も高いため、低速域・普段履きならハイパーブーストランの方が使いやすいです。
ただしEVO SLもライフスタイルカテゴリーと同じような扱いでラインナップが豊富で、ハイパーブーストランの領域まで侵食してきています。
強い反発力や大きく沈む感覚が不要ならハイパーブーストランも選択肢ですが、パフォーマンス重視ならEVO SLがおすすめです。
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どんなランナーにおすすめ?
ハイパーブーストランは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 楽しくテンポ良く走りたい
- マラソンペースまで対応できれば十分
- 柔らかすぎるシューズが苦手
- 普段履きとしても使いたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- レースやスピード練習でタイムを意識したい
- ふかふかなブーストフォームを想像している


